ダイエット中でもフルーツを楽しみたいと願う方に朗報です。夏の代表的な果物である桃は、その甘さに隠された意外な特徴を持っています。実は、桃は低カロリーで栄養価が高く、美容と健康に貢献する要素がたっぷり。そんな桃は、ダイエット中でも安心して食べられるフルーツとして注目されています。この記事では、桃のカロリーや成分について詳しく探りつつ、ダイエットに適した理由をご紹介します。これを機に、食卓にぜひ桃を取り入れてみてください。
ダイエットにぴったり!低カロリーで脂肪分の少ない桃
ジューシーで甘い桃は、一見高カロリーに思われがちですが、実は他の果物に比べて低カロリーかつ低脂肪です。そのため、ダイエットには最適なフルーツの一つです。100gの生の桃(食べられる部分)の栄養成分を確認してみましょう。
桃100gあたり:約40kcal
りんごのカロリーは53kcal、糖質は15.5gで、桃の方がより低い数値です。このように、桃は他の果物と比べてもカロリー・糖質が少なく、健康的なフルーツとして注目されています。さらに、どちらの果物も脂質は1g未満と低く、低脂肪食品と言えるでしょう。
食後の血糖値の上昇を示す「GI値」が高い食品は、糖質の吸収が速く血糖値が急上昇します。この上昇は体内での糖質の蓄積を促し、脂肪へと変わりやすくなります。GI値が50未満の食品は「低GI食品」とされ、血糖値の上昇を緩やかにするのでダイエットに適しています。低GI食品はゆっくりと吸収されるため、満腹感が長続きし、またダイエットを支援します。小腹が空いた際には、お菓子の代わりに桃のような低GI食品を選ぶと良いでしょう。
桃には喜ばしい栄養素がたっぷり
桃はカロリーが低いだけでなく、健康に役立つ多くの栄養素が含まれています。続いては、桃に含まれる栄養素の種類やその効果について詳しく説明していきます。
食物繊維の重要性
桃には豊富な食物繊維が含まれています。特に水溶性の「ペクチン」が多く、ダイエットをサポートする役割を果たします。ペクチンは糖の吸収をゆっくりにして血糖値の急上昇を防ぎます。加えて、腸内で乳酸菌を増やし、腸内環境の改善を助け、便秘の解消にも役立ちます。ペクチンは腸内で食物と結びつき、それによって腸のぜん動運動を助けることで、結果的に便通の改善に寄与します。
ポタシウム
桃はカリウムを豊富に含む果物であり、体内の余分なナトリウムや水分を排出しやすくするのに役立ちます。これによりむくみが解消され、体が軽く感じられるようになります。特に近年、リモートワークの影響で動く機会が減ったことで、むくみを感じる人が増えているかもしれません。そんなとき、カリウムを多く含む食品を意識的に摂ることで、体の調子を整えることができます。
ニコチン酸
ナイアシンは、ビタミンB群に分類される重要な栄養素です。これは、エネルギー生産や代謝を助けるだけでなく、ホルモンの形成にも関与しています。体内で生成することが可能なナイアシンですが、その働きを最大限に活かすためには、外部からの摂取も大切です。
さらに、ナイアシンは身体の健康だけでなく、精神の健康にも寄与します。心の安定に欠かせない「セロトニン」の生成をサポートするために、ナイアシンを定期的に補うことが推奨されます。セロトニンが不足すると、精神状態が不安定になることがあるため、ナイアシンの適量摂取は心の健康を維持する上で欠かせません。
また、桃には細胞の酸化を防ぐ「抗酸化作用」を持つビタミンEも含まれており、美容と健康の両面で嬉しい効果をもたらします。美容に関心がある方にも嬉しい食品です。
缶詰の桃はダイエット中に食べても良い?
どんなにダイエットに適した食品でも、過剰に摂取してしまっては逆効果です。様々な食品をバランスよく量を調整しながら食べることが、ダイエット成功の鍵となります。たとえ桃が健康的でも、一度に多く食べるとカロリーが過剰になりますので注意が必要です。
さらに、「缶詰の桃」は低カロリー食品ではありません。手軽に使えるため、風邪のときや自宅でのケーキ作りに人気の缶詰の桃。私たちの家庭でも、フルーツが不足したときによく利用します。缶を開けるだけで甘くて美味しい桃が楽しめるので便利ですが、そこには罠があります。缶詰は保存のために砂糖で調理されているため、生の桃の2倍以上のカロリーが含まれているのです。ダイエットを考えるなら、缶詰ではなく生の桃を選びましょう。