大きいみかんの種類
冬の味覚として親しまれるみかんの中でも、ひときわ存在感を放つ「大きいみかん」。その見た目のインパクトに加え、濃厚な甘みとたっぷりの果汁は、私たちを felices(幸せ)な気分にしてくれます。しかし、ポンカン、不知火(デコポン)、晩白柚など種類が豊富で、どれを選べば良いか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。この記事では、それぞれの特徴はもちろん、おいしいみかんの選び方、簡単な剥き方、そして鮮度を保つ保存方法まで、 grandes(大きく)徹底的に解説します!

大きなみかん・柑橘とは?世界記録から見るその多様性

大きなみかん・柑橘とは、一般的に私たちがよく食べる温州みかんよりも、ひと回りもふた回りも大きく、厚い皮を持つ柑橘類の総称です。特定の品種を指すのではなく、晩白柚や文旦、八朔など、様々な種類が含まれます。比較として、一般的な温州みかんのサイズは2S(直径4.5~5.0cm)~3L(直径8.0~8.8cm)程度で、片手で簡単に持てる大きさです。一方、大きなみかんは、両手でも抱えきれないほどの大きさになることもあります。ところで、世界一大きな柑橘はどれほどの大きさなのでしょうか?反対に、最も小さい柑橘はどんなものなのでしょうか?興味深い世界記録とともにご紹介します。
柑橘類で世界最大のギネス記録保持者は、晩白柚です。熊本県八代市で収穫された晩白柚が、「世界で最も重いザボン類」として認定されました。2021年に記録された重さは5386g。さらに驚くことに、2023年にはこの記録を上回る5500gの晩白柚が収穫され、記録更新が申請されています。(※ギネスへの申請予定)ギネス世界記録は重さで認定されますが、そのサイズも驚異的です!5500gの晩白柚は、直径約28cm。過去には直径29cmの晩白柚が収穫されたという記録も残っています。これは通常の晩白柚の約2倍の大きさで、大人の顔よりもはるかに大きいサイズです。
一方、世界最小の柑橘としてギネス世界記録に認定されているのは、鹿児島県特産の桜島小みかんです。その重さはわずか40~50g、直径は4cm前後と非常に小さいみかんです。小さいながらも、強い甘みと豊かな香りが特徴で、そのまま食べても美味しくいただけます。地元では、皮を天日で乾燥させて細かく刻み、うどんやそばの薬味として利用する人も多いそうです。

代表的な大きなみかん・柑橘の種類と特徴、サイズを徹底解説

それでは、代表的な大きなみかん・柑橘類をいくつかご紹介しましょう。それぞれの特徴や一般的なサイズを知っておくと、店頭で選ぶ際に役立ち、より一層楽しめるはずです。

晩白柚(ばんぺいゆ)

晩白柚は、他の柑橘類とは比較にならないほどの大きさが特徴です。大きなものになると、大人が両手で抱えるほどのサイズになり、1玉4kgを超えることも珍しくありません。上品な香りと、甘みと酸味の絶妙なバランスが特徴で、爽やかな味わいが楽しめます。果汁は比較的少なく、果肉はサクサクとした食感で、淡いピンク色やオレンジ色をしています。もし、皮や実が硬くて食べにくい場合は、涼しい場所で1ヶ月ほど置くと、食べ頃の柔らかさになります。また、厚い皮は砂糖漬けなどに加工して、余すことなく楽しむことができます。旬は12月~4月頃で、一般的なサイズは直径約20cm、重さ約2kgです。

土佐文旦(とさぶんたん)

高知県を代表する柑橘といえば土佐文旦。文旦の中では生産量日本一を誇ります。見た目はグレープフルーツに似ていますが、特徴は苦味や酸味が少ないこと。爽やかな甘さと、ほんのりとした酸味が絶妙なバランスです。果肉はプリプリとしていて、果汁もたっぷり。酸味が苦手な方は、3月下旬から4月頃、酸味が抜け甘みが増した頃がおすすめです。旬は12月から4月頃。大きさは様々で、Sサイズで約350g、Mサイズだと約400~500g程度です。

八朔(はっさく)

八朔は、江戸時代に広島県で生まれた柑橘です。大きめの種類に分類され、果汁は控えめながらも、プリプリ、サクサクとした独特の食感が楽しめます。甘酸っぱさの中にほのかな苦味が感じられる、奥深い味わいが魅力。皮はやや厚めです。購入する際は、香りが強く、ずっしりと重みのあるものを選ぶと良いでしょう。旬の時期は1月から4月頃で、大きさは直径8~10cm、重さは300~400g程度です。

伊予柑(いよかん)

伊予柑は、果汁たっぷりで柔らかな果肉が特徴の、人気の柑橘です。甘みが強く、濃厚な味わいが楽しめます。八朔に似た甘酸っぱい香りが特徴で、皮を剥いた瞬間に豊かな香りが広がります。皮は厚めですが、手で剥きやすいのも嬉しいポイント。旬の時期は1月から3月頃で、大きさは直径8~9cm、重さは220~280g程度です。

おいしい大きなみかん(柑橘)の選び方:鮮度と品質を見極めるポイント

美味しい大きなみかんを選ぶコツは、手に取った時の重みを確かめること。ずっしりとした重みは、果汁が豊富でみずみずしい証拠です。また、皮の色は濃く鮮やかで、ハリとツヤがあるものがおすすめです。傷や変色がないかも確認しましょう。ヘタの切り口が新しく、枯れていないことも重要なポイントです。さらに、香りが強いものは新鮮で美味しい傾向があります。

大きなみかん(柑橘類)の簡単で美味しい剥き方・食べ方

大きなみかんは、その厚い皮が特徴ですが、「どうやって剥けば良いのだろう?」と悩む方もいるかもしれません。でも大丈夫!ちょっとしたコツを掴めば、誰でも手軽に美味しくいただけます。ここでは、代表的な大きめ柑橘の、簡単な剥き方と切り方をご紹介します。

晩白柚や文旦など、厚い皮の柑橘の剥き方

①上下をカットする まず、みかんの上部(ヘタが付いていた部分)と下部を、果肉が見える程度に水平に切り落とします。②縦に切り込みを入れる カットした断面から、縦方向に数カ所(4~8等分を目安に)、皮の厚さだけに包丁で切れ目を入れます。果肉まで切らないように注意してください。③皮を剥く 切れ目に指を入れて、バナナの皮を剥くように、一枚ずつ丁寧に剥がしていきます。皮が厚いので、少し力が必要になるかもしれません。④薄皮を剥く 房ごとに薄皮を剥いていきます。果肉はしっかりとしているので、果汁がこぼれにくく、とても剥きやすいです。

八朔や伊予柑などの中厚皮柑橘の剥き方

八朔や伊予柑は、手で剥くことも可能ですが、温州みかんに比べると皮が厚いため、少し力が必要です。そこで、包丁やナイフを使うと、より簡単に食べられます。①上下をカットする みかんの上部と下部を、果肉が見える程度に水平に切り落とします。②縦に切り込みを入れる カットした断面から、縦方向に数カ所(4~6等分を目安に)、皮の厚さだけに包丁で切れ目を入れます。③皮を剥く 切れ目に指を入れ、皮を剥がします。切り込みのおかげで、軽い力で剥くことができます。④薄皮を剥く 房ごとに薄皮を剥いていきます。房の内側を、果肉も少し切るようにカットすると、さらに剥きやすくなります。

大きなみかん(柑橘)の美味しさを保つ保存方法

大きなみかんは、一度に全部食べきれないこともありますよね。せっかくなら、美味しさをできるだけ長く楽しみたいもの。そのためには、適切な保存方法が重要です。ここでは、3つの保存方法をご紹介します。

冷暗所での常温保存:基本の保管方法

大きめのみかんを保存する際は、風通しが良く、直射日光が当たらない涼しい場所での常温保存がおすすめです。お店で購入した際の袋に入れたままにしておくと、湿気がこもりやすく品質が劣化しやすいため、必ず袋から出して保管してください。新聞紙やキッチンペーパーなどを敷き、ヘタを下にして並べると、乾燥を防ぎ、みずみずしさを保てます。目安として1週間から2週間程度で食べきるようにしましょう。

冷蔵庫の野菜室での保存:長期保存したい場合に

より長く保存したい場合や、気温が高い時期には、冷蔵庫の野菜室での保存が適しています。冷蔵庫の中は乾燥しやすいため、みかんを新聞紙やキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、乾燥を防ぎましょう。この方法であれば、2週間から4週間程度保存可能です。

カットした柑橘の保存:美味しさをキープ

カットしたみかんは、切り口から水分が蒸発しやすく、風味も損なわれがちです。そのため、カットした断面をラップでしっかりと覆い、冷蔵庫で保存しましょう。なるべく早く、1日から2日を目安に食べきるようにしてください。

まとめ

大きなみかんや柑橘類は、見た目のインパクトに加え、それぞれ異なる風味や食感で私たちを楽しませてくれます。晩白柚のような巨大な柑橘から、土佐文旦、八朔、伊予柑といった人気品種まで、選び方や剥き方のコツ、適切な保存方法をマスターすることで、より美味しく、長く味わうことができます。手に取った時の重み、鮮やかな色、そして豊かな香りなど、この記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひお好みの大きなみかんを見つけて、その豊かな味わいを心ゆくまでお楽しみください。

柑橘類の中で最大級のものは何でしょう?

柑橘類の中で、その大きさが世界一としてギネス世界記録に登録されているのは、晩白柚(ばんぺいゆ)という品種です。2023年には、重さ5500g、直径28cmにもなる晩白柚が収穫され、記録を塗り替えました。以前には、直径が29cmに達した記録も存在します。

晩白柚の一番美味しい時期はいつ頃ですか?

晩白柚が最も美味しくなる旬の時期は、おおよそ12月から4月にかけてです。もし皮や果肉が硬いと感じられた場合は、風通しの良い冷暗所で1ヶ月程度保管することで、食べ頃の柔らかさへと変化します。

大きくて美味しいみかんを選ぶには、どうすれば良いですか?

美味しい大型のみかんを選ぶポイントは、まず手に取った際に、その重さをしっかりと確認することです。ずっしりとした重みを感じるものは、果汁をたっぷりと含んでおり、みずみずしい証拠となります。また、果皮の色が濃く、鮮やかで、ハリと光沢があり、傷や変色がないものが理想的です。へたの部分の切り口が新しく、乾燥していないか、そして、柑橘特有の良い香りが強く感じられるものも、新鮮でおすすめです。

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