レモングラス 効能
レモングラスと聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか？エキゾチックな香りへの旅へ誘われるかもしれませんし、料理の彩りを豊かにするハーブとしての役割を思い出すかもしれません。しかし、その実、この美しい緑色の植物は、ただ単に香りを楽しむためだけに存在するわけではないのです。さまざまな文化で数世紀に渡り使われてきたレモングラスですが、その効果と効能が近年さまざまな研究により証明されてきました。この記事では、レモングラスがもたらす健康への恩恵にスポットライトを当てることで、その素晴らしいパワーと多面的な特性について詳しく探っていきましょう。
レモングラスの学名・原産国・英語名は？
レモングラスの花言葉
レモングラスとは？どんな香りがするハーブ？
レモングラスは、南インドやスリランカ、そして東南アジア地域に自生するイネ科の植物で、草丈は約1～2m、細長い葉を根元から豊富に生やします。その葉は、レモンと同じ「シトラール」を含んでおり、その香りは気品ある香水にも使用されます。
さらに、その葉は酸味も併せ持ち、生のままや乾燥させて粉末状にしたものは、ティータイムやスープ作りにも利用されます。特に、シーフードとの相性が抜群なため、タイ料理のトムヤムクンでは必須の材料とされています。その他にも虫が嫌がる香りを放つことから、虫除けスプレーにも利用されます。
レモングラスは、その爽やかで独特な風味から、リフレッシュしたい時や、集中力を上げたい時に適した飲み物とされています。その香り成分は、細切れにしたレモングラスを熱湯に浸すことで、より一層引き立ちます。
また、その香りのみならず、さまざまな健康効果、如くストレスの軽減、リラクゼーション効果、消化促進、風邪の予防等が報告されており、使用方法は多岐に渡ります。その香りを享受するアロマオイルも存在し、空間全体を最高の香りで満たすことが可能です。
柔軟性と多面性で魅了するレモングラスは、世界中の人々から親しまれています。一度その甘く透き通った香りを嗅げば、必ずレモングラスの虜になることでしょう。
レモングラスの効果・効能は？使い方の注意点は？
レモングラスはその名が表す通り、レモンに似たリフレッシュ感のある香りを持つハーブであり、人々の心身を癒す効果があります。疲れたときや気分が落ち込んでいるときには、この香りが心地よい刺激となり、新たな活力を与えてくれます。
レモングラスの中には抗酸化成分が含まれており、これが細胞の老化を防ぐ効果を発揮します。このため美容製品にも用いられ、肌を若々しく保つのに貢献します。また、抗菌・抗炎症作用もあり、風邪やインフルエンザといった病気の予防や治療に役立ちます。
精油として利用するときは、胃の調子を整えたり、痛みを和らげたりする効果があると言われています。さらに、レモングラスの香りは食欲を刺激し、消化を助けます。しかし、肌に直接つけるときは注意が必要で、強い刺激による頭痛や吐き気が起こることもあるため、十分に薄めて使います。
さらなる警告として、レモングラスには子宮を収縮させる作用があり、使用によって子宮出血や流産、早産のリスクがあるため、妊娠初期の方は特に使用を避けるべきです。
個々の体質や好みに合わせて適度に活用し、自然の香りと効果を楽しむことが最適な使用法と言えるでしょう。
レモングラスの収穫の時期や方法は？
レモングラスは、その鮮やかな香りが特徴的なハーブで、アジア料理には欠かせない要素です。また、あたたかみのある香りからアロマテラピーでも活用されております。そこで今回は、このレモングラスの育成から収穫時期、方法について見ていきましょう。
レモングラスの生育は急速で、種を蒔いてから4〜6ヵ月後には収穫が可能となります。最良の収穫期は初夏から秋にかけてで、特に7〜8月の夏季には成長力が最も旺盛です。ただし、育てる場所の気候や日照時間により適切な収穫時期は変動します。一番大切なことは、植えているレモングラスの状態を常にチェックすることです。土が乾燥していると感じたらたっぷりと水を与え、葉の色が黄色に変わってきたら収穫のタイミングと考えてください。
伝統的な収穫方法は、株全体を掘り上げる方法と、必要な部分だけを刈り取る2つの手法があります。頻繁にレモングラスを利用する方は、株ごと掘り上げる方法を推奨します。一方、毎日の食事などで頻繁に使う方は、葉を刈り取る方法が便利でしょう。葉を刈り取る場合は、根元から10〜15センチを残して切ると、再生に役立ちます。
収穫した後のレモングラスは、使いやすい大きさに切り分け、冷凍保存ができます。様々な料理に利用しながら、レモングラスの特長である香りと独特の味を存分に楽しみましょう。育成から収穫までの過程もまた、一部の楽しみとなることでしょう。
レモングラスの保存方法は？
レモングラスの華やかな香りと独特な風味は、料理を一層引き立てる要素となります。しかし、その鮮度が落ちるとその半分以上の魅力を逸してしまうのも否めません。そのため、保存法も重要です。
生のままで保存する場合、まずは新鮮なレモングラスを丁寧に洗います。その後根元を適当な大きさに切り分け、水で煮てレモングラスティーとして召し上がることも可能です。とはいえ、生の状態では日持ちがしませんので、収穫したものは早急に冷蔵庫で保存しましょう。特に茎の部分は、ジップ付きの保存袋等に分けて冷凍しておくと、1年間もの間、その香りを享受することができます。
そして、大量に収穫した場合や使い切れない場合には、乾燥保存がおすすめです。まず収穫した葉をすばやく洗い、しっかりとタオル等で水分を拭き取ります。その後室内で逆さに吊るして葉を乾燥させると、2週間ほどで完全に乾燥します。乾燥後は、密封可能な袋やビンに保存し、湿度や高温を避けるようにしましょう。
これらの保存方法を活用すれば、レモングラスの魅力を一層引き立てる鮮度を長持ちさせることができます。
まとめ
レモングラスが優れた抗酸化作用や抗菌効果を持ち、心と体の健康をサポートする効能が豊富である事が、最新の科学研究により明らかにされました。この美しいエキゾチックなハーブは、自然な癒しと健康を促進するための力強いパートナーと言えるでしょう。