甘酸っぱくてジューシーなパイナップルは、デザートやお料理のアクセントとして大人気。でも、気になるのはカロリーですよね。「美味しいけれど、カロリーが高いのでは?」と心配な方もいるかもしれません。この記事では、パイナップルのカロリーについて詳しく解説します。カロリーだけでなく、栄養成分や効果的な食べ方、ダイエットに取り入れる際の注意点まで、パイナップルを美味しくヘルシーに楽しむための情報が満載です。この記事を読めば、パイナップルをもっと身近に、そして安心して味わえるようになるでしょう。
【生】パイナップルのカロリーと糖質
パイナップルのカロリーと糖質量について、生のものを例に見ていきましょう。ここでは、丸ごと1個、カットされた1切れ、そして100gあたり、それぞれの数値をご案内します。ただし、1個や1切れの重さは、パイナップル自体の大きさやカット方法によって変動することをご了承ください。
【パイナップル1個(可食部420g)あたり】
・カロリー:約227kcal
・糖質:約52.5g
【パイナップル1切れ(可食部13g)あたり】
・カロリー:約7kcal
・糖質:約1.6g
【パイナップル可食部100gあたり】
・カロリー:約54kcal
・糖質:約12.5g
【缶詰・ジュース】パイナップルのカロリーと糖質
パイナップルは、缶詰やジュースとしても親しまれています。ここでは、それぞれのカロリーと糖質について見ていきましょう。缶詰(輪切り1枚39gあたり)の場合、カロリーは約30kcal、糖質は約7.7gです。100gあたりに換算すると、カロリーは約76kcal、糖質は約19.8gとなります。一方、ストレートジュース100gあたりでは、カロリーは約46kcal、糖質は約11.0gです。缶詰のパイナップルは、シロップに砂糖が使用されているため、生のパイナップルに比べてカロリーと糖質が高めです。ストレートジュースは、果汁100%のジュースであり、生のパイナップルと近い栄養成分構成となっています。
パイナップルの栄養:ミネラル
パイナップルは、私たちの体に必要なミネラルを豊富に含んでいます。例えば、生の果肉100gあたりには、カルシウムが11mg、マグネシウムが14mg、カリウムが150mg、リンが9mg、鉄が0.2mg、銅が0.11mg、そして亜鉛が0.1mg含まれています。これらのミネラルは、体内で作り出すことができないため、食事を通じて摂取する必要があります。また、それぞれのミネラルは単独で働くのではなく、互いに影響し合いながら作用するため、バランス良く摂取することが大切です。
パイナップルの栄養:ビタミンB群
パイナップルは、ビタミンB群を豊富に含む果物です。可食部100gあたりに含まれる主なビタミンB群は以下の通りです。ビタミンB1は0.09mg、ビタミンB2は0.02mg、ビタミンB6は0.1mg、ナイアシンは0.3mg、パントテン酸は0.23mg、そして葉酸は12μgとなっています。ビタミンB群は、体内で様々な代謝をサポートする重要な役割を担っています。例えば、パイナップルに含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換するのを助けます。また、葉酸は細胞の成長に不可欠なDNAの合成に関わっています。その他にも、ビタミンB2、B6、ナイアシン、パントテン酸などが、健康維持に貢献しています。
パイナップルの栄養:食物繊維
パイナップルは、食物繊維が豊富な果物です。生の可食部100gあたり、約1.2mgの食物繊維が含まれています。食物繊維は、人の消化酵素で分解されないため、整腸効果をはじめとする様々な健康効果が期待できることから、「第6の栄養素」と呼ばれることもあります。
他の果物との比較
パイナップルのカロリーと糖質量について、他の代表的な果物と比較してみました。いずれも生の状態で、可食部100gあたりの数値です。
《パイナップル》カロリー:54kcal、糖質:12.5g
《りんご(皮なし)》カロリー:53kcal、糖質:14.1g
《バナナ》カロリー:93kcal、糖質:21.4g
《みかん》カロリー:49kcal、糖質:11.0g
《いちご》カロリー:31kcal、糖質:7.1g
比較してみると、バナナはカロリー・糖質ともに高い傾向にあり、いちごは低いことがわかります。【出典】日本食品標準成分表 2020年版(八訂)【参考】厚生労働省 e-ヘルスネット、日本人の食事摂取基準(2020年版)
パイナップルの保存方法
パイナップルは、その大きさが故に一度に食べきれない場合があります。しかし、適切な保存方法を知っていれば、美味しさを損なわずに長持ちさせることができます。ここでは、丸ごとのパイナップルとカットされたパイナップルの、それぞれの保存方法を詳しく解説します。丸ごと保存する際は、まず葉の部分を少しだけ残して切り落とします。その後、パイナップル全体を新聞紙で丁寧に包み、冷蔵庫の野菜室で保管してください。カットしたパイナップルは、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。また、冷凍保存も可能で、冷凍用保存袋に入れて保存できます。
パイナップルのカロリーを知って、おいしく味わおう
パイナップルは、その甘みとみずみずしさで人気の果物です。生のまま食べるのはもちろん、缶詰やジュースといった加工品としても広く親しまれています。製品によってカロリーや糖質の量は異なりますが、生のパイナップルには、私たちの体に嬉しいミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富に含まれています。丸ごと買ったパイナップルを無駄なく味わいたい時、食べきれない時の保存方法を知りたい時、ぜひ参考にしてみてください。