ネクタリンのみずみずしい甘さと、つるりとしたなめらかな舌触りは、夏の訪れを感じさせてくれます。桃によく似た姿をしていますが、実は異なる特徴をたくさん持っているんです。この記事では、ネクタリンとは一体どんな果物なのか、桃との違い、気になる栄養価、そして最も美味しく味わえる旬の時期まで、ネクタリンの魅力を余すところなく徹底解説します。ネクタリンの知られざる一面を知って、さらに美味しく味わってみませんか?
ネクタリンとは
ネクタリンは、バラ科のモモに属する果物で、桃の仲間です。和名では「ズバイモモ」と呼ばれますが、広く知られているのは英語名の「ネクタリン」でしょう。その外観は桃と異なり、表面の毛がなく滑らかで、まるでスモモのようです。
ネクタリンの主な特徴と人気品種
ネクタリンは、その甘さと酸味のバランスがとれた独特の風味が魅力です。桃とよく似た芳醇な香りを持ちながらも、果肉は桃よりも硬めで煮崩れしにくいのが特徴です。果肉の色は品種によって異なり、黄色や赤色などがあります。代表的な品種としては、ファンタジア、秀峰、メイグランド、フレーバートップ、サマークリスタルなどが挙げられます。
ネクタリンの主な産地・美味しい旬の時期
ネクタリンは、主に長野、山梨、福島の各県で栽培されています。最も美味しい時期は桃とほぼ同時期で、夏から秋にかけて。品種による違いはありますが、一般的に7月から9月にかけて市場に出回り、特に8月がピークです。
ネクタリンの保存方法
ネクタリンはデリケートな果物なので、鮮度を保つには工夫が必要です。直射日光を避け、風通しの良い冷暗所で保管しましょう。新聞紙で軽く包むと、より長持ちします。冷蔵庫に入れると風味が損なわれ、追熟も止まってしまうため、避けるのが賢明です。食べる少し前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。追熟させてから2~3日以内を目安に、できるだけ早く食べきりましょう。ネクタリンは皮ごと食べられますので、食べる前に丁寧に水洗いしてください。
ネクタリンの冷凍保存方法
ネクタリンを長持ちさせる冷凍保存の方法をご紹介します。丸ごと冷凍とカットしてからの冷凍、どちらも約1ヶ月保存可能です。少し解凍した状態で食べるのがおすすめです。丸ごと冷凍する場合、ネクタリンをラップで丁寧に包み、さらに保護用のキャップをかぶせます。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉し、冷凍庫へ。食べる際は、流水に約30秒さらすと皮がむきやすくなります。カットして冷凍する場合は、ネクタリンの皮をむき、好きな大きさにカット。水とレモン水を混ぜたものにさっと浸し、水気を切ります。保存容器に入れ、しっかり蓋をして冷凍庫で保存してください。
ネクタリンの切り方
ネクタリンを調理する際は、まず縦方向に種まで切り込みを入れ、一周ぐるりと刃を回します。次に、両手で半分ずつ持ち、互いに逆方向にひねって二分割に。種の周りに包丁で切り込みを入れて種を取り除き、果肉を放射状に3等分にカットした後、皮を剥きます。
ネクタリンの食べ頃は?
ネクタリンは、見た目と手触りで熟度を判断できます。果皮全体が鮮やかな赤色を帯び、軽く指で押さえたときにわずかに弾力を感じるくらいが、最も美味しいタイミングです。さらに、桃のような甘い香りが強くなれば、それは熟成が進み、風味が増している証拠です。召し上がる直前に冷蔵庫で冷やすと、より一層美味しく味わえます。