餅 賞味期限
餅は日本の代表的な伝統的な食品の一つで、祝い事や年中行事に欠かせない存在です。しかし、餅には賞味期限があり、正しい取り扱いと保存方法を知っておくことが大切です。塩分が少なく水分が多いため、餅は傷みやすい食品なのです。賞味期限内に食べきれずに残ってしまった場合、安全に長持ちさせるための対策が必要になります。本記事では、餅の賞味期限と、賞味期限を延ばす方法についてご紹介します。
お餅の保存方法
日本の伝統食品であるお餅を、美味しい状態で長持ちさせるには適切な保存方法が欠かせません。保存方法には冷凍保存、乾燥保存、冷蔵保存があり、それぞれ次のようなポイントに留意する必要があります。
【冷凍保存】
お餅を一つずつラップで包み、空気を抜いた密閉フリーザーバッグや容器に入れることで、乾燥や冷凍焼け、他の食品の味や匂いの移りを防ぎます。このように適切に保存すれば、お餅は1~6か月間品質を維持できます。
【乾燥保存】
お餅を2~3mmの厚さにスライスし、晴れた日に1~2週間かけて天日干しで完全に乾燥させます。夜間や湿気の多い日は屋内に取り込み、カビ発生を防ぎます。乾燥後は紙袋や布袋に入れ、乾燥剤とともに冷暗所で保管します。こうすることで、かき餅は半年から1年程度保存可能です。食べる際は焼いたり揚げたりすると美味しくいただけます。
【冷蔵保存】
冷蔵庫ではカビが生えるリスクがあるため、保存期間は2~3日間に限られます。特に自家製のお餅は早めに食べきるか、冷凍保存するのがおすすめです。
いずれの保存方法であっても、保存期間を過ぎたお餅は臭いや変色など、目視で確認し、食中毒のリスクを避ける必要があります。保存方法に気を付けることで、伝統の味であるお餅を長く楽しむことができます。
餅を冷凍するメリット
餅を冷凍する方法
手軽に冷凍保存できる食品である餅は、一度に大量に作ることが困難な場合でも、小分けにして冷凍すれば、好みの時に解凍して楽しむことができます。しかし、餅の品質を損なわないためには、正しい冷凍方法を心がける必要があります。
市販の餅の場合、1個ずつ個包装されているものが多く、冷凍する手間を省くことができます。未開封の個包装の餅は、そのまま保存容器に入れて冷凍すれば良いでしょう。賞味期限が長めに設定されていることが多いので、冷凍する前に確認しておくと良いでしょう。
一方、手作りの餅を冷凍する場合は、事前にカットしておくことをおすすめします。使う時に必要な分量だけ取り出しやすくなり、調理の手間が省けます。具体的な手順は、
1.餅を食べやすい大きさにカットする
2.つきたてで熱い場合は粗熱をとる
3.餅を1個ずつ空気に触れないようラップに包む
4.保存容器に入れ、冷凍庫で保存する
というものです。
こうした方法で冷凍した餅は、約3ヶ月ほど美味しく保存できます。食べる際は、自然解凍か電子レンジで解凍し、お湯やお餅つき用の蒸し器で蒸し上げると、もちもちの食感を楽しめますよ。
冷凍した餅の解凍方法
餅は日本の伝統的な食文化を色濃く残す食材です。年末年始にかかせない存在でありながら、手間がかかることから、多くの家庭で冷凍した餅を利用しています。冷凍餅を上手に解凍することで、つきたての風味と食感を堪能することができます。
解凍方法は、時間と手間をかけられるかどうかで使い分けると良いでしょう。時間に余裕があれば、ラップに包んで常温で自然解凍するのがベストです。数時間かかりますが、餅がパサつくことなく、もちもちとした食感が保たれます。
時間がない場合は、電子レンジでの解凍が便利です。オーブン用シートを敷いた耐熱皿に並べ、ラップをせずに加熱します。餅が膨らんできたら加熱を止め、中までしっかり解凍されているか確認しましょう。過剰加熱は避けたい点に留意が必要です。
別の解凍法として、耐熱容器に餅を入れ、熱湯を注いで20分ほど蒸らすのも有効です。この方法だと水分が若干失われますが、もちもちした食感は維持できます。水に浸した状態で電子レンジで加熱するのも、柔らかい仕上がりを好む方におすすめです。
解凍後は、餅を柔らかく伸ばしてから調理に使うのがコツ。トースターで香ばしく焼いたり、フライパンで焼いたりと、様々な調理法で活用できます。こうして適切に解凍された冷凍餅は、つきたての風味とともにもちもちの食感を堪能できるはずです。
カビが生えた餅は食べるのを避けよう
カビの生えた餅は決して食すべきではありません。カビは健康被害をもたらす有害物質を生成する危険性があるためです。目に見えるカビだけでなく、内部に潜むカビの存在にも注意が必要です。冷凍保存をしても、カビの発生は抑えられない可能性があります。
表面にカビが生えている場合は、その部分を切り取っても安全とは限りません。カビの菌糸が餅の内部まで浸透している可能性があるのです。カビが確認された場合は、一部を残して調理するのではなく、丸ごと廃棄するのが賢明でしょう。
万が一カビの生えた餅を食べてしまった際は、体調の変化に注意を払う必要があります。
吐き気や下痢などの異常が見られれば、速やかに医師に相談することをお勧めします。食中毒などの健康被害を防ぐため、カビの生えた餅は絶対に食べるべきではありません。冷凍保存前にもカビの有無を確認し、予防対策を心がけましょう。
まとめ
餅の賞味期限は、保存方法や種類によって大きく異なります。生餅は製造日から2~3日間程度が目安で、冷凍すれば1~6か月間ほど持ちます。一方、干し餅は半年から1年、切り餅は常温で2週間程度が賞味期限です。色や香り、食感の変化に注意を払い、美味しい賞味期間内に食べきることが重要です。適切な保存方法を守り、目安の期間を超えた餅は避けましょう。