南国の楽園、ハワイ。その美しいビーチや温暖な気候だけでなく、訪れる人々を魅了するのがその土地独自のグルメです。特に、現地でしか味わえない絶品スイーツ「マラサダ」は、ハワイ旅行での外せない楽しみの一つです。ポルトガルから伝わったこのドーナツは、ふんわりした食感と香ばしい香りが特徴で、甘さの中に異国情緒を感じさせてくれます。この記事では、ハワイで味わえるマラサダの魅力をたっぷりとご紹介します。
ハワイのマラサダって何?
マラサダはシンプルな揚げドーナツで、通常中央に穴がないのが特徴です。ハワイでは多くの店で揚げたてが提供され、外はカリッ、内側はふんわりもっちりの食感を楽しめます。形は丸や四角があり、周りにたっぷりのグラニュー糖がまぶされていて、朝食やおやつに人気です。
マラサダの豆知識をご紹介します。”マラサダ”は元々ポルトガル語なのをご存知でしたか?「丸い」を意味するポルトガル語「malasada」から来ています。かつてハワイに渡ったポルトガル人が、穴のない揚げドーナツを「マラサダ」と呼んでいたことから、ハワイで広く使用されるようになった言葉です。これはハワイ独特の「ピジン英語」です。
マラサダ in ハワイ:徹底ガイド
ここからはハワイにあるおすすめのお店をご紹介します。
レナーズ・ベーカリー
マラサダといえば「レナーズ・ベーカリー」を思い浮かべますよね。ハワイのカパフル通りに位置するこの老舗は、70年以上もの歴史を誇ります。訪れるといつも多くの人で賑わい、列ができています。レトロな外観は、日本ではあまり見かけないので、ぜひ写真に収めておきましょう。
こちらのマラサダは外はサクサク、中はふわふわの絶妙な食感です。注文すると揚げたてが提供されるため、その場で出来立てを味わうのが一番です。シュガーがたっぷりまぶされているので、車で訪れた際は外で食べることをおすすめします。クリーム入りのマラサダも人気で、グアバやハウピア(ココナッツ)、マカダミア、カスタード、ドバッシュ(チョコレート)など多彩なフレーバーが揃い、季節によりパンプキンも登場します。
パイプライン・ベイクショップ&クリーマリー
カイムキにある「パイプライン・ベイクショップ&クリーマリー」では、マラサダの他にもクッキーやアイスクリームを提供しています。このベーカリーは、独自のクラシックマラサダを完成させるために1年をかけて100回以上の試行を行い、その品質にこだわりを持っています。
外側のカリッとした食感はレナーズよりも際立ち、持ち心地はしっかりとしており、噛むともちもち感があります。時間が経っても柔らかくならず、砂糖が溶けてベタつくこともなく、後味に油っぽさもほとんどありません。味のバリエーションにはクラシック、ココア、コーヒー、地元で人気の甘じょっぱいリヒムイ(梅味)があり、特別なフレーバーとしてシナモンなども登場します。
Penny’s Waikiki Malasadas(ペニーズ・ワイキキ・マラサダ)
ロイヤル・ハワイアン・センター2階のフードコートに、新たにオープンしたマラサダ店、Penny’s Waikiki Malasadas(ペニーズ・ワイキキ・マラサダ)では、3個、6個、12個の中から好きな数を選んで購入できます。まとめ買いすると1個当たりの価格がよりお得になります。
シンプルにシュガーをまぶしたマラサダのほか、特製クリームを詰めたものもあり、何度でも楽しめる美味しさです。
デュークスレーン・マーケット&イータリー
ABCストアが運営するワイキキの「デュークスレーンマーケット&イータリー」内のベーカリーでは、揚げたてのマラサダが楽しめます。
さらに、ちょっと小さめのモチマラサダも。プレーン、ウベ、マンゴーのフレーバーがあります。
リリハ・ベーカリー
70年以上の歴史を誇るハワイの名店、「リリハ・ベーカリー」。2019年にアラモアナセンター、2021年にワイキキのインターナショナルマーケットプレイスにもオープンし、観光客にとっても立ち寄りやすくなりました。
リリハベーカリーといえば、ミニ・シュークリーム風の「ココパフ」が有名ですが、実はマラサダも取り扱っています。この注目のフィルドマラサダ、中がどっしりと詰まっています!まさに名の通り、しっかりと詰め込まれた逸品です。
上から、あずき、ハウピア(ココナッツ)、りんご、リリコイと続きます。1つでしっかりとボリュームがあるため、大満足の食べごたえ!特にりんごは果肉がごろっと入っており、他のマラサダとの差を感じられます。
アニズベイクショップ
1984年から創業されているこのベーカリーショップは、ハワイのスーパーマーケットでよく見かけるピンクのロゴが特徴のスイートブレッドを製造しています。
所在地はアロハスタジアム近くのアイエア地区で、注目すべきはポイマラサダです。外側にアイシングが施され、タロイモの風味が美味しいマラサダです。
カメハメハベーカリー
ハワイのカリヒエリアに位置する「カメハメハベーカリー」のマラサダは、一般的なものとは異なるスタイルを持っています。通常のマラサダはグラニュー糖でコーティングされていますが、ここではグレイズドタイプが楽しめます。特に紫色のポイを使ったマラサダがオススメです。ポイとはタロイモをペーストにしたもので、日本の里芋に似た食感のハワイの特産品です。揚げたてでなくても、冷たいままでふわふわ、しっとり、もっちりとした食感が魅力です。
ジッピーズ
ハワイで人気のファミリーレストラン「ジッピーズ」には、地元の人々に愛されるマラサダがあります。ここでは、「モチ」と「マラサダ」が一緒になった「モチザダ」が楽しめます。
手のひらサイズで、他店のマラサダより少し小ぶりですが、その名の通りもちもちした食感です。選べる種類として、グレイズドタイプやチョコレートがかかったタイプがあります。店舗によっては、揚げたてを必ずしも提供していない場合があるので、揚げたてがあるか確認するのをおすすめします。
パアラアカイベーカリー
オアフ島ワイアルアに位置する「パアラアカイベーカリー」は、地元で人気のマラサダを提供しています。開店以来変わらないレシピで作られるマラサダは、冷めても美味しさを保ち、地元の人々からお土産としても喜ばれています。ワイキキから少し離れていますが、ハワイ通におすすめのマラサダをぜひお試しください。
アグネス ポーチュギーズ ベイクショップ
かつてカイルアにあった「アグネス ポーチュギーズ ベイクショップ」は2018年に閉店しましたが、現在は新しいオーナーがフードトラックとしてハワイ各地でマラサダを提供しています。
ここのマラサダは、他店に比べてやや小ぶりでありながら、外はカリッと、中はもちもちの食感が特徴で、とても人気があります。そのため、訪れる際には早めの時間をおすすめします。
Maleko Coffee and Pastries
Maleko COFFEE and PASTRIESは「Pipeline Bakeshop & Creamery」より後の2019年にオープンしたベーカリーで、ハワイのマラサダをはじめ、クロワッサンやドーナツもすべて手作りで提供しています。
Maleko COFFEE and PASTRIESのすべての商品は菜食主義者にも対応しており、添加物や保存料を使わないため、こだわりや健康に配慮している方も安心してマラサダやその他のメニューを楽しめます。
Aloha Cafe Pineapple Hawaii(アロハ・カフェ・パイナップル・ハワイ)
マラサダ ハワイのトレードマークであるパイナップルのロゴが印象的なAloha Cafe Pineapple Hawaiiは、限定数販売のマラサダをドリンク料金だけで楽しめるため、お得感が満載です。
こだわりのコーヒーと一緒にマラサダを堪能することができ、朝食やティータイムにぴったりです。コーヒーとマラサダの絶妙な風味を楽しみたい方は、この店舗を見逃さないようにしましょう。
Waikiki Market
リリア・ワイキキの2階にあるWaikiki Marketは、多彩なローカルフードとスイーツが揃うスーパーマーケットです。
特に、ここで手に入る四角く平べったい形のWaikiki Malasadasは買い物中に立ち寄って購入するのに最適です。