多くの人々が健康や美容のために取り入れる糖質制限ダイエット。その効果を最大限に引き出す新たな食材「おからパウダー」は、低糖質でありながら栄養価の高い食品として注目を集めています。おからパウダーは手軽に使えるだけでなく、その豊富な食物繊維とタンパク質で、満足感を与えながらもカロリーを抑える理想的なダイエットサポート食材です。本記事では、おからパウダーの魅力とその活用法について詳しく紹介します。
おからパウダーとは
おからパウダーとは、豆腐を製造する際に生じる副産物である「おから」を乾燥させ、粉状に加工したものです。
パウダー状なので、生のおからに比べて長期保存が可能で、ほぼ無味無臭であるため、幅広い料理への利用が容易です。
おからパウダーは、吸水すると膨らむという特性を持っており、ハンバーグやスイーツなどの料理に使うとボリュームを増やせるため、ダイエットに適しているとされています。
おからパウダーのカロリーや糖質量
いろいろな料理やデザートに使える便利なおからパウダーですが、ダイエットに取り入れる際には、そのカロリーと糖質がどれくらいかも知っておきたい点です。
ここからは、おからパウダーのカロリーと糖質について詳しく見ていきましょう。
おからパウダーの熱量
おからパウダーのエネルギー量は、大さじ1杯（4g）で17kcalほどです。10gの場合には42kcalとなります。
生のおからに比べると、おからパウダーのエネルギーは高めですが、薄力粉、強力粉、米粉と比較すると、意外にも似たようなカロリーであることがわかります。
生のおからより約3.7倍カロリーが高い理由としては、生のおからは水分を多く含んでいるのに対し、おからパウダーは乾燥していて成分が凝縮されているためです。
おからパウダーの炭水化物含有量
おからパウダーをダイエットに適していないと考える人もいるかもしれませんが、そのカロリーではなく、注目すべきは糖質量です。
日本食品標準成分表（八訂）増補2023年によると、おからパウダーは薄力粉や強力粉と比べて約8分の1、米粉と比べて約10分の1の糖質しか含まれておらず、非常に糖質が少ないのが特徴です。
それは、おからの炭水化物の約8割が食物繊維で構成されているためです。
過剰な糖質摂取は肥満の原因となるため、糖質制限を意識している方やこれから始める予定の方は、おからパウダーを活用してみることをお勧めします。
おからパウダーが持つ栄養成分
次に、おからパウダーの栄養成分を確認してみましょう。
食物に含まれる繊維
おからパウダーは食物繊維を多く含むヘルシーな食材です。
食物繊維を摂取することで腸内環境が改善され、便秘解消に貢献します。また、満腹感が得られるため、食べ過ぎを防ぐ効果もあります。
食物繊維の理想的な摂取量は18〜21g程度とされており、日常の食事におからパウダーを加えることで簡単に補給できます。
プロテイン
おからパウダーには、プロテインが含まれています。
プロテインは筋肉の形成に必要な成分として認識されていますが、さらに酵素やホルモンの調整にも寄与します。プロテイン不足により筋力が衰えたり免疫力が低下することがあるため、意識して摂取することが大切です。
イソフラボン
おからパウダーの基となる大豆には、豊富なイソフラボンが含まれています。
イソフラボンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用を持ち、美しい肌を保つサポートをしてくれます。これにより、女性にとって特に摂取する価値のある栄養素と言えるでしょう。
ビタミンE
おからパウダーには、ビタミンEが含まれています。
ビタミンEは血管の健康維持に寄与し、血中のコレステロールと細胞の酸化を防止する効果があるため、動脈硬化や血栓の予防に有用です。また、加齢によって起こることが多い病気を防ぐことから、「若返りのビタミン」とも称されています。
カルシウム
おからパウダーにはカルシウムも豊富に含まれています。
カルシウムは歯や骨を形成する重要な要素であり、脳の神経の過剰な興奮を抑制する役割も担っています。そのため、カルシウムを十分に摂ることで、ストレスを軽減させる効果も期待できます。カルシウムが不足すると、骨が脆くなる骨粗鬆症や神経過敏によるイライラのリスクが高まります。
マグネシウム
おからパウダーには、栄養素の一つとしてマグネシウムが含まれています。
マグネシウムは体内酵素の機能を助ける役割があり、さらに筋肉の収縮調整や血圧の降下作用、血栓形成の抑制にも寄与しています。