メープル シロップ カロリー
メープルシロップは、カナダの国を代表する自然の恵みです。カエデの樹液から作られるこの甘い調味料は、パンケーキや焼き菓子などの料理の味を引き立てる上品な風味を持っています。しかし、その魅力的な味わいと同時に、メープルシロップにはカロリーが多く含まれていることも事実です。健康志向の高まりから、メープルシロップのカロリーについて注目が集まるようになりました。本記事では、メープルシロップのカロリーとその特徴、上手な取り入れ方について解説します。
メープルシロップ大さじ1杯あたりのカロリーは?
メープルシロップは、独自の豊かな風味とコクがあり、少量でも満足感が得られる魅力的な甘味料です。しかし、カロリーや糖質が高いことも事実です。
カロリーと糖質の量を、他の甘味料と比較してみましょう。メープルシロップ(大さじ1杯/約18g)はカロリー47.8kcal、糖質11.9gです。一方、上白糖(大さじ1杯/約9g)はカロリー35kcal、糖質8.9g、はちみつ(大さじ1杯/約22g)はカロリー72kcal、糖質17.9gとなっています。
体積ベースで見ると、メープルシロップは他の甘味料と比べて必ずしも低カロリー・低糖質とは限りません。しかし、コクのある風味が特徴的なため、少量で十分に甘みを感じられます。このような特性を活かせば、カロリーコントロールが可能です。
また、メープルシロップにはミネラルが豊富に含まれており、1歳未満の赤ちゃんにも安心して与えられます。一方のはちみつは、ボツリヌス症のリスクがあり注意が必要です。
ダイエット中でも、メープルシロップをうまく利用すればおいしく糖分を控えめに摂取できます。目安量より少なめに使う、ミルクピッチャーに分けて量を意識するなど、工夫次第で健康的な食生活を送ることができるでしょう。
カロリーゼロ・カロリーオフのものもある?
カロリーゼロやカロリーオフの表示は、見かけほど健康的とは限りません。メープルシロップに似た商品でも、実際にはメープルシロップとは全く異なる原材料が使われていることがあります。
このような商品では、メープルシロップの風味を再現するために、食物繊維や糖アルコールなどの代替甘味料が使われています。これらの甘味料は安全性は確認されていますが、本物のメープルシロップとは風味や甘さが異なります。また、原材料にメープルシロップそのものは使用されていない場合がほとんどです。
真のメープルシロップか否かを判断するには、商品名と原材料名、原産国表示を確認することが重要です。メープルシロップのみを原料とする場合、商品名と原材料名に「メープルシロップ」と明記され、さらに原産国も表示されています。
健康的な食生活を送るためには、単にカロリー表示だけでなく、原材料の質にも目を向ける必要があります。バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、自然由来の食材で作られた製品を選ぶことをおすすめします。
メープルシロップはカエデ(楓)の木からの恵み
メープルシロップは、カナダ東部に広がるサトウカエデの森から採れる自然の恵みです。北米の先住民たちが古くから生活に取り入れてきたメープルウォーターを、長時間かけて煮詰めることで作られるこの芳醇な天然の調味料は、世界中で愛されています。
春先の凍てつく夜明けに、サトウカエデの樹液が動き始めると、林に点在する木々からメープルウォーターが採取されます。この さらさらとした甘みを帯びた樹液は、何時間もの間じっくりと煮詰められ、ついに香り高く、コクのある上品な味わいのメープルシロップとなるのです。
メープルシロップには植物由来の豊富な栄養素が含まれ、採取時期によって4つの種類に区分されます。はじめに採れるゴールデンは淡く上品な味わい、そして採取時期が遅くなるほど色と味が濃厚になっていきます。いずれも適度な甘さと芳香、そしてほのかな風味が人々を魅了し、パンケーキやお菓子作りなど、さまざまな用途で活用できる万能の調味料なのです。北米の大地から生まれる、自然の恵みを心ゆくまで堪能できる絶品です。
メープルシロップの成分
メープルシロップは、単なる甘味料にとどまらず、ミネラルや抗酸化物質を豊富に含む栄養価の高い調味料です。特に、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分が豊富で、バランスの良い摂取が期待できます。加えて、老化防止に役立つポリフェノールも含まれており、健康的な食生活を心がける上で適量の摂取が推奨されます。一方で、糖分が高濃度に含まれていることから、摂りすぎには注意が必要です。上手に取り入れることで、素材本来の風味を堪能しながら、ミネラルや抗酸化物質の恩恵を受けられる調味料と言えるでしょう。
メープルシロップを使ったヘルシーレシピ
メープルシロップは、健康志向の方に人気の天然甘味料です。カナダ産の高品質なメープルシロップには、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれており、ミネラルの宝庫でもあります。カリウム、カルシウム、亜鉛などが摂取できます。
メープルシロップを使えば、食品添加物不使用の素朴でナチュラルな味わいのデザートが作れます。例えば、メープルシロップをかけたグリルりんごや焼きバナナは、フルーツの自然な甘さとメープルの芳醇な香りが絶妙で、手軽に作れる上に栄養価も高いデザートです。
朝食にもメープルシロップがおすすめです。オートミールやキノアにメープルシロップを加えると、モンスターのようなボリュームがありながら低糖質で満腹感があります。さらに、ナッツやドライフルーツを加えれば食物繊維とタンパク質の補給にもなり、朝から元気がもらえます。
メープルシロップで豆花(トウファ)風
寄せ豆腐を使って作る豆花レシピです。
材料(2人分)
寄せ豆腐(おぼろ豆腐)1個、メープルシロップ適量、ドライフルーツ・ナッツミックス適量
作り方
1.器に寄せ豆腐を盛り付ける。
2.メープルシロップとドライフルーツ・ナッツミックスをかける。
ヴィーガン♡オートミールスコーン
材料(4個分)
薄力粉60g、全粒粉(強力)30g、ベーキングパウダー2g、塩0.5g、米油20g、メープルシロップ15g、オーツミルク25g、オートミール30g
作り方
1.オーブンを200℃に予熱する。
2.ボウルに粉類と塩を入れ混ぜる。
3.米油を加え混ぜてぽろぽろにする。
4.オーツミルク、メープルシロップ、オートミールを加え生地をまとめる。
5.生地を冷蔵庫で30分休ませる。
6.4つに切り、天板に並べ200℃で15〜20分焼く。
メープル仕込みの栗ご飯
材料(2合分)
もち米2合、栗15粒、メープルシロップ50ml、ごま塩適量
作り方
1.もち米を水に一晩浸しておく。
2.栗を茹で、皮をむく。
3.栗とメープルシロップを一晩漬けておく。
4.もち米に水を加え、3の栗とメープルシロップを入れて炊く。
5.器に盛り、ごま塩をかける。
ダイエットを意識している方や、健康的に過ごしたい方は、ぜひ作ってみてください。
まとめ
メープルシロップのカロリーは一般的な砂糖と同程度の高カロリーです。しかし、メープルシロップには抗酸化作用のあるポリフェノールなどの栄養成分も含まれています。適量を上手に利用すれば、健康志向と味わいの両立が可能です。料理や飲み物にほんの少量加えるなど、上手な使い方を心がければ、メープルシロップの魅力を存分に味わえます。