桃は、その甘美な味わいとジューシーな食感で、多くの人々に愛されています。しかし、桃の真の魅力はその風味だけではありません。その低カロリーと栄養豊富な成分が、健康志向の人々にとって理想的なフルーツとなっています。本記事では、桃のカロリーについて詳しく解説し、その健康効果を探ってみたいと思います。果物の中で、特に注目されるべき理由を知り、日々の食生活に桃を取り入れる際のポイントを一緒に学びましょう。
桃のカロリー
桃1個の重さはおおよそ200gで、これに含まれるカロリーは76キロカロリー、糖質は16.8グラムです。
他の果物とのカロリーと糖質量を比べてみると、次のようになります。
例えば、りんご1個(300g)やバナナ1本(200g)と比べると、桃の方がカロリーは低いですが、グレープフルーツ1個(300g)に比べると高めです。
そのため、桃を食べる際は1日に1個程度、すなわち200gを目安とするのが良いでしょう。
すももは桃よりカロリーが高い?
プラムは100gあたり46kcalで糖質は7.8gです。プラムは1個約50gなので、1個あたり23kcal、糖質は3.9gと低カロリー・低糖質です。
プラムの名前の由来は「酸っぱいもも」とされており、「李も桃も桃のうち」という早口言葉がありますが、実は桃とは異なる果物です。
両者ともバラ科に属していますが、詳細に分類すると異なるグループに分かれます。
桃と同様に6月が旬を迎えるプラムは、甘酸っぱさが特徴ですので、酸味を楽しみたい時にぴったりです。
桃の缶詰について
それでは、白桃と黄桃の缶詰のエネルギー量や糖質について見ていきましょう。
白桃缶詰は100gあたり82kcal、糖質は16.6gで、黄桃缶詰に関してもカロリーは83kcal、糖質は16.6gと非常に似通っています。
しかしながら、生の桃と比べると、白桃と黄桃の缶詰はカロリーと糖質が約2倍程度増加します。これは、缶詰のシロップに多量の砂糖が含まれているためです。
カロリーを抑えたいダイエット中の方や糖質制限を行っている方には、缶詰よりも新鮮な生の桃をおすすめします。
桃の缶詰は体重増加につながる?
1回だけ缶詰の桃を食べてもすぐに体重が増えることはありませんが、頻繁に食べ過ぎると体重増加のリスクがあります。それは、缶詰の桃は生の桃よりもカロリーと糖分が約2倍高いからです。
さらに、これらのカロリーと糖分は果肉の部分に限った話であり、シロップも飲むとさらに高カロリーと糖質を取ることになります。
缶詰の桃を大量に摂取し続ければ、摂り過ぎた糖が体脂肪として体内に蓄積され、肥満の原因となります。
もしカロリーや糖質を気にするなら、生の桃を選ぶのが賢明です。
桃の栄養価とその健康への貢献
桃はそのジューシーさが際立つ果物で、100g中に含まれる水分は88.7gと非常に多いですが、食物繊維、カリウム、ナイアシンなども豊富に含有しています。
腸の健康をサポートするペクチンの効果
桃には、食物繊維であるペクチンが豊富に含まれています。このペクチンには水溶性ペクチンと不溶性ペクチンの両方が含まれています。
水溶性ペクチンは、コレステロール値を下げる効果のある食物繊維です。不溶性ペクチンは、整腸作用のある食物繊維で、便通を促進します。
カリウムの摂取がむくみの軽減に役立つ
桃は、むくみを和らげるのに効果的なカリウムを豊富に含んでいます。このカリウムは、ナトリウムを体から排出する作用があり、塩分の過剰摂取を調整してくれます。
一方で、桃の缶詰のカリウム含有量は生の桃の半分にまで減少します。これはカリウムが水に溶けやすく、缶詰のシロップに溶け出してしまうためです。
効果的にカリウムを摂取するためには、ぜひ生の桃を食べてむくみの解消に役立ててください。
他の栄養成分についてもご紹介
桃には少量ですが、ビタミンCやナイアシンが含まれています。
ビタミンCは、水に溶ける水溶性ビタミンの一つで、オレンジ果汁から発見されました。これは骨や腱の成分であるコラーゲンの生成に欠かせないビタミンです。
また、このビタミンは抗酸化作用も持ち、老化防止や免疫力の向上に寄与します。
ナイアシンはビタミンB群に属する水溶性ビタミンで、食事から取り込んだ栄養をエネルギーに変える際に活用されます。