ネーブルとは
ネーブルとは

ネーブルオレンジは、その特徴的な「へそ」が名前の由来となっている柑橘類で、甘みと酸味のバランスが抜群なフルーツです。スーパーでよく見かける輸入品の他、日本国内でも多くの品種が栽培されており、季節ごとに異なる味わいを楽しむことができます。この記事では、ネーブルオレンジの特徴や産地、旬の時期、そして食べる際のちょっとした注意点まで、詳しく紹介します。

ネーブルとは

「ネーブル」とは、その名前の通り「へそ」を意味する言葉で、この名前はネーブルオレンジの特異な形状に由来します。ネーブルオレンジは底の部分にくぼみがあり、このくぼみがへそに似ていることからこの名前が付けられました。一般的に、輸入されて店頭に並ぶことの多い品種は「ワシントンネーブル」として知られていますが、国内でも様々な地域で栽培されており、それぞれの地域に特有の品種が存在します。例えば、大三島ネーブル、白柳ネーブル、吉田ネーブル、森田ネーブルなどが、和歌山を中心に栽培・出荷されています。ネーブルオレンジはその特異な名前と形状から、シトラスフルーツの中でも独自の存在感を持つ品種と言えるでしょう。

ネーブルオレンジの特徴

ネーブルオレンジは、楕円形の果実が多く、底の部分には「へそ」と呼ばれる窪みがあります。この独特の外観が、品種名の由来です。

皮は比較的薄めで、手で剥くのが難しいため、通常はナイフを使って皮を取り除きます。果肉を包んでいる内側の膜は薄く、そのまま果肉と一緒に食べることができます。

 

味わいは甘みと酸味がバランスよく、特に強い甘さと華やかな香りが特徴です。バレンシアオレンジよりも濃厚な味わいを持つため、より風味豊かな柑橘を好む人々に人気があります。ただし、果汁が酸化しやすく、鮮度が落ちやすい点には注意が必要です。また、ネーブルオレンジには種がほとんど含まれていないため、食べやすいのも特徴です。

ネーブルとは

ネーブルオレンジの産地と出回る時期

輸入されるネーブルオレンジの多くはアメリカ産で、その中でも特にカリフォルニア産が主流です。アメリカ産のネーブルオレンジは、バレンシアオレンジのシーズンが終わる11月頃から翌年の4月頃まで市場に出回ります。その後、夏の時期には南半球の南アフリカやオーストラリアからの輸入品が中心となります。

一方、国内産のネーブルオレンジは、静岡県や和歌山県、広島県、愛媛県、熊本県などが主な生産地です。国内産のネーブルは、冬から春にかけて、特に2月から3月にかけて出荷され、地元で新鮮なネーブルが楽しめます。

ネーブルオレンジを食べるときの注意点

ネーブルオレンジの底にある「へそ」の部分は、果肉がさらに細かく分かれて小さな房状になっています。このため、バレンシアオレンジなどと比べて、きれいに房を取り分けるのが少し難しい場合があります。見た目が整っていなくても、味や品質には影響がないため、そのままでも十分美味しく楽しめますが、切り分ける際には、この房の構造を意識して切ると、スムーズに扱えます。

ネーブルとは

まとめ

ネーブルオレンジは、見た目のユニークさだけでなく、豊かな甘みと香り、酸味の絶妙なバランスで多くの人々に愛されています。輸入品だけでなく、国内産も多く出回り、旬の時期に新鮮なものを手に入れることで、より美味しく楽しめます。食べる際には、果肉が分かれやすい「へそ」の部分に気をつけることで、さらにスムーズに味わえます。ぜひこの冬、ネーブルオレンジの魅力を堪能してみてください。

ネーブル