夏の暑い日にさっぱりと美味しいアイスを食べたくなる一方で、カロリーが高すぎるのが気になりますよね。しかし、最近では太りにくいアイスが広く販売されています。低カロリーながらも、本格的な味わいを楽しめるアイスは、ダイエット中の方や健康志向の方におすすめです。今回は、そんな太りにくいアイスの魅力と、選び方のポイントをご紹介します。
アイスは太る? 太らない?
アイスは美味しい一方で、カロリーが高いため、適量を守ることが重要です。ネットやSNSでは、アイスが太るか太らないかについて賛否両論ありますが、過剰摂取すれば肥満のリスクが高まることは間違いありません。 アイスの主な原料は牛乳や生クリームなどの乳製品で、良質なタンパク質やカルシウムを含みますが、一方で糖分と脂質の含有量も多いのが特徴です。糖質と脂質の過剰摂取は肥満や生活習慣病のリスクを高めます。また、アイスは液体状態のため吸収が早く、余剰分が脂肪として蓄積されやすい点も太りやすい理由の一つです。さらに、アイスの摂取で一時的に体温が下がると、基礎代謝が低下して痩せにくくなる可能性もあります。 暑い季節にはついつい食べ過ぎてしまいがちですが、1日の摂取カロリーの10%程度に抑え、デザートとして適量を心がけることが賢明です。アイスに頼りすぎず、主食、主菜、副菜を基本に、バランスの取れた食生活を送ることが太る心配のない健康的な生活につながります。
アイスが太らないと言われているのは何故?
アイスは高カロリーな食品と思われがちですが、実は太りにくい性質を持っています。その理由は、アイスに含まれる乳製品由来の良質な脂質が、満腹感をもたらすホルモンの分泌を促進することにあります。 アイスは口に入れた瞬間から溶け始め、体温で完全に液状になります。このため、胃や腸で素早く吸収され、脳に満腹信号が送られます。一方、硬い食べ物は長時間かけて消化されるため、空腹感が続きがちです。また、アイスの主原料である牛乳や生クリームに含まれる脂肪酸の構造が、食欲抑制に関わるホルモンの分泌を刺激します。適量を摂取すれば、それ以上食べ過ぎる必要がなくなり、カロリーオーバーを防げます。 しかし、アイスは嗜好品です。食生活の主体はバランスの良い本格的な食事にすべきです。夏バテ対策など、ちょっとした楽しみとしてアイスを味わうのが賢明な付き合い方といえます。アイスが太らないと捉えられている理由を解説します。
理由1:アイスは炭水化物が少ない
アイスが太らないと考えられる理由の一つは、炭水化物が少ないことです。炭水化物を多く摂取すると太ってしまいますが、アイスは甘い食べ物でも、炭水化物から作られているわけではありません。濃厚なアイスクリームであれば脂肪分も多く含まれ、糖質と脂肪のセットを摂取してしまうことになります。
理由2:アイスは冷たい食べ物
アイスが太らないと言われる別の理由は、冷たさにあります。体が冷えると脂肪燃焼が促進されるため、相殺効果があるのではないかと考えられていますが、アイスを食べて得られる効果は微々たるものです。アイスのカロリーを相殺できるほどの効果は期待できません。 パイやケーキに比べればアイスは太りにくいかもしれませんが、アイス自体が太らないスイーツというわけではありません。
アイスのカロリーと糖質量【種類別比較】
アイスは夏の大人気デザートですが、種類によってカロリーや栄養価が大きく異なります。含まれる乳成分の量から、アイスは「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分類されています。 乳固形分と乳脂肪分の含有量が最も高いのがアイスクリームで、乳固形分15%以上、うち乳脂肪分が8%以上含まれています。アイスミルクは乳固形分10%以上15%未満、乳脂肪分3%以上8%未満と、アイスクリームよりも乳成分が少なくなります。 ラクトアイスは乳固形分3%以上10%未満、乳脂肪分の規格はありません。植物性油脂が使われることが多く、カロリーがアイスクリームを上回る場合もあります。一方、氷菓は乳固形分3%未満と乳成分が最も少ない分類です。 各アイスの平均的な栄養価を比較すると、アイスクリームのカロリーは170kcal、糖質17.8gです。アイスミルクは134kcal、19.1gと、カロリーと糖質ともにアイスクリームを下回ります。一方ラクトアイスは179kcal、19.1gとカロリーが高めになる傾向にあります。 市販のアイスを選ぶ際は、パッケージに記載された種別を確認することで、カロリーや糖質量を推測できます。夏のアイス選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
太りにくいアイスは氷菓!
暑い夏には、体に優しい低カロリーのデザートが欠かせません。そんな時におすすめなのが、口当たりの良い「氷菓」です。氷菓とは、かき氷のように氷を砕いた上にフルーツやシロップをかけた夏の一品です。上質な和菓子店では、香り高い果物の芳醇な味わいを堪能できますし、家庭でも手軽に作ることができます。 氷菓の最大の魅力は、低カロリーでありながらボリューム感があることです。かき氷1杯あたり約80カロリーと極めて低い数値ながら、口に含むと満足感たっぷりです。暑さで食欲が落ちがちな夏場にピッタリの軽い一品といえるでしょう。甘いものが恋しくなった時、上品な味わいと低カロリーを両立した氷菓を選んでみてはいかがでしょうか。食べ過ぎには気をつけましょうが、適度に楽しむことで暑さを乗り切る一助になるはずです。
ダイエット中に選ぶべきアイスとは?
ダイエット中でも甘いものが恋しくなる時があるものです。濃厚なアイスクリームなら満足感があり、バニラ味を選べば脂肪の蓄積を抑える効果も期待できます。ただし糖質オフや人工甘味料入りには気をつけましょう。 適度な脂肪分の摂取で空腹を和らげ、ストレス解消にもなるアイスクリーム。ダイエット中のちょっとしたご褒美に、上手に取り入れてみてはいかがでしょうか?
アイスを食べても太りにくい量と時間
暑い夏の日は、リフレッシングなアイスクリームが恋しくなりますね。でも、ダイエット中の方は気になるのがカロリーです。そこで、アイスを上手に活用する方法をご紹介します。
◆1日に食べてもいいアイスの量は最大120g
1日に食べるアイスは80〜120gが適量です。これはカップアイスの中でも少し小さめのサイズに相当します。濃厚で高級感のあるアイスなら、この程度の量でも満足できるでしょう。1製品の量が多い場合は、適量に小分けして食べましょう。
◆アイスを食べるなら18時までにする
アイスを食べる時間帯は、朝から18時くらいまでが理想的です。この時間帯なら、摂取したカロリーを消費しやすくなっているので、太りにくいタイミングといえます。夜遅くになるほど脂肪が蓄積されがちですから、できるだけ早め時間の方が賢明です。 夕食後やお風呂上がりにアイスが恋しくなることもあるでしょう。そんな時こそ我慢が肝心です。適量と適切な時間を守れば、アイスクリームはダイエットの味方になってくれるはずです。
アイスを食べ過ぎるとどこが太るの?
アイスなどの高カロリーな食品を摂り過ぎると、体に蓄積される脂肪の種類や場所が異なってきます。男性は内臓脂肪がつきやすく、特に腸の周辺に蓄積されがちです。一方、女性は皮下脂肪が全身にまんべんなく蓄積される傾向にあります。これは授乳期の備蓄とされていますが、実際は授乳の有無に関わらず同様の太り方をします。 さらに、皮下脂肪や内臓脂肪以外の場所、例えば筋肉内などに蓄積された脂肪を「異所性脂肪」と呼びます。外見からは分かりにくいものの、健康リスクが高い脂肪の種類です。 アイスを楽しむ際は、適量を心がけるだけでなく、個人の体質に合わせた脂肪蓄積のリスクを理解し、健康的な生活習慣を送ることが重要となります。
まとめ
太りにくいアイスは、低カロリーながらも本格的な味わいを楽しめるのが魅力です。バニラやチョコレートなどの定番フレーバーから、抹茶やチーズなど変わり種まで、様々な種類が販売されています。選ぶ際は、カロリー表示をチェックし、できるだけ低カロリーのものを選びましょう。また、添加物が少ないものを選べば、より健康的です。太りにくいアイスを上手に活用すれば、おいしくダイエットが続けられます。