「こたつでみかん」は冬の風物詩。一口食べれば、じゅわっと広がる甘みと爽やかな酸味がたまりませんよね。でも、せっかく食べるなら、最高に甘くて美味しいみかんを選びたい!そこで今回は「みかん糖度ランキング」を発表します!日本全国から選び抜かれた、甘さの頂点を極める絶品みかんをご紹介。みかん選びに迷ったら、この記事を参考に、とっておきのみかんを見つけてくださいね!
柑橘類の甘さの秘密:糖度とは?
「甘い」と感じる柑橘を選ぶ上で、その基準となるのが「糖度」と「酸度」のバランスです。糖度とは、果物100g中に含まれる糖分の量をグラム数で示したもので、例えば糖度10%とは、果物100g中に10gの糖分が含まれていることを意味します。この糖分の割合が高いほど糖度は上がり、一般的には糖度11度以上で十分に甘いと感じられ、13度以上、さらには15度に達する品種は「本当に甘い」と評価されるレベルにあります。しかし、糖度だけが甘さを決定するわけではありません。柑橘には酸っぱさを表す「酸度」も存在し、この酸度が甘さの感じ方に大きく影響します。私たちが「甘い!」と感じるみかんの多くは、糖度が高いだけでなく、酸度が低いという特徴を持っています。逆に、いくら糖度が高くても酸度が高い場合は、酸味が強く感じられ、相対的に甘さを感じにくくなることがあります。例えば、この記事のランキングにも登場する「はるか」は、高糖度でありながら酸度が非常に少ないため、口に入れた瞬間に強い甘さを感じさせる典型的な例です。収穫直後には酸味が残っているケースもありますが、多くの産地では収穫後、一定期間倉庫で貯蔵することで酸味を落ち着かせ、最も美味しく甘さが引き立つ状態で出荷されます。トドクヨのような産地直送のフルーツは、このような調整がされた状態で届けられることが多く、最適な美味しさを楽しめるでしょう。トドクヨでの評価では、甘さと酸味のバランスが良く味が濃厚な品種として石地みかん、はるみ、不知火、カラマンダリンがおすすめされ、特に甘さを求めるなら甘平やせとかが推奨されています。はるかのように、高糖度と低酸度を両立させ、さっぱりとしたはちみつのような甘さが特徴の品種もあります。
第10位 温州みかん(小玉):親しみやすい定番の味
日本の食卓に最も馴染み深く、誰もが一度は口にしたことがある「温州みかん」は、甘い柑橘ランキングの10位に「小玉」としてランクインしました。温州みかんの収穫時期は11月上旬から中旬が一般的ですが、この出始めの時期はまだ酸味が強く感じられる傾向があります。本格的に甘さが際立ってくるのは12月下旬に入ってからで、この頃になると酸味が適度に抜け、甘みが凝縮されます。小玉のみかんは、大玉に比べて果汁と風味が濃縮されているため、単に甘いだけでなく「味が濃い」という特徴があります。これは柑橘類全般に言えることですが、旬の後半になるほど甘みが増す傾向があるため、温州みかんは12月下旬以降に収穫された小玉が特におすすめです。温州みかんには収穫時期によって様々な種類があり、それぞれの時期で異なる甘さや特徴を楽しめます。例えば、10月中旬頃から出荷が始まる「極早生(ごくわせ)みかん」は、柑橘シーズンのトップバッターとして登場し、糖度11度程度が目安で、フレッシュな酸味と甘さのバランスが魅力です。広島県離島の大崎上島産や愛媛県中島産などが知られ、特に大崎上島で越智さんが作る極早生みかんや、外皮に傷があるものの無農薬栽培された極早生みかんもあります。続く「早生(わせ)みかん」は11月中旬頃から配送が始まり、糖度11度〜12度程度で、みかんシーズンが本格化する中で甘さが安定してきます。広島県大崎上島産や愛媛県中島産などが代表的です。12月下旬から1月上旬にかけては「中生(なかて)みかん」が出荷され、温州みかんの中でも糖度がさらに上がり、コクのある味わいが楽しめます。そして、1月中旬から2月に旬を迎える「晩生(おくて)みかん」には、「大津4号みかん」や「青島みかん」といった品種があります。大津4号みかんは晩生品種らしく糖度が高く、青島みかんは一般的な温州みかんより大玉で、糖度も高く甘さにコクがあるため高級みかんとしても人気です。これらの晩生品種には、収穫後に約1ヶ月間寝かせて酸味を落ち着かせる「予措置」が施されることがあり、これにより甘さが一層引き立ちます。もし自宅に届いたみかんが酸っぱく感じる場合は、風通しの良いかごなどに入れて1週間ほど寝かせることで、酸味が落ち着き甘味を強く感じるようになります。また、外皮に黒い点や傷がある「訳あり晩生みかん」は、家庭用としてリーズナブルに楽しむことができ、シーズン終盤の味を堪能するのに適しています。
第9位 清見オレンジ(清見タンゴール):人気品種のルーツ
「清見オレンジ(清見タンゴール)」は、そのまま食べても果汁が非常に豊富で甘さが口いっぱいに広がる魅力を持つ品種ですが、その真価は多くの人気柑橘の親品種であることにもあります。「せとか」「デコポン」「ポンカン」「はるみ」など、現在市場で高い人気を誇る甘い柑橘の多くが、この清見から生まれており、柑橘好きならば一度は味わっておきたい重要な存在です。和歌山などでは2月頃から収穫が始まりますが、収穫初期はまだ酸味が残っていることがあります。清見オレンジが本格的に甘くなるのは3月に入ってからで、特に甘みを求めるなら3月中旬以降に収穫されたものがおすすめです。この清見オレンジから派生したレア品種として「プリンス清見」があり、1月上旬から1月下旬にかけて出回ります。プリンス清見は糖度が13度から14度程度と高く、オレンジ特有の爽やかな香りが非常に良く、単なる甘さだけでなく、コクのある酸味との絶妙なバランスが特徴で、柑橘通を唸らせる逸品です。市場にはあまり出回らないため希少価値が高く、見かける機会があればぜひ試していただきたい品種と言えるでしょう。トドクヨではLINEでの注文も可能であり、旬な時期に通知を希望する方は登録がおすすめです。
8位 紅まどんな(愛媛果試28号):とろける甘さの秘密
「紅まどんな(愛媛果試28号)」は、まるでゼリーのような独特の食感と、際立つ甘さで多くの人々を魅了し、高級みかんとしての地位を確立しました。その存在感はスーパーでも際立っており、「せとか」や「甘平」と並び、柑橘類の中でも揺るぎない人気を誇ります。今回のランキングでは、甘さを基準としたため8位となりましたが、その他に類を見ない食感は、一度味わったら忘れられない特別な体験となるでしょう。トドクヨでは、愛媛県の離島、中島産や愛媛(松山産)の「まどんな」を取り扱っており、これらはJAの商標である「紅まどんな」と同一品種です。糖度は約13度と非常に高く、12月の年末に需要がピークを迎えますが、早いものでは11月頃から、本格的には12月中旬頃から1月にかけてお届けが開始されます。この時期に収穫されたものは、とろけるような食感と、凝縮された甘みが最大限に引き出され、贈答品としても非常に喜ばれる高級柑橘として広く親しまれています。特に12月中旬以降に収穫されたものは、甘さが一段と際立ち、紅まどんな本来の美味しさを堪能できます。
7位 はるか:見た目とギャップのある上品な甘さ
鮮やかな黄色い見た目からは想像もつかないほどの甘さを持つ「はるか」は、時期を問わず安定した甘さが楽しめる品種として親しまれています。その甘さの秘訣は、高い糖度に加え、「酸味が少ない」ことにあります。一般的に、果物の甘さは糖度と酸度のバランスで決まります。糖度が平均的でも酸味が低いと甘く感じられ、逆に糖度が高くても酸度が高いと甘さが控えめに感じられます。はるかは、酸味が少ないため、口にした瞬間にダイレクトに甘さが広がるのです。トドクヨの計測では糖度14度と高糖度でありながら、後を引くような甘ったるさはなく、まるで「はちみつのようにすっきりとした甘さ」が特徴的です。この上品な甘さは特に女性からの支持を集めています。はるかの旬は2月上旬から3月下旬、そして3月上旬から4月頃までと比較的長く、安定してその独特な甘さを堪能できます。見た目との良い意味でのギャップが楽しめる、ぜひ一度お試しいただきたい品種です。
6位 デコポン(不知火):甘みと酸味の絶妙なバランス
かつてブームを巻き起こし、現在も高い知名度を誇る「デコポン(不知火)」。今回の甘さを重視したランキングでは6位となりましたが、甘さと酸味のバランスが絶妙で、その人気が衰えない理由がよく分かります。皮がむきやすく、手軽に食べられるのも魅力の一つです。デコポンも収穫時期の後半になるにつれて酸味が抜け、甘さが増す傾向があります。最も甘く美味しい時期を狙うなら、3月上旬以降のものがおすすめです。トドクヨでの計測では糖度13度以上と高糖度でありながら、程よい酸味が残っていることで、柑橘らしい爽やかな甘さが際立ち、奥深い味わいを生み出しています。中には糖度14度を超えるものもあり、その品質の高さが伺えます。品種名は「不知火(しらぬい)」であり、「デコポン」はJAグループの登録商標のため、市場では両方の名前で販売されています。特におすすめなのは、愛媛県中島産や広島県大崎上島産(田中さんの不知火など)です。大崎上島産の不知火は糖度13度以上、中には14度を計測するものもあり、この時期特に人気を集めています。甘さと酸味が織りなすハーモニーを、ぜひお楽しみください。
5位 はるみ:春の訪れを感じさせるジューシーな甘さ
「はるみ」は、名前の通り春の訪れを感じさせるような、爽やかでジューシーな甘さが魅力の柑橘です。デコポンの兄弟品種にあたり、デコポンが「清見」と「ポンカン」の交配で生まれたように、はるみも同じ両親から誕生しています。しかし、デコポンが清見の特性を強く受け継いでいるのに対し、はるみはポンカンの特性をより強く受け継いでいるため、デコポンよりも甘みが強く感じられる点が特徴です。トドクヨの評価でも、1月から2月頃の品種の中で特に甘いみかんとして「はるみ」が挙げられています。個体によっては糖度15度以上を計測することもあるほどの高糖度を誇り、まさに「甘さ」を求める方には外せない品種です。はるみの旬は2月上旬から始まり、この時期に高い人気を誇ります。収穫したばかりのはるみは酸味が強く感じられる場合がありますが、これは「予措(よそ)」と呼ばれる貯蔵期間によって調整されます。もしご自宅に届いたはるみで酸味が気になる場合は、通常の柑橘よりも長めに、2週間以上を目安に風通しの良い涼しい場所で追熟させることで、酸味が和らぎ、よりまろやかで濃厚な甘さを楽しめます。生産量が少ないため、市場での流通量は限られていますが、もし見かける機会があれば、ぜひその際立つ甘さを体験してみてください。
4位 ぽんかん
デコポンのルーツとも言える「ぽんかん」は、長きにわたり多くの人々に愛されてきた柑橘です。特徴的な香りと、口にした瞬間に広がる芳醇な甘みは、まさに格別。近年、様々な新しい品種が登場していますが、改めてこの「ぽんかん」本来の美味しさを知っていただきたいと願っています。計測データによると、糖度は13度〜14度程度と非常に高く、中には13度を超えるものもあり、その際立つ甘さは保証付きです。ぽんかんは「はるみ」とほぼ同時期にあたる12月下旬頃から市場に出回り始め、その後、3月上旬から下旬にかけて愛媛県中島産などが流通します。収穫時期が後半になるにつれて酸味が和らぎ、甘みが増す傾向にありますが、水分が失われて食感が損なわれるのを防ぐため、最も美味しく、ジューシーさを堪能できるのは2月中旬から2月下旬頃、または中島産の3月上旬から下旬頃でしょう。この濃厚な甘さと、柑橘ならではの豊かな風味をぜひお楽しみください。
3位 蔵出しみかん
「蔵出しみかん」は、和歌山県の有田みかんの名産地として知られる地域に隣接する下津町で、昔ながらの製法によって作られる特別な温州みかんです。このみかんの大きな特徴は、一般的な温州みかんと同じ品種でありながら、収穫後、丁寧に木箱に詰められ、土壁の蔵の中で時間をかけて熟成されるという独自の貯蔵方法にあります。2月頃から出荷される蔵出しみかんは、長期の貯蔵により酸味が自然に抜け、通常の温州みかんとは比較にならないほど甘く、まろやかで深みのある味わいになります。この貯蔵技術によって、柑橘本来の風味が凝縮され、他に類を見ない極上の甘さが生まれるのです。市場に出回る量が少ない希少な品種なので、見つけるのは簡単ではありませんが、もし見かけることがあれば、ぜひその素晴らしい美味しさを体験してみてください。当店も、この蔵出しみかんの取り扱いを強く希望し、生産者の方々との連携を模索していますが、その希少性のために、現状ではなかなか入手困難な状況です。
2位 せとか
「せとか」は、濃厚な甘さとたっぷりの果汁で、柑橘類の中でも特に高い人気を誇り、「柑橘のトロ」とも呼ばれる高級品種です。清見とアンコールを交配し、さらにマーコットを掛け合わせたこの品種は、口に入れた瞬間に甘い果汁が溢れ出し、至福の瞬間をもたらします。計測データでは糖度13度から15度程度と非常に高く、実際に感じる甘さは数値以上でしょう。「3月頃の甘いみかんといえばせとか」と言っても過言ではないほど、その甘さは格別です。酸味が少ないため、ダイレクトに甘さを感じられ、一度食べたら忘れられない印象を残します。せとかの皮は非常に薄く、手で剥くこともできますが、剥きにくい場合はナイフを使うのがおすすめです。一般的に大きな柑橘は味が薄くなりがちですが、せとかは大玉でも十分に甘く、安定した美味しさを提供してくれるため、品質にばらつきが少ないのも魅力です。旬は2月中旬から3月中旬にかけてで、特に酸味が抜け、甘さがピークに達する3月上旬頃のものがおすすめです。愛媛県中島産や広島県大崎上島産などが有名で、大崎上島産のせとかは贈答用として3玉程度(300g程度)、家庭用として3〜5玉程度(200g〜300g程度)のサイズで販売されることがあります。配送は2月半ば頃から始まり、数量限定のため、在庫がなくなり次第終了となります。価格はやや高めですが、その品質の高さからすぐに売り切れてしまうのも納得の、まさに極上の逸品です。
1位 甘平(かんぺい)
今回の甘い柑橘ランキング堂々の1位は、その名に「甘」の字を冠する「甘平(かんぺい)」です。初めて食べた時の「驚くほど甘い」という感動は忘れられず、まさに圧倒的な甘さを誇ります。計測データでは糖度13度を目安としていますが、その甘さは数値で表す以上に感じられます。甘平の魅力は、ただ甘いだけでなく、実がぎっしりと詰まった八朔のような、独特の食感にもあります。1玉が大きく、一つで十分な満足感が得られる食べ応えも人気の理由です。この極上の甘平は、以前テレビ番組で紹介されたことで、その人気はさらに高まり、入手困難な人気品種となりました。主に愛媛県中島産や松山市産があり、2月上旬頃から3月上旬にかけてが旬ですが、贈答用の高級みかんとして12月の年末シーズンから2月中旬頃にかけても販売されます。松山市産の甘平は3kg単位で販売され、贈答用と家庭用の選択肢があります。しかし、甘平には「品質にばらつきがある」という側面もあります。3月に入ると「酢上がり」や「硬化症」といった、果実の水分が失われて食感が悪くなる症状が出やすくなり、美味しくない状態になってしまうことがあります。これらの症状は見分けが難しく、選果の段階でも判断が難しいため、もしそのようなものに当たってしまった場合はご容赦ください(ただし、そのような状態のものはごくわずかですのでご安心ください)。甘平は一般的に旬の後半の方が甘みが増す傾向にあるため、「酢上がり」や「硬化症」のリスクを考慮すると、最も甘さが際立つ2月下旬に収穫されたものが特におすすめです。状態の良い甘平は、驚くほど甘く、感動的な味を体験できるでしょう。
極早生みかん(10月中旬頃〜)
みかんシーズンの先駆けとして、10月中旬頃から店頭に並び始めるのが「極早生(ごくわせ)みかん」です。出始めの柑橘としては、糖度がおおよそ11度程度と十分に甘く、さわやかな酸味との絶妙なバランスが持ち味で、秋の訪れとともに、いち早く旬の味覚を堪能できます。広島県大崎上島では、越智さんが愛情を込めて栽培しており、10月半ば頃より順次発送されます。また、同じく大崎上島産で、農薬不使用で育てられた極早生みかんもあります。見た目に黒点やシミ、傷が見られることもありますが、農薬を使用していない安心感と、自然な味わいを求める方には格別です。愛媛県中島産の極早生みかんもこの時期に出回っており、産地ごとのわずかな風味の違いを比べるのもおすすめです。極早生みかんは、ほどよい酸味が残るみずみずしさが魅力で、みかんシーズンの幕開けを感じさせてくれる、すっきりとした甘さが特徴です。食卓に並べれば、秋から冬への季節の移ろいを一足早く感じられるでしょう。
早生みかん(11月中旬頃〜)
11月中旬頃から本格的なみかんシーズンを迎えるのが「早生(わせ)みかん」です。糖度は11度から12度程度と、極早生みかんよりも甘みが安定し、より一層奥深い味わいを楽しめます。広島県大崎上島や愛媛県中島が主な産地として知られており、それぞれの土地の特性を生かした美味しい早生みかんが栽培されています。特に中島産の早生みかんは、シーズンが進むにつれて甘さが増していく傾向にあり、みかん本来の甘味とほどよい酸味の調和がとれており、多くの人に好まれています。この時期のみかんは、ジューシーな果汁感と、爽やかな酸味が特徴で、毎日の食卓に欠かせない存在となるでしょう。秋から冬へと季節が移り変わる時期に、しっかりとした甘さを感じられる柑橘として、早生みかんは多くのファンを魅了しています。産地直送の早生みかんは、収穫したばかりの新鮮な状態で届けられるため、その風味を存分に楽しむことができます。
石地みかん(12月中旬頃〜)
12月中旬頃から出荷が始まる「石地(いしじ)みかん」は、その高い糖度で知られる温州みかんの中でも特に優れた品種の一つです。通常の糖度は13度程度ですが、栽培条件に恵まれたものでは15度にも達することがあり、まさに極上の甘さを誇ります。11月半ば頃から市場に出回りますが、特に年末の贈答用としてデパートなどで多く販売される人気の品種です。石地みかんは、収穫後に約1ヶ月間寝かせて酸味を落ち着かせる「予措(よそ)」と呼ばれる貯蔵工程を経て出荷されるのが一般的です。この予措によって、酸味がまろやかになり、甘さがより際立ち、深みのある味わいとなります。もし自宅に届いた石地みかんがまだ酸っぱく感じられる場合は、段ボールから取り出し、風通しの良いかごなどに入れて1週間ほど置くことで、酸味が抜け、本来の濃厚な甘みをより強く感じられるようになります。甘みと酸味では、酸味の方が強く感じられる性質があるため、このひと手間を加えることで、石地みかんの真価を存分に味わうことができるでしょう。
中生みかん(12月下旬頃〜)
12月下旬から1月上旬にかけて旬を迎える「中生(なかて)みかん」は、温州みかんの中でも糖度がさらに増し、独特のコクと深みのある味わいが特徴です。中でも愛媛県中島産の中生みかんが有名で、みかんシーズンの中盤を代表する品種として人気を集めています。この時期のみかんは、秋口の極早生や早生みかんと比べて、酸味が穏やかになり、糖度が十分に高まっているため、より濃厚な甘さを堪能できます。果汁もたっぷりで、口の中に広がるジューシーな甘さは、まさに冬の味覚の醍醐味と言えるでしょう。12月下旬頃から順次発送されるため、年末年始の食卓を華やかに彩る一品として最適です。高い糖度とともに、ただ甘いだけでなく、温州みかん本来の豊かな風味も持ち合わせている中生みかんは、幅広い世代から支持されています。甘さが際立つこの時期の中生みかんを、ぜひお試しください。
大津4号みかん(1月中旬頃~)
「大津4号みかん」は、1月中旬から最盛期を迎え、2月頃まで楽しめる晩生温州みかんです。晩生みかんはその性質上、糖度が高くなる傾向があり、大津4号も例外ではありません。とろけるような甘さが際立ち、冬の終盤から春先にかけて、しっかりとした甘さを求める方には格別でしょう。特に、贈答品として選ばれるものは、糖度が高いものが厳選されているため、大切な方への贈り物としても最適です。市場には1月中旬頃から登場し始め、その芳醇な風味と甘みで、みかんシーズンの締めくくりを彩ります。家庭用としては、手頃な価格で購入できるセットも用意されることがあり、普段のデザートや休憩のお供にもぴったりです。晩生みかんならではの、円熟した奥深い甘さと、みずみずしい果肉のマリアージュを心ゆくまでご堪能ください。なお、糖度の数値はあくまで目安であり、個体差がある点はご了承ください。
青島みかん(1月中旬頃~)
「青島みかん」は、1月中旬から2月にかけて旬を迎える、人気の高い高糖度晩生みかんです。一般的な温州みかんに比べて、果実が大きい傾向にあり、その堂々とした佇まいが魅力です。際立つ甘さに加え、濃厚なコクが味わえるのも特徴です。その奥深い風味は、多くの柑橘愛好家を虜にし、高級みかんとして広く知られています。青島みかんも他の晩生品種と同様に、収穫後、一定期間貯蔵することで酸味が抜け、甘みがより一層引き出されます。もし、お手元に届いたみかんの酸味が気になる場合は、風通しの良い場所で数日置いておくことで、よりまろやかな甘さに変化します。高級品種ではありますが、家庭用としてお手頃な価格で提供されることもあるため、気軽にその美味しさを試すことができます。冬の終わりに、大玉で濃厚な甘さとコクが楽しめる青島みかんは、まさに至福の味わいです。糖度に関する記載は目安として捉え、個体差があることをご理解ください。
ネーブル(1月下旬頃~)
「ネーブル」は、1月下旬から2月下旬にかけてが旬。糖度13度という高い甘さと、それを引き立てる程よい酸味、そして何よりもその華やかな香りが特徴的な柑橘です。通常のオレンジと比較して酸味が穏やかなため、ダイレクトに甘さを感じられ、そのままでも十分に美味しくいただけます。ネーブルオレンジは、果汁が非常に豊富で、口にした時のジューシーさが大きな魅力。その清々しい香りは、リラックス効果も期待できるほどです。また、農薬の使用を極力抑えて栽培されているものもあり、安心して皮まで楽しむことができます。皮はやや厚めですが、手で簡単に剥くことが可能です。冬の終わりに、芳醇な香りと濃厚な甘さを堪能したい方にとって、ネーブルは最高の選択肢となるでしょう。そのまま食べるのはもちろん、ジュースやゼリー、お菓子作りにも活用でき、その用途の広さも魅力です。
訳あり晩生みかん(1月下旬頃~)
温州みかんシーズンの終盤を飾る「訳あり晩生みかん」は、1月下旬から2月にかけて市場に出回ります。見た目に、表面の黒点や小さな傷、擦れなどが目立つため「訳あり」と名付けられていますが、その分価格が抑えられており、自宅で手軽に高糖度みかんを堪能したい方には最適です。外観に難があっても、中身の美味しさや甘さは通常のみかんと遜色なく、晩生みかんならではの濃厚な甘さとコクをしっかりと味わえます。シーズンの最後に熟成された風味を堪能できるため、見かけたらぜひ手に取っていただきたい品種です。ただし、訳あり品であるため、購入後はなるべく早く食べるのがおすすめです。味を重視する方にとっては、非常にお得な商品と言えるでしょう。冬の食卓を彩る、コストパフォーマンスに優れた甘いみかんとして自信を持っておすすめします。
モロ(2月中旬頃〜)
2月中旬頃からお届けが始まる「モロ」は、ブラッドオレンジの一種として知られ、その糖度は一般的に12度から14度程度と、際立つ甘さが魅力です。この柑橘の特筆すべき点は、その目を引く外観です。オレンジ色の果肉には、まるで血液のような濃く美しい赤紫の色味が現れ、食卓を鮮やかに彩ります。この赤い色素は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれている証です。同じブラッドオレンジの仲間であるタロッコと比較すると、モロはやや小ぶりで、独特の芳醇な香りと、甘さの中に感じられるブラッドオレンジ特有のほのかな苦味が特徴です。皮はやや厚めなので、手で剥くよりもナイフでカットするのがおすすめです。国産のブラッドオレンジは市場に出回る量が限られており、大変珍しい品種ですが、トドクヨでは愛媛県の中島で採れた家庭用モロをご提供しています。その希少な価値と他にはない風味は、柑橘を愛する人々にとって特別な体験となるはずです。そのまま食べるのはもちろん、ジュースやカクテル、デザートのアクセントとしても活用できる、魅力的な柑橘です。
紅プリンセス(3月中旬頃〜)
3月中旬から4月にかけて旬を迎える「紅プリンセス」は、柑橘の世界に現れた新たなスターと言える注目の品種です。人気の「紅まどんな」と「甘平」を掛け合わせて生まれたこの柑橘は、両親の良いところをしっかりと受け継いでいます。糖度は14度から15度と非常に高く、その甘さはまさに絶品です。紅まどんなのようなとろけるような食感と、甘平のようなしっかりとした食べ応えを兼ね備え、理想的な味わいを実現しています。皮は薄く、手で剥くこともできますが、非常に薄いため剥きにくい場合は、ナイフでカットするのが良いでしょう。両親品種の魅力を凝縮した紅プリンセスは、甘さ、食感、そして美しい果肉の色合いと、あらゆる面で高い完成度を誇ります。まだ市場への流通量は少ないものの、その優れた品質から、今後ますます人気が高まることが期待される品種です。見かける機会があれば、ぜひその素晴らしい美味しさを味わってみてください。トドクヨではLINEでのご注文も承っており、旬の時期にお知らせを受け取りたい方はぜひご登録ください。
タロッコ(3月頃〜)
3月頃からお届けが始まる「タロッコ」も、モロと同様にブラッドオレンジの一種として人気を集めています。糖度は一般的に12度から14度程度と高く、甘味とともにブラッドオレンジならではの個性的な風味を楽しめます。果肉はオレンジ色の中に鮮やかな赤紫が入り混じり、その見た目の美しさも大きな魅力の一つです。抗酸化作用を持つアントシアニンが豊富に含まれており、健康を意識する方々からも注目されています。皮は厚みがあるため、手で剥くよりもナイフでカットしていただくのがおすすめです。愛媛県中島産のタロッコは、その優れた品質と独特の風味で知られており、そのまま食べるのはもちろん、ジュースやゼリー、サラダの彩りとしても重宝します。モロよりもやや大きめで、ジューシーな果汁と豊かな香りが特徴です。春の訪れとともに、見た目にも鮮やかなタロッコの甘酸っぱい風味をぜひお楽しみください。希少な国産ブラッドオレンジとして、特別な贈り物としても喜ばれるでしょう。
カラマンダリン(4月頃〜)
春から初夏にかけての4月から5月が旬となる「カラマンダリン」は、柑橘シーズンの締めくくりを飾る品種として、柑橘好きには見逃せない存在です。糖度は13度程度と非常に高く、濃厚な甘さと、それに負けない程よい酸味のバランスが素晴らしく、奥深い味わいを生み出しています。口の中に広がる豊かな香りとたっぷりの果汁感は、まさにシーズンの終わりにふさわしい満足感を与えてくれます。2024年シーズンは豊作だったため、特別セールが実施されるなど、例年よりもお得に手に入れるチャンスがあったことも注目すべき点です。他の多くの柑橘が市場から姿を消す時期に、これほど高品質な甘さを届けてくれるカラマンダリンは、まさに貴重な存在と言えるでしょう。そのまま食べるのはもちろん、その濃厚な風味はジャムやマーマレード、お菓子の材料としても最適です。柑橘の季節の終わりを、カラマンダリンの深い甘さと香りで締めくくってみてはいかがでしょうか。
河内晩柑(5月下旬頃〜)
初夏の訪れを告げる「河内晩柑(かわちばんかん)」は、5月下旬頃から市場に出回ります。「和製グレープフルーツ」と形容されることもありますが、一般的なグレープフルーツのような強い苦味はほとんどなく、爽やかな甘さとたっぷりの果汁が特徴です。一般的に糖度は11度前後で、すっきりとした甘さとともに、ジューシーな口当たりが楽しめます。特に愛媛県中島産のものは品質が高く、おすすめです。河内晩柑は、そのまま生で食べるのはもちろん、果汁を活かしてジュースにしたり、ジャムやゼリー、タルトなどのデザートの材料としても重宝します。暑い季節にぴったりの、清涼感のある甘さとみずみずしい果汁は、気分転換したいときに最適です。柑橘類のシーズン終盤に登場し、さっぱりとした後味で、食卓に涼やかさを添えてくれるでしょう。
糖度と酸度のバランスを見極める選び方
甘いみかんを選ぶ上で大切なのは、糖度の高さだけでなく、「酸度」とのバランスを見ることです。糖度が高くても酸度も高いと、酸味が強く感じられ、期待したほどの甘さを感じられないことがあります。そのため、それぞれの品種の特性を理解し、糖度と酸度のバランスがとれているものを選ぶことが重要です。例えば、貯蔵期間を経て出荷される品種や、旬の終わりに酸味が抜けて甘みが増す品種を選ぶと良いでしょう。産地直送のフルーツショップでは、このような調整がされた状態で出荷されることが多いため、安心して購入できます。それぞれの品種の旬の時期や、甘味、酸味、風味の特徴を事前に調べておくことで、より自分の好みに合ったみかんを見つけることができます。
到着後の追熟で甘さを最大限に引き出すコツ
産地直送のみかんは、多くの場合、ほどよく酸味が抜け、食べ頃の状態で届けられます。しかし、もっと甘くしたいと感じる場合は、「追熟」を試してみましょう。追熟とは、収穫後に一定期間、適切な環境で寝かせることで、酸味を和らげ、甘さを凝縮させる方法です。追熟させるには、直射日光を避け、涼しく風通しの良い場所に保存します。段ボール箱に入れたままでは湿気がこもりやすいため、かごやネットに移し替えて通気性を確保しましょう。時間をかけて寝かせることで、余分な水分が飛び、みかん本来の糖度が際立ちます。皮が少ししわになり始めた頃が、追熟の目安です。ただし、追熟させすぎると腐敗の原因になるので注意が必要です。はるみのように酸味が強い品種は、通常の柑橘よりも長めに追熟させることで、よりまろやかな甘さを引き出すことができます。好みの甘さは人それぞれなので、期間を変えて試してみて、自分にとって最高の甘さを見つけてみてください。旬の時期を逃さず、適切な方法で保存・追熟を行うことで、みかんの豊かな風味を最大限に楽しむことができるでしょう。
まとめ
今回ご紹介したみかんたちは、どれも太陽の恵みをたっぷり浴びて育った、甘さ自慢の選りすぐりです。ぜひこのランキングを参考に、あなたにとって最高の一品を見つけて、至福のひとときをお過ごしください。みかんの甘さが、日々の暮らしに彩りと笑顔を添えてくれることを願っています。
質問:「美味しい」柑橘を選ぶ基準は糖度だけですか?
回答:いいえ、決して糖度だけではありません。「美味しい」と感じるポイントは人によって異なり、甘さ、酸っぱさ、口当たり、香りなど様々です。例えば、酸味が持ち味の八朔を好む人もいれば、紅まどんなのようなプルプルとした食感に惹かれる人もいます。今回のランキングは「糖度」に注目していますが、ご自身の好みに合わせて色々な柑橘を試してみるのがおすすめです。
質問:柑橘の甘さは収穫時期によって変化しますか?
回答:はい、柑橘は同じ種類でも、収穫のタイミングや熟成具合によって甘さが大きく変わります。一般的に、旬の終わりに近づくほど酸味が弱まり、甘みが増す傾向があります。例えば、温州みかんや清見オレンジ、デコポンなども、収穫の初期段階よりも後期のほうが甘さが際立ってきます。特に、収穫後に一定期間保存して酸味を和らげる「貯蔵」を行うことで、甘さがより際立つ品種もあります。購入する際は、一番美味しい時期を意識すると、より満足できる柑橘に出会えるはずです。
質問:糖度が高い柑橘が必ずしも甘く感じられないのはどうしてですか?
回答:糖度が高くても、酸味も強い場合は、甘さを感じにくいことがあります。これは、甘味と酸味のバランスが味の感じ方に影響を与えるためです。例えば、「はるか」は糖度そのものは特別高いわけではありませんが、酸味が非常に少ないため、口にした時に強い甘さを感じさせます。果物の「甘さ」は、糖度と酸度の両方によって決まる総合的な感覚であり、酸味が少ないほど甘さが際立って感じられるのです。













