牛乳を使わずに作るパウンドケーキは、「味や食感が落ちるのでは?」と不安に思う方も多いはず。実は、豆乳やアーモンドミルク、ヨーグルトなどの代用素材を使えば、驚くほどしっとり・ふわふわに仕上がります。この記事では、牛乳なしでも美味しいパウンドケーキのコツと、初心者でも簡単に作れる絶品レシピをご紹介します。
牛乳なしでも美味しく作れる理由
「パウンドケーキには牛乳が必須」と思われがちですが、実は牛乳を使わなくても、十分に美味しく、ふんわりしっとりとした仕上がりを実現できます。その理由を見ていきましょう。

牛乳の役割とは?
パウンドケーキにおける牛乳の役割は、主に「水分の補給」「生地のコク出し」「乳脂肪によるしっとり感」です。しかし、これらは他の食材でも十分に代用が可能です。
代用素材でも美味しくなる理由
豆乳やアーモンドミルク、ヨーグルトなどは、水分と栄養、風味のバランスに優れた食材です。適切な配合をすれば、牛乳と変わらないどころか、よりヘルシーで味わい深いパウンドケーキに仕上がることもあります。
牛乳なしのメリット
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乳製品アレルギーに対応:牛乳を使わないので、乳製品アレルギーの方にも ※本レシピでは卵・小麦を使用しています。また、代用素材のアレルギーにご注意ください。
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低カロリー&低脂質:ダイエット中にも◎
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風味のアレンジがしやすい:ミルクの個性を活かせる
牛乳にこだわらず、自分の目的や好みに合った代用素材を選ぶことで、より自由なケーキ作りが楽しめます。
牛乳の代わりに使えるおすすめ代用素材

牛乳なしでも美味しく作れるパウンドケーキ。その秘密は、適切な「代用素材」を選ぶことにあります。それぞれの特徴を活かせば、仕上がりの風味や食感に幅が生まれます。
豆乳
クセが少なく、牛乳に近い使い心地。無調整豆乳を使えば、コクとしっとり感がアップします。焼き上がりもふんわりと優しい風味に。
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おすすめの使い方:牛乳と同量でそのまま代用可能
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注意点:調整豆乳は甘味や香料が入っている場合があるため、プレーンタイプを選ぶと安心です。
アーモンドミルク
ナッツの香ばしさが加わり、風味豊かな仕上がりに。低糖質・低カロリーで、ダイエット中の方にも人気です。
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おすすめの使い方:甘味のない無糖タイプを使用すると味のバランスがとりやすくなります。
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相性の良いアレンジ:チョコレートやバナナ系のフレーバーと好相性。
ヨーグルト
生地のしっとり感を高め、ほんのりとした酸味が爽やかに香る素材。特に水切りヨーグルトを使えば、より濃厚でリッチな食感になります。
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おすすめの使い方:牛乳の代わりに同量、または少し多めに使用し、水分量を調整します。
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仕上がりの特徴:しっとり&もちもち
オートミルク・ライスミルクなど
最近注目の植物性ミルクも、牛乳の代わりに使えます。あっさりとした味わいで、他の素材の風味を邪魔しません。
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おすすめの使い方:牛乳と同量で代用可能
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メリット:アレルギー対応やグルテンフリー志向の方にも◎
牛乳なし基本のパウンドケーキレシピ
牛乳を使わずに、ふんわり・しっとりとしたパウンドケーキを作ることは十分に可能です。今回は豆乳を使った、シンプルで作りやすい基本レシピをご紹介します。
材料(パウンド型1本分)
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薄力粉:100g
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ベーキングパウダー:小さじ1
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卵:2個
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砂糖:60g
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無調整豆乳:50ml
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サラダ油(または太白ごま油):50ml
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バニラエッセンス:少々(お好みで)
作り方
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オーブンを170℃に予熱しておきます。パウンド型にクッキングシートを敷くか、薄く油を塗ります。
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ボウルに卵と砂糖を入れ、ハンドミキサーまたは泡立て器でふんわりするまでよく混ぜます。
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豆乳とサラダ油を加えて混ぜ、さらに薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れてさっくり混ぜます。
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型に流し入れ、トントンと空気を抜いたら、170℃のオーブンで約35〜40分焼きます。竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がりです。
しっとり&ふわふわに仕上げるコツ
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卵と砂糖はしっかり泡立てることで、生地に空気が入り、ふんわり仕上がります。
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粉類は練らないようにさっくり混ぜることで、パサつきを防げます。
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豆乳は常温に戻して使用すると、分離しにくくなり、なめらかな仕上がりに。
アレンジアイデアで楽しむ!牛乳なしパウンドケーキ
牛乳なしでも、美味しくアレンジは自由自在。いつものパウンドケーキに一工夫加えるだけで、見た目も味わいもぐっと豊かになります。以下におすすめのアレンジ3種をご紹介します。
バナナとくるみのパウンドケーキ
完熟バナナの甘みと、くるみの香ばしさが相性抜群。自然な甘みで満足感のある一品です。
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追加材料の目安:バナナ1本(つぶす)、くるみ30g(粗く刻む)
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ポイント:砂糖を控えめにすると、よりヘルシーに仕上がります。
紅茶とレモンのパウンドケーキ
香り高い紅茶と爽やかなレモンの風味で、ティータイムにぴったりの上品な味わいに。
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追加材料の目安:紅茶葉(アールグレイなど)小さじ1、レモンの皮少々、レモン汁小さじ1
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ポイント:紅茶葉はミルで細かくすると食感が良くなります。
抹茶と小豆の和風パウンドケーキ
ほんのり苦味のある抹茶と、甘さ控えめのゆで小豆が調和した和風テイスト。贈り物にも◎。
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追加材料の目安:抹茶パウダー小さじ1、小豆(甘納豆でもOK)30g
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ポイント:抹茶は粉類と一緒にふるってダマを防ぎましょう。
保存方法とおいしい食べ方
牛乳なしで作ったパウンドケーキも、正しく保存すれば数日間しっとり感を保てます。さらに、美味しさを引き出すリベイク方法やトッピングアレンジもご紹介します。
常温・冷蔵保存のコツ
焼き上がったパウンドケーキは、完全に冷ましてからラップで包み、密閉容器に入れて保存しましょう。
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常温保存:季節にもよりますが、2〜3日程度。直射日光を避け、涼しい場所で保管。
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冷蔵保存:4〜5日以内に食べ切るのが理想。乾燥を防ぐため、しっかりラップで包んでください。
冷凍保存で長持ち
1切れずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍。2〜3週間保存可能です。食べる際は自然解凍か、電子レンジで軽く温めるとしっとり感が戻ります。
美味しさを引き出すひと工夫
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リベイク:トースターで1〜2分温めると、焼きたてのような香ばしさに。
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トッピングアレンジ:
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プレーンにはホイップクリームやフルーツ
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和風にはあんこやきなこ
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コーヒーや紅茶と一緒に味わうのも◎
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まとめ:牛乳なしでも広がるパウンドケーキの魅力

牛乳を使わないパウンドケーキは、「美味しさが物足りない」と思われがちですが、実は豆乳やアーモンドミルク、ヨーグルトなどを使えば、驚くほどしっとり・ふんわりと仕上がります。アレルギー対応やヘルシー志向にもマッチし、アレンジ次第で無限の楽しみ方が広がります。
牛乳がないからといって諦めず、身近な代用素材を活かして、あなただけの絶品パウンドケーキをぜひ楽しんでみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 牛乳なしだとコクが足りない気がします。どうすれば良いですか?
豆乳やヨーグルトを使うと、十分なコクとしっとり感が出ます。さらに風味を足したい場合は、バニラエッセンスや少量のナッツオイルを加えるのもおすすめです。
Q2. 無調整豆乳と調整豆乳、どちらを使えば良いですか?
基本的には無調整豆乳がおすすめです。調整豆乳は甘味や香料が含まれていることがあり、仕上がりの風味が変わる場合があります。
Q3. バターも使わずに作ることはできますか?
はい。サラダ油や太白ごま油など、無風味の植物油を使えばバターなしでも美味しく仕上がります。軽やかであっさりとした食感が特徴です。
Q4. 甘さ控えめにしたい場合、どう調整すればいいですか?
砂糖の量を20〜30%程度減らしても問題なく作れます。その際、バナナや甘酒など自然な甘みを足すと、物足りなさを感じにくくなります。
Q5. 子ども向けにはどんなアレンジがおすすめですか?
バナナとチョコチップの組み合わせや、かぼちゃペースト入りのパウンドケーキが人気です。自然な甘みで食べやすく、見た目も楽しい仕上がりになります。