くず粉は乾燥した状態ではカロリーはほとんどありませんが、水に溶かして固めた「くずきり」になると、100グラム当たり135キロカロリーとなります。このカロリー数値は、同様の食材と比べても高めです。

ところてんや寒天は100グラム当たり2~3キロカロリーと極めて低カロリーですが、くずきりはそれらに比べて45倍以上のカロリーがあります。また、緑豆春雨のゆでた状態でも84キロカロリーなので、くずきりはそれよりも1.5倍以上高カロリーだということがわかります。

つまり、くずきりは低カロリーな食べ物ではなく、適量を守らないと高カロリーを取り過ぎてしまう危険性があります。サクサクした食感は魅力ですが、おやつやおつまみとして少量ずつ控えめに味わうことが賢明でしょう。

くずきりは、モチモチとした食感が特徴的な和菓子ですが、1個あたりの糖質量が10グラム前後と高めです。一方で、米由来のビタミンB1、B6、食物繊維なども含まれており、適量を楽しむことで栄養素の補給ができます。最近では低糖質タイプも登場し、糖質オフのおやつとして人気がありますが、伝統的なくずきりを健康に気を付けながら上手に取り入れるコツは、1度に食べる量を控えめにすることです。ひとくちサイズでおいしさを味わえば、糖質の過剰摂取を防げます。手作りするときは、米粉と砂糖の量を減らすなどの工夫も可能です。少しずつ意識を変えることで、くずきりを安心して楽しめるでしょう。

くずには、たんぱく質、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。葛根から採れるこのでんぷん質の粉は、消化が良好で低カロリーながら満腹感が得られるため、古くから夏バテ予防や整腸作用に効果があると重宝されてきました。食物繊維の働きにより腸内環境を整え、善玉菌を増やす可能性があります。さらに、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれており、生活習慣病の予防に期待がかかります。また、発酵させた生くずには血液をサラサラにする働きもあり、血液の流れを良くする効果が期待できます。

その他にも、くずには食欲増進、利尿作用、冷え性改善の効能があると言われています。夏場に食べるぞうりやくずを使った和菓子など、くずは伝統的な涼味食材として身近なものでした。近年、その優れた栄養機能が見直されつつあり、健康志向の高まりから注目を集めています。

くずきりは、食物繊維が豊富でヘルシーな食品ながら、カロリーも高めです。ダイエット中の間食として適量を摂るのがおすすめです。ゆでたくずきりを40〜50gほど食べれば、54〜68kcalと比較的低カロリーです。おやつ代わりにくずきりを選び、栄養バランスの良い食事と運動を組み合わせれば、健康的に減量できるでしょう。カロリーを抑えつつ、食物繊維の恩恵を受けられるよう、適量を心がけましょう。

くずきりは美味しい一方で、食べ過ぎには注意が必要な食べ物です。まずは新鮮な魚介類を使い、小骨にも気を付けましょう。塩分が高めなので水分補給を心がけ、日持ちが悪いためできるだけ早めに食べることをおすすめします。

さらに、糖質やカロリーが高いくずきりを上手に食べるコツとしては、甘い味付けは避け、酢醤油やサラダ、鍋の具材などさっぱり系の食べ方がおすすめです。どんなに好きでも毎食は避け、1日1回を目安においしく、健康的にくずきりを楽しみましょう。新鮮で安全に気を付けながら、適量を意識することで、くずきりの魅力を存分に味わえます。