メロン旬

メロン旬

メロン旬

夏の風物詩ともいえる"メロン"。爽やかな甘み、ジューシーな果汁、香り高い芳香が織りなす味わいは、暑い季節の喉を潤してくれます。メロンの旬は夏真っ盛りの6月から8月にかけてで、この時期に出回るメロンは、糖度が高く風味豊かなものばかりです。フレッシュなメロンをおいしく頂くコツや、メロンを使ったレシピなど、夏の最旬フルーツの魅力を存分に味わいましょう。

メロンの旬の時期と産地

メロンの旬は初夏の季節。香り高く、甘みたっぷりのフルーツが食卓を彩ります。日本列島各地で個性豊かなメロンが生産されています。
東北地方は日照時間が長く、過ごしやすい気候に恵まれ、旬の絶品メロンの産地です。アンデスメロンは白や淡い縞模様が特徴的な品種で、青森県が日本一の出荷量を誇ります。一方、赤肉種の代表格クインシーメロンでは秋田県が全国トップの生産量を占めています。
西日本の一大産地は熊本県。高級ブランド「熊本メロン」は八代市と人吉市が中心的な産地で、艶やかな赤肉に芳醇な甘みが詰まっています。静岡県では温暖な気候を活かし、デルモンテメロンなど一年を通じた出荷が行われています。
このように、地域に根ざした個性豊かなメロンが各地で愛されています。初夏の到来とともに、様々な風味とフレーバーを堪能できる喜びの季節がやってきます。
メロン旬

【茨城県】メロン品種ごとの旬の時期

メロン生産量全国一位を誇る茨城県では、様々な品種が栽培されています。それぞれの品種に合わせて、旬の時期が異なります。
4月中旬から5月上旬が旬を迎えるアンデスメロンは、肉質が緻密で甘みと香りが濃厚な逸品です。熟した実は黄色味を帯びた黄緑色となり、香りが一層高まります。
5月下旬から6月にかけては、濃厚な甘さと上品な香りが特徴のクインシーメロンが旬を迎えます。果肉は深い橙色で、種なしタイプも人気があります。
7月上旬から8月中旬にかけては、茨城県を代表するアールスメロンが美味しい季節を迎えます。糖度が高く、果肉も弾力があり、極上の味わいが楽しめます。
このように、茨城県では一年を通して様々な品種のメロンが旬を迎えます。生産農家の皆さんの努力と恵まれた環境により、高品質なメロンに出会えるのです。

【熊本県】メロン品種ごとの旬の時期

茨城県に次ぐメロン生産量2位の熊本県も、多くのメロンが栽培されています。熊本オリジナルの肥後グリーンから、全国的に流通しているホームランメロンまで、さまざまな品種があります。熊本県では4月ごろからメロンの収穫が始まり、5月から6月にかけてが旬となります。
### 肥後グリーン
熊本県を代表するオリジナルメロンである肥後グリーンは、濃厚な甘みとさわやかな香りが特徴です。後味がさっぱりしているので、暑い夏にぴったり。果肉は濃い緑色で、実が詰まっていて食べ応えがあり、シャキシャキした食感を楽しむことができます。
### オレンジハート
JA熊本うきで栽培されているオレンジハートは、糖度16度以上の厳選されたブランドメロンです。果肉は濃いオレンジ色で滑らかな舌触りと強い甘みが特徴。みかんの産地をイメージした「オレンジ」と、心を込めてという意味の「ハート」を組み合わせて名づけられました。
### ホームランメロン
熊本県で生まれた白肉種のノーネット系メロンです。全国各地で栽培され、広く流通しています。熟していくとシャキシャキとした食感から、柔らかくなめらかな食感に変化します。香りは控えめですが、上品な甘さと食べやすさが魅力です。
夕張メロン 時期

【北海道】メロン品種ごとの旬の時期

北海道では涼しい気候と長い日照時間、そして一日の寒暖差が大きい特徴を活かして、多くのメロンが生産されています。夕張メロンやふらのメロンが北海道メロンの代表として有名です。7月ごろから旬の時期に入り、8月に出荷のピークを迎えます。
### 夕張メロン
赤肉メロンの代表的存在である夕張メロンは、1960年に栽培が始まった歴史のある品種です。北海道夕張地方の寒暖差の大きい環境で栽培されています。濃厚で甘みのある果汁と、なめらかな口当たりの果肉が特徴で、多くの人々に愛されています。
### ふらのメロン
水はけのよい土壌と寒暖差の大きい環境を活かして、富良野地方で栽培されているのがふらのメロンです。富良野地方で栽培される数種類のメロンを総称して「ふらのメロン」と呼ばれます。糖度が高く、果肉がしっかりしているのが特徴です。
### らいでんメロン
らいでんメロンは、赤肉種4種と青肉種1種の計5種類のメロンからなる、JAきょうわが手がけるらいでんブランドのひとつです。糖度の基準をクリアした高級メロンで、なめらかな果肉と芳醇な香り、とろけるような甘みを楽しむことができます。贈答用にもおすすめです。

メロンの選び方と食べ頃

メロンの旬は初夏から夏にかけての時期です。この時期にメロンを食べれば、果実の甘みと香りが最も濃厚に感じられます。熟し過ぎると水っぽくなり、香りも失われてしまうので注意が必要です。おいしいメロンを選ぶコツは、外観から判断することです。
まず形が均等で、きれいな丸みを帯びているものを選びましょう。次に手に取ってみて、ずっしりと重みのあるものを選びます。実が詰まって果汁や甘みが凝縮されているサインです。そして果皮の状態をチェックします。ネット系はきれいに網目が盛り上がっているもの、ノーネット系はなめらかな状態のものがおすすめです。
食べ頃は香りと弾力で判断できます。完熟したメロンは尻尾の部分から良い香りが漂い、底を軽くつぶしたときに少しへこむくらいの弾力があります。ネット系の場合は果皮が黄色みを帯びてきたら食べ頃のサインです。ツル付きのメロンはツルがしなびてきたら食べ頃といえます。
このように、メロンの見分け方や食べ頃を抑えておけば、最高の甘みと香りを堪能できるはずです。常温で保存し、旬の時期に新鮮なものを選んで賞味することをおすすめします。

メロンの保存方法

メロンの美味しさを最大限に楽しむためには、追熟状況に合わせた適切な保存方法が重要です。追熟中のメロンは常温で追熟を進め、完熟した時点で冷蔵庫に移して鮮度を保ちます。食べ切れない場合は冷凍保存も有効な方法です。以下に、それぞれの段階に応じた最適な保存テクニックを紹介します。
追熟中は常温保存で香りと甘みを引き出す
まだ食べごろではないメロンは、直射日光が当たらない涼しい場所に置き、数日かけて追熟させましょう。箱から取り出して保管すると、箱の湿気で傷みにくくなります。香りが強くなり、底が軽く押せる程度の弾力が出てきたら完熟の合図です。
完熟したメロンはぜひとも冷蔵庫で保存を
追熟が進み過ぎると食感が落ちるので、完熟したメロンはすぐに冷蔵庫の野菜室へ。ペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて密閉すると、他の食品に影響を与えるエチレンガスの発生を防げます。2〜3日以内に食べきるのがベストです。
食べきれない分は冷凍で長期保存可能
食べきれなかった完熟メロンは冷凍保存が賢明な選択肢。ウェッジ状に切り分けてラップで密封し、冷凍バッグに入れれば3週間ほど日持ちします。半解凍してシャーベット代わりに食べるのはもちろん、ミキサーでジュースやスムージーの材料にするのもおすすめです。
このように段階に合わせて上手に保存すれば、じっくりと熟成された甘く香り高いメロンの味わいを、夏の終わりまで堪能できるはずです。
夕張メロン 時期

まとめ

メロンは常温で置いて食べるのがおすすめです。冷やしすぎると甘味が損なわれてしまいます。また、皮つきのままカットして盛り付ければ、香りも楽しめます。さらに、メロンは料理の素材にも大活躍。前菜のメロンプロシュートや、メインディッシュのメロンソースがけ冷製パスタなど、爽やかな味わいが夏にぴったりです。旬の美味しさを余すところなく堪能しましょう。