和菓子 カロリー

和菓子はその上品な味わいや伝統的な製法から、日本人の心に深く根付いています。しかし、近年の健康志向の高まりから、カロリーが気になる人も多くいるはずです。今回は、和菓子の魅力を存分に味わいながら、カロリーにも注意を払うことができる方法をご紹介します。

和菓子のカロリー低い順ランキング

1食分あたりのカロリーをご紹介します。

寒天ゼリー(80g) 40kcal
栗きんとん(30g) 65kcal
最中(37.1g) 86kcal
桜餅(40g) 96kcal
くずまんじゅう(49g) 99kcal
羊羹(50.4g) 109kcal
草餅(50g) 115kcal
まんじゅう(48g) 125kcal
ねりきり(50g) 132kcal
葛切り(100g) 135kcal
いちご大福(81.5g) 148kcal
みたらし団子(80g) 158kcal
柏餅(80g) 165kcal
きんつば(65g) 172kcal
すあま(70g) 185kcal
※カロリーは日本食品標準成分表に基づいています。

一般的におやつの摂取カロリーは200kcal以内が理想とされていますが、上記の和菓子は1食分であれば200kcal以下に収まります。ただし、カロリーが低いわけではなく、複数食べるとカロリーオーバーになりやすいので、食べ過ぎには注意が必要です。

海藻を主成分とする寒天ゼリーや、小ぶりな栗きんとんは、比較的カロリーが控えめです。しかし、大福や団子、すあまなど、餅を使った和菓子は糖質が高く、カロリーもそれなりに高くなります。

カロリーを和菓子と洋菓子で比較

日本の菓子文化において、和菓子と洋菓子にはカロリー面で大きな違いがあります。和菓子は主に米粉や小麦粉、砂糖を使用しているため、総じてカロリーが低めです。代表的な和菓子であるよもぎ饅頭は1個当たり約80キロカロリー、わらび餅は約120キロカロリーとさほど高くありません。一方、洋菓子は動物性の原材料を多く使用するため、高カロリーになりがちです。洋菓子の1食分あたりの平均カロリーは273キロカロリーと推定されています。シュークリームは1個で155キロカロリー、チーズケーキは1切れで315キロカロリーなど、和菓子よりもカロリーが高い傾向にあります。ただし、最近の和菓子にも洋風の影響を受けた高カロリー傾向の製品もあり、一概に和洋の違いだけでカロリーを語れない面もあります。カロリーを気にする人は、総じて和菓子のほうが無難と言えるでしょう。

和菓子は脂質も低い!その理由

和菓子は長い歴史と伝統に裏付けられた上品な味わいを持つ一方で、その健康的な側面も見逃せません。主な素材は米、あずき、小豆などの穀物や豆類であり、脂質が少なく、代わりに糖質が豊富に含まれています。さらに動物性食材をほとんど使用しないため、コレステロールなどの心配もありません。 一方の甘さは、白あん、きな粉、黒蜜などの植物性素材から生み出されており、これらには脂質はほとんど含まれていません。しかし、うまく調理されることで自然な甘みが引き出されているのです。実際、和菓子1個あたりの脂質量は0.1g〜0.5g程度と非常に少なく、健康志向の高まる現代においても、伝統の味わいを気にすることなく堪能できるのが魅力です。

和菓子が低脂質な理由

和菓子が低脂質である理由は、その製法と原材料にあります。和菓子は主に米や小麦粉、砂糖、豆など植物性の食材を使用しており、動物性の原料を使わないことが多いのです。また、揚げ物ではなく蒸し菓子が中心となっているため、油を使わずに調理できます。 代表的な最中や丸最中は、米粉や小麦粉で作られた生地に、つぶあんや白あんなどの餡を詰めただけの簡素な作りとなっています。生地自体にほとんど油脂分が含まれていないことも、脂質抑制の一因となっています。きな粉をまぶした上用と呼ばれる餡掛け菓子でも、植物性タンパク質である豆を使用しているため、脂質が控えめなのが特徴です。 このように、和菓子は素材本来の風味を生かした製法が採用されており、乳製品や動物性の脂質を多く含む原材料を使用しないことが、低脂質につながっているのです。

和菓子はカロリーが低くダイエット向き!?

和菓子は低カロリーで栄養価の高い健康的な伝統菓子です。砂糖の使用量が控えめなため、カロリーが低く、ダイエット中にも安心して楽しめます。しかし、やはり食べすぎには注意が必要でしょう。食物繊維が豊富に含まれているため、便秘解消の効果も期待できます。旬の素材を用いた和菓子は、季節を感じられるだけでなく、地域色も味わえる魅力的な菓子です。一品一品が丁寧に手作りされているため、心を込めて味わえば、満足感と心身のリフレッシュにつながるでしょう。

まとめ

和菓子の魅力を存分に楽しみながらカロリーを気にかける方法としては、小さなサイズの和菓子を選んだり、餡を控えめにした商品を購入するのがおすすめです。また、素材にこだわった低カロリーの和菓子も増えてきているので、そういった商品を上手に取り入れるのも良いでしょう。和菓子の伝統と健康の両立を意識することで、心も体も満足できる上質な味わいを堪能することができます。

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