みかん保存期間
冬の代名詞である'みかん'は、暖を取る為にこたつに入りながら食べるのも醍醐味。ビタミンCを補給しながら風邪予防も期待できる健康的な果物です。しかし、寒い季節に特に美味しく食べられるその甘酸っぱさは、その新鮮さが保ててこそ。そして、一般的な果物とは異なり、長期保存が可能な一面も持っています。今回は、そんなみかんの保存期間について、深く探っていきたいと思います。
そもそも日持ちするみかんとは?
一般的にスーパーで見かけるみかんの中には、実は日持ちしにくいものも多いです。みかんの日持ちは、店頭に並ぶ前にすでに決まってしまっています。ここで重要なのは、みかんが選果機を通して選ばれているかどうかです。
常温保存と冷蔵保存はどちらが良いか?箱で購入したみかんを腐らせない保存方法
みかんの保存方法については意見が分かれることもありますが、以下の方法が基本的な保存方法とされています。風通しの良い冷暗所での常温保存が基本的な保存方法です。具体的には以下の方法で保存します。
傷んだみかんのチェック:
箱買いした場合は、まず傷が入ったみかんやカビが生えているみかんがないかチェックします。傷んでいるものがあれば取り除きましょう。
新聞紙での保存:
みかん箱の中に傷んだみかんがないことを確認したら、箱の上に新聞紙をのせます。新聞紙は湿気を吸収し、みかんの乾燥を防ぎます。
冷暗所で保存:
風通しの良い冷暗所で保存します。日光が直接当たらない場所が理想です。
高温時は冷蔵保存も可
近年は10月でも気温が高い日が多いので、その場合は冷蔵庫の野菜室で保存するのも良いでしょう。ただし、常温保存が基本とされているため、気温が低い時期は常温での保存をおすすめします。
冷暗所での保存が基本ですが、気温が高い時期は冷蔵庫の野菜室で保存するのも一つの方法です。
新聞紙で包むことで湿気を防ぎ、みかんの品質を保ちます。
みかんは、かご盛りでの保存もおすすめ
みかんを袋から取り出し、かごに盛ることで通気性が良くなります。生きている呼吸をするみかんは、その呼吸により発生する水分をまとい、これが乾燥せず袋内にこびりついてしまうと、カビの原因になります。
かごに盛ったみかんは、互いに直接接触することを避けることが重要です。接触することで傷つき、その傷が腐敗への端緒を開く可能性があります。そのため、みかんを丁寧に隙間を作りながら配置し、空気の循環を良くしましょう。
また、みかん並べの方向は下向きが一般的ですが、敢えて気に煩わせることもありません。重要なのは通気性と触れ合いを避けること、これに尽きます。
かご盛りのみかんは、視覚的にも美しい姿をしております。そこには季節感溢れる風情があり、豊穣のエネルギーを感じることができます。かごに盛られたみかんをそのままテーブルの上に出しても楽しんでいただけます。
袋に入ったままではなく、かごを利用して通気性を確保することで、おいしいみかんをより長く楽しむことができます。
常温でのみかんの保存期間(日持ち)
手間暇をかけずに保存できる良い方法があります。それは、購入したみかんがきちんと熟しており、傷んだものが混じっていないことが条件ですが、これらを確認した場合、2週間程度は常温で保存が可能です。特に冬場は更に保存期間が延び、3週間程度持つこともあります。
留意点として、ミカンの中に傷んだものが一つでも混じっていると、そこからカビが生え始め、他のみかんにも影響を与えます。そのため、保存中も定期的にカビや傷みのチェックをすることを忘れずに行いましょう。
なぜ、みかんを冷蔵庫(野菜室)で保存するのをおすすめしないのか?
冷蔵庫の野菜室もみかんの保存にはおすすめできません。野菜室は野菜や他の果物を保つための湿度と温度に調整されていますが、これがみかんとは相性が悪いのです。湿度が高いため、みかんは湿度によって表皮が蒸れてしまい、味も落ちてしまうリスクが存在します。
なので、みかんを冷蔵庫の野菜室で保存するのは推奨されません。理想的には、湿度が低く、直射日光の当たらない冷暗所で保管すると良いでしょう。そうすることで、みかんの表皮も新鮮に保つことができ、ビタミンCも失われることなく摂取できるでしょう。
いろいろな方法がありますが、例えばみかんを包んでビニール袋に入れて保存するなどの方法はおすすめしません。一つが傷むと他のみかんも影響を受けますし、傷んでいるかどうかがわかりにくくなる可能性があります。また、野菜室には家庭によってはみかんを全て入れることが難しいケースもあるでしょう。どうしても冷蔵したい場合には、鮮度保持袋で保管する方法がおすすめです。
冷凍保存による長期保存(冷凍みかん)
冷凍みかんの保存期間は半年から一年で、挑戦してみた私の体験談として、冷凍みかんはまるでシャーベットのような冷たくて爽やかな風味になります。
ただし、仕上がりはあまり甘くないのが特徴で、もともとの甘さが感じにくくなるため、試してみる場合は、特に甘い完熟みかんを使うことをおすすめします。冷凍技術の進歩によって、風味や果肉の食感を保ちつつ、冷凍後のみかんの魅力を楽しむことが可能です。冷凍みかんはそれ自体が新たな食文化を提愈し、一年中各季節の旬の風味を味わう新しい楽しみ方を提案しているのです。
長持ちさせる冷凍みかんの作り方(保存レシピ)
みかんを長持ちさせて楽しむための簡単な方法の一つが冷凍みかんです。手間をかけたくない場合も、少しだけ手間をかけて本格的に作りたい場合も、それぞれの方法をご紹介します。
あまり手間をかけたくないのであれば、以下の簡単な方法で冷凍みかんを作ることができます。
みかんをそのまま冷凍庫に入れる
この方法では、みかんをそのまま冷凍庫に入れるだけで冷凍みかんが作れます。すぐに冷凍みかんを楽しむことができるので、手軽で便利です。
本格的な冷凍みかんの作り方
市販の冷凍みかんのようにきっちり作りたい場合は、以下のステップで冷凍みかんを作りましょう。
みかんを水洗いして、キッチンタオルで水気を取る
まずはみかんを水洗いして、しっかりと水気を取ります。
フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れる
水気を取ったみかんをフリーザーバッグに入れ、冷凍庫で凍らせます。
凍ったみかんを水にくぐらせて再度冷凍する
凍ったみかんを水に一度くぐらせてから、再度冷凍します。これによって、みかんの表面に薄い氷の膜ができ、乾燥を防いでジューシーさを保つことができます。
まとめ
みかんの保存期間を延ばすためには、選び方や保存方法が重要です。日持ちするみかんを選び、常温での保存や冷蔵、冷凍の方法を使い分けることで、美味しい状態で楽しむことができます。常温保存で1週間、冷蔵で2〜3週間、冷凍で3〜6ヶ月の日持ちが期待できるので、適切な方法で保存し、みかんの美味しさを長く楽しんでください。