びわは、さっぱりとした酸味とみずみずしさが特徴の果物です。主に温暖な地域で栽培され、九州や四国を中心に生産されています。栄養価も高く、健康や美容に良い効果が期待される成分が豊富に含まれています。本記事では、びわの歴史や品種、栄養、選び方、保存方法、美味しい食べ方について詳しく解説します。
びわとは?その特徴と魅力
びわは中国原産の果物で、奈良時代に日本へ伝わりました。江戸時代には日本での栽培が盛んになり、果実だけでなく葉も薬として利用されてきました。現在の主な産地は長崎県、千葉県、鹿児島県で、温暖な気候と水はけの良い土地がびわ栽培に適しています。各地では独自のブランドびわも生産され、高品質なびわが流通しています。
びわの主な品種
びわにはさまざまな品種があり、それぞれに異なる特徴があります。
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田中:日本で最も生産量が多い品種。大粒で甘みが強く、やや固めの食感。旬は6〜7月。
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陽玉(ようぎょく):大玉で果汁が豊富。甘みと酸味のバランスが良い。旬は6〜7月。
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茂木(もぎ):長崎県を中心に栽培。小ぶりで甘みが強く、皮が薄く剥きやすい。旬は4〜5月。
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福原早生(ふくはらわせ):100gを超える大玉。果汁が豊富で食べ応えがあり、高級品として扱われる。
美味しいびわの見分け方
美味しいびわを選ぶポイントは以下の通りです。
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皮の色が鮮やかなオレンジ色でツヤがある。
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産毛がしっかり生えている。
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皮に白い粉(ブルーム)がついているものは鮮度が高い。
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皮に傷や変色がないものを選ぶ。
びわの栄養と健康効果
びわには健康に良い成分が豊富に含まれています。
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βカロテン:皮膚や粘膜の健康を維持。
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βクリプトキサンチン:骨粗しょう症のリスク軽減。
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カリウム:体内の余分な塩分を排出し、高血圧予防に効果的。
これらの成分は、健康維持だけでなく美容にも良い影響を与えると考えられています。
びわの美味しい食べ方
びわはそのまま食べるのはもちろん、様々な方法で楽しむことができます。
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そのまま食べる:水で洗い、皮を剥いて食べる。お尻の部分から剥くと綺麗に剥ける。
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皮ごと食べる:クロロゲン酸が含まれており、血糖値の上昇抑制や抗酸化作用が期待できる。
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冷やして食べる:2〜3時間冷蔵庫で冷やすと、甘みが増し、爽やかな味わいに。
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冷凍して食べる:シャーベットのような食感を楽しめる。食べる際は自然解凍がおすすめ。

びわの保存方法
びわは傷みやすい果物なので、適切な保存方法が重要です。
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常温保存:風通しの良い涼しい場所で保存。1〜2日で食べきるのが理想。
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冷蔵保存:低温障害を起こしやすいため、食べる2〜3時間前に冷蔵庫に入れる程度がベスト。
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冷凍保存:キッチンペーパーで包み、ジップロックに入れて保存。約1ヶ月持つ。
びわを使った簡単レシピ
びわを使った簡単なレシピも楽しめます。
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びわジャム:びわ、砂糖、レモン汁を煮詰めて作る。パンやヨーグルトと相性抜群。
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びわヨーグルト:ヨーグルトにカットしたびわを混ぜ、蜂蜜やミントを添えると爽やかな味わいに。
- びわゼリー:びわの果汁をゼラチンで固め、カットしたびわをトッピング。
まとめ
びわは美味しく、健康にも良い果物です。適切な選び方や保存方法を知ることで、より美味しく楽しむことができます。旬の時期には様々な品種を試し、お気に入りのびわを見つけてみましょう。
びわの種は口にしても大丈夫?
びわの種にはアミグダリンという成分が含まれており、多量に摂取すると有害となる可能性があります。少量であれば問題ないとされていますが、基本的には食べない方が良いでしょう。
びわの表面の白い粉の正体は?
びわの皮についている白い粉はブルームと呼ばれるもので、果実自身が作り出す天然のロウ物質です。ブルームは、果実の水分蒸発を防ぎ、鮮度を保つ役割があります。品質には問題ありませんので、安心して食べられます。
びわでアレルギー反応は出る?
びわによるアレルギーは、一般的にはあまり多くありませんが、起こる可能性は否定できません。もし、びわを食べた後に口や喉に不快感があったり、皮膚に発疹が出たりした場合は、アレルギーの疑いがありますので、医療機関への受診をおすすめします。