マンゴーの賞味期限は、その熟成の進み具合によって大きく異なります。未熟な状態で収穫されたものは、常温で追熟させる必要があり、その期間も含めると約1週間ほどが目安です。一方で、すでに食べ頃を迎えた完熟マンゴーの場合、冷蔵保存をしてもおよそ5日間しか持ちません。また、マンゴーの原産地によっても違いがあります。輸入品は収穫時にまだ青く、長距離輸送を想定しているため、到着後の追熟期間が長くなりがちです。結果として、輸入マンゴーの賞味期限はおよそ10日ほどが目安となります。すぐに食べたいときは国産の完熟マンゴーを選ぶのが安心です。

マンゴーの保存期間は、その加工状態によっても大きく左右されます。まず、未加工で未熟なマンゴーは追熟期間を含めて常温で約7日が目安です。日陰で風の当たらない場所に新聞紙などで包んで保存すると、乾燥を防げて状態が良く保てます。完熟したら野菜室で保管すると、風味を損なわずに約5日間持ちます。カットしたマンゴーは特に劣化が早く、冷蔵庫で保存しても1〜2日が限界です。冷やしすぎると低温障害を起こすため、必ず野菜室で保存しましょう。大量に手に入ったときは冷凍保存も便利です。冷凍マンゴーは1ヶ月ほど日持ちし、スムージーやデザートに重宝します。また、ドライマンゴーは種類により異なりますが、砂糖不使用なら4〜5ヶ月、砂糖入りなら6〜7ヶ月と長期保存が可能。さらに、缶詰タイプのマンゴーは最長2〜3年と非常に長持ちするため、非常食としても優秀です。

賞味期限を過ぎたマンゴーは、雑菌が繁殖している可能性が高く、食べると体調を崩すリスクがあります。特に、腹痛・下痢・嘔吐といった食中毒症状が出ることもあるため注意が必要です。健康な大人なら胃酸である程度は対処できますが、子どもや高齢者、免疫が弱っている人が食べた場合は、重症化するおそれもあります。完熟マンゴーはそのまま放置すると急速に劣化が進み、見た目では判断しにくい変化が起こることも。香りや見た目に異常がなくても、賞味期限を超えている場合は口にしないのが賢明です。とくに腐敗が進んだマンゴーは、速やかに廃棄するようにしましょう。

マンゴーの賞味期限を見極めるためには、まず果実の「食べ頃」を正確に判断することが大切です。完熟したマンゴーは表皮が少し柔らかくなり、濃厚な甘い香りが漂ってきますが、この状態がすでに賞味期限に近い兆候でもあります。そのまま保存環境が悪ければ、一気に劣化が進んでしまうのです。冷蔵庫の野菜室で保存しても、過熟になるリスクがあるため、定期的に状態をチェックしましょう。また、皮に黒ずみが出たり、果肉がぐにゃっと柔らかくなっている場合は、すでに傷みが進行している可能性があります。少しでも異変を感じたら、無理に食べずに処分する判断が必要です。