青パパイヤの食べ方完全ガイド:下処理からレシピまでプロが徹底解説
美容と健康を気遣うあなたへ。スーパーフードとして注目を集める「青パパイヤ」をご存知ですか?この記事では、青パパイヤの魅力を余すところなくお届けします。独特の食感と豊富な栄養価を持つ青パパイヤですが、「どうやって調理すればいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。そこで、プロの視点から、下処理の方法から絶品レシピまでを徹底解説。毎日の食卓に、新しい美味しさと健康をプラスしてみませんか?

青パパイヤとは?野菜のように使える栄養満点の果実

青パパイヤとは、熟す前に収穫したパパイヤのことで、スーパーマーケットの野菜売り場で見かけることが増えてきました。完熟したパパイヤとは異なり、甘さは控えめでさっぱりとした風味が特徴で、東南アジアや沖縄では一般的な食材として、日々の食卓に登場します。大分県の自社農園で青パパイヤを栽培する<ベーベジ>の杉山尚美さんによると、「パパイヤというと、東南アジアなど南国から輸入された黄色いフルーツを想像しがちですが、熟す前の青パパイヤは野菜として利用されています。国内でも昔から沖縄などで栽培されてきましたが、その美味しさや優れた栄養価が注目されるようになり、現在では東京や茨城など関東地方でも栽培されるようになり、国産野菜として広く流通しています」とのこと。国産の青パパイヤは鮮度が抜群で、カットすると水分が溢れ出るほどの瑞々しさが魅力です。その使い方は様々で、アク抜きをして「ソムタム」のようなサラダや和え物として楽しむのが一般的ですが、青パパイヤに豊富に含まれる酵素には、肉を柔らかくする効果があるため、煮込み料理や炒め物など、肉料理との相性も良く、色々なメイン料理に活用できます。

「酵素の王様」とも呼ばれる青パパイヤの素晴らしい栄養価

青パパイヤが「酵素の王様」と称されるのは、その栄養価の高さに起因します。杉山さんによれば、「青パパイヤには、『パパイン』というあらゆるタンパク質を分解する酵素をはじめ、脂質・糖質の三大栄養素を分解する酵素が含まれているのが特徴です」とのこと。タンパク質や脂質を豊富に含む肉類や、糖質を多く含むご飯などは、私たちの食生活に欠かせないものですが、パパインをたっぷり含む青パパイヤを摂取することで、胃腸に運ばれたこれらの食材が効率的に消化され、速やかにエネルギーへと変換されることが期待できます。また、「栄養を摂取することに注目が集まりがちですが、同じように『排出』することも重要です。パパインをはじめとする青パパイヤの酵素は、消化と分解を促進し、老廃物を排出する働きが期待できるため、ダイエットにも有効だと言われています」と杉山さんは、そのデトックス効果についても語ります。さらに、抗酸化作用に優れたポリフェノールやビタミンC、食物繊維も豊富に含んでいるため、美容の面からも注目されるスーパーフードです(※参照サイト「青パパイヤマガジン(ベーベジ運営)」:青パパイヤで万事健康(監修:石畑農学博士))。これらの豊富な栄養成分から、青パパイヤはまさに「食べるサプリメント」とも言える食材であり、毎日の食事に少しプラスすることで、健康的な食生活をサポートしてくれるでしょう。

青パパイヤの味の特徴とおすすめの調理法:多様な用途と熱に強い酵素

伊勢丹新宿店・フレッシュマーケットの青果担当シェフである鈴木理繪さんは、青パパイヤの味の特徴とおすすめの調理法について、「青パパイヤは、生で食べても、炒めても、煮込んでも美味しく、様々な食感を楽しめるのが魅力です」と話します。特筆すべきは、通常は熱によって失われやすい酵素が、青パパイヤに含まれる酵素は加熱しても壊れにくいという点です。そのため、加熱調理をしてもその恩恵を受けられる点が大きなメリットと言えます。また、青パパイヤは「風味や味にクセがなく、どんな食材とも相性が良い」ため、お味噌汁やカレーなど、普段の料理に気軽に加えることができます。その汎用性の高さから、これまで青パパイヤを食べたことがなかった年配の方がリピーターになることも多く、ファンが着実に増えていると感じていると鈴木シェフは語ります。そのあっさりとした味わいとシャキシャキとした食感は、和食、洋食、中華など様々な料理にマッチし、食卓に新しい風味と食感をもたらしてくれるでしょう。

青パパイヤの選び方、旬、保存方法の基本

新鮮な青パパイヤを選ぶには、まず見た目が重要です。「緑色が濃く、手に取った時にずっしりと重みを感じるもの」を選びましょう。これは、水分をたっぷり含んでいて、果肉がしっかりしている証拠です。また、「表面に茶色く変色した部分がないか」を確認することも大切です。変色がないものは、鮮度が保たれていることを示します。さらに、青パパイヤの表面に「白い粉(ブルーム)」が付いているものは、特に新鮮であると言われています。これらのポイントを参考に、良質な青パパイヤを見分けてください。
青パパイヤは、種類によっては一年を通して収穫されますが、最も美味しい旬の時期は夏です。お店に並び始めた頃が食べ頃の目安となります。そのまま置いておくと追熟が進み、中心部分から徐々に黄色みを帯び、わずかな甘味が出てきます。しかし、一般的なフルーツパパイヤほど甘くはならないため、基本的にはまだ青いうちに野菜として調理して食べるのがおすすめです。
保存方法としては、丸ごと保存する場合は低温障害に注意が必要です。乾燥を防ぐために、キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れるか、新聞紙で包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。この方法で、約1週間から2週間程度保存できます。カット済みの青パパイヤの場合は、切り口が空気に触れないようにラップでしっかりと包み、冷蔵庫の野菜室で保存し、できるだけ早く食べきるようにしてください。長期保存したい場合は、後述する冷凍保存が適しています。

青パパイヤの下処理:10分のアク抜きが美味しい食べ方のコツ!

青パパイヤを美味しくいただくためには、調理前の丁寧な下処理が欠かせません。特に、アク抜きは非常に重要です。アク抜きをせずに食べると、強いエグみを感じてしまうため、必ず水にさらしてアクを取り除いてから調理しましょう。青パパイヤは未熟な果実なので、アクが強いと思われがちですが、実は扱いやすく、カット後に水にさらすだけで簡単に調理に取り掛かることができます。
下処理の際に注意すべき点があります。青パパイヤの果汁には、タンパク質分解酵素が豊富に含まれています。この酵素が直接肌に触れると、赤みやかゆみを引き起こすことがあります。そのため、肌が弱い方は、ゴム手袋やビニール手袋を着用し、アク抜き前の青パパイヤに直接触れないように注意してください。
具体的な下処理の手順は以下の通りです。まず、青パパイヤを軽く水洗いし、縦半分に切ります。伊勢丹新宿店・フレッシュマーケットの青果担当シェフ、鈴木理繪さんによると、「見た目は硬そうに感じるかもしれませんが、大根よりも簡単に切ることができます」とのことです。新鮮な国産の青パパイヤは、切った断面から白い果汁があふれ出てくることもあります。次に、スプーンなどを使って、果肉と種の間にある壁をえぐるようにして種を取り除きます。品種によっては種がないものもありますので、その場合はそのまま次の工程に進んでください。<ベーベジ>の青パパイヤにはほとんど種がありませんが、輸入の青パパイヤには種がある場合があるので、スプーンでくり抜いて取り除きましょう。
次に、ヘタを切り落とし、ピーラーや包丁で皮をむきます。鈴木シェフは、「皮は食べられないことはありませんが、苦味が強く、口当たりも良くないので、むくことをおすすめします。ピーラーを使うと、カーブに沿って手早くむくことができます。厚くむく必要はなく、緑色の部分が見えなくなる程度で十分です」とアドバイスしています。皮をむいたら、ソムタムなどのサラダにする場合は千切りに、炒め物にする場合は薄切りや乱切りにするなど、料理に合わせて適切な大きさにカットします。鈴木シェフ曰く、「きゅうりを切るのと同じくらいの柔らかさなので、包丁で薄く切るのも簡単です。沖縄で使われている『しりしり器』のような、細切り用のピーラーやスライサーを使えば、より手軽に調理できます」。
カットした青パパイヤは、水を張ったボウルに入れ、アク抜きを行います。一般的な青パパイヤの場合は、10~15分程度水に浸けておきましょう。ただし、<ベーベジ>のサラダパパイヤのように鮮度の高いものであれば、水にさっとさらすだけで十分です。アク抜きが終わったら、軽く水洗いし、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ってから、調理に使用するか、冷蔵・冷凍保存してください。この丁寧な下処理が、青パパイヤ本来の美味しさを引き出すための重要なポイントです。下処理を終えた青パパイヤを味見してみると、青りんごのような爽やかな酸味とほのかな甘みが口の中に広がり、薄切りでもシャキシャキとした食感を楽しむことができます。

青パパイヤの保存:冷蔵で最長2週間、冷凍なら1ヵ月もつ!

青パパイヤを美味しく長持ちさせるには、適切な保存方法を理解しておくことが大切です。青パパイヤは低温に弱いため、冷蔵保存する際には、直接冷気が当たらないように注意が必要です。丸ごと保存する場合は、キッチンペーパーでしっかりと包み、さらにポリ袋に入れるか、新聞紙で包んでビニール袋に入れ、乾燥を防いでから冷蔵庫の野菜室で保存します。この方法で、約1週間から最長2週間程度保存可能です。冷蔵保存の際は、温度管理が特に重要です。温度が低すぎると低温障害を起こし、傷みやすくなるため、必ず野菜室で保存するようにしましょう。カット済みの青パパイヤの場合は、切り口が空気に触れないようにラップでしっかりと包み、冷蔵庫の野菜室で保存し、できるだけ早く食べきるようにしてください。
冷凍保存は、青パパイヤをより長く楽しむための有効な手段です。まず、種を取り除き、皮をむいてアク抜きをした青パパイヤ(下処理の方法は前述のセクションを参照)の水気をキッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。その後、1回に使う量ごとに小分けにしてラップでしっかりと包み、さらに冷凍保存用保存袋に入れて密封します。金属製のバットに乗せて急速冷凍することで、品質の劣化を最小限に抑え、約1ヶ月間保存することができます。
解凍方法は、調理する料理によって使い分けるのがおすすめです。サラダなど生で食べる場合は、冷蔵庫で自然解凍します。例えば、150gの青パパイヤであれば、約2時間で解凍できます。汁物や炒め物など、加熱調理する場合は、凍ったままの状態で調理可能です。これにより、手軽に青パパイヤを様々な料理に活用でき、日々の食卓に取り入れやすくなります。

青パパイヤのレシピ:人気のソムタムからメインおかず、冷たいデザートまで

青パパイヤは、シャキシャキとした食感とあっさりとした味わいが特徴で、さまざまな料理に使える万能な食材です。生の青パパイヤを使うと、独特のシャキシャキとした食感が際立ちます。冷凍保存した青パパイヤ(冷凍保存の方法は前述の保存セクションを参照)を使うと、少し弾力のある、また違った食感を楽しむことができます。ここでは、野菜ソムリエの根本早苗さんと、伊勢丹新宿店・フレッシュマーケットの青果担当シェフである鈴木理繪さんが提案する、幅広い青パパイヤのレシピをご紹介します。

ソムタム(青パパイヤのサラダ)のレシピ

独特の風味を持つナンプラーと、刺激的な辛さが食欲をそそるソムタムは、青パパイヤの美味しさを最大限に味わえる定番のサラダです。乾燥エビやピーナッツ、お好みでコリアンダーなどを加えることで、本格的なタイ料理の風味を堪能できます。冷凍保存していた青パパイヤを使う際は、事前に解凍しておきましょう。
材料(2人分)
A
作り方
POINT:手順❹で青パパイヤ、人参に合わせ調味料をなじませる際、ボウルではなく丈夫な保存用袋に入れ、めん棒などで軽く叩くと、より一層しっとりとした食感になります。
レシピではこちらを使用

青パパイヤとにんじんの肉巻きのレシピ

甘さと辛さが絶妙に調和したタレが食欲を刺激する肉巻きは、ご飯が進むこと間違いなしのメイン料理です。青パパイヤに含まれる酵素の働きで、豚もも肉が柔らかくなり、より美味しく仕上がります。見た目も可愛らしいので、お弁当のおかずにも最適です。
材料(2人分)
A

青パパイヤのコンポートの作り方

青パパイヤは、意外にもデザートとしても美味しくいただけます。作り方は簡単。砂糖、水、そしてレモン汁を加えて煮るだけで、爽やかな甘さのコンポートが完成します。食後のデザートにぴったりで、出来上がったコンポートは冷凍保存も可能です。
作り方
ポイント:コンポートは、余ったら冷凍保存が可能です。蓋つきの冷凍用保存容器や保存袋に入れ、金属製のバットに乗せて急速冷凍しましょう(冷凍保存は約2ヶ月)。召し上がる際は冷蔵庫で自然解凍してください。完全に解凍する前に、シャーベットのようにしていただくのもおすすめです。一度冷凍したパパイヤを使ったコンポートは、品質を保つため、再冷凍は避けてください。

青果シェフ 鈴木理繪さんおすすめレシピ

青パパイヤの下処理が終わったら、鈴木シェフが考案した、食感とみずみずしさを活かしたおすすめレシピをご紹介しましょう。鈴木シェフは「今回は、サラダ、インド風ピクルス(アチャール)、そして炒め物の3品をご提案します。どれも手軽に作れて美味しく食べられるよう、身近な食材や調味料で作れるレシピを考えました。ぜひ、これらのレシピをレパートリーに加えて、青パパイヤをいつもの野菜として取り入れてみてください」と話しています。

タイ風サラダ「ソムタム」風アレンジ

料理研究家の田中さんは、「まずは千切りにして、生のまま味わってみてください。あの独特の歯ごたえが、きっとお気に入りになるはずです!」と、生の青パパイヤの美味しさを強調します。今回は、あの辛さと酸味が食欲をそそるタイ風サラダ「ソムタム」を、身近な材料でアレンジしたレシピをご紹介。「本来はナンプラーや乾燥エビなどを使いますが、今回はナンプラーの代わりに醤油を使い、昆布だしで風味を加えています。最後にレモンを絞ると、より本格的なエスニック風味になるので、ぜひ試してみてください。水分が出やすいので、作ったらすぐに食べるのがおすすめです」とのことです。

エスニック風味のピクルス「アチャール」風

「生のまま食べる場合でも、薄くスライスすると、また違った食感が楽しめます。ピクルスにしておけば、常備菜として1週間程度保存できるので、普段から手軽に食べられるのが魅力です」と田中さんがおすすめするのは、エスニックピクルスです。生姜やごま油の香りが食欲をそそり、カレーの付け合わせとしてはもちろん、サラダにトッピングしたり、サンドイッチの具材にするなど、様々なアレンジが可能です。
<作り方>
※冷蔵庫で約1週間保存可能です。

サバ缶で簡単「チャンプルー」風炒め物

田中さんは、「最後は、ピクルスと同じようにカットして炒め物に」と、炒め物レシピを教えてくれました。青パパイヤは炒めてもシャキシャキ感が残るので、食感を楽しめるのがポイントです。沖縄では、青パパイヤをツナ缶などと一緒に炒めた「チャンプルー」がよく食べられていますが、今回はサバ缶を使い、簡単に味が決まるアレンジレシピです。

その他の青パパイヤ活用法:肉料理をワンランクアップさせる煮物・カレー

先述のレシピに加えて、鈴木シェフは「煮物にもぜひ挑戦していただきたい」と話します。青パパイヤに含まれる酵素が肉をやわらかくする効果があるため、豚の角煮や大きめの肉を使ったカレーを作る際に、通常よりも短い煮込み時間で美味しく仕上がるとのことです。実際に青パパイヤ入りのポークカレーを試作したところ、豚肉がいつもより早くやわらかくなり、青パパイヤ自体も煮崩れすることなくカレーの味がしっかりと染み込んで非常に美味しく仕上がりました。この特性を活かすことで、家庭で作る肉料理のレベルをさらに引き上げることができるでしょう。想像以上に栄養豊富で、さまざまな料理に使える青パパイヤ。毎日の食事に取り入れて、健康的な「ちょい足しパパイヤ」生活を始めてみませんか?

まとめ

この記事では、近年注目を集めている青パパイヤについて、基本的な情報から、安全に美味しく食べるための下処理、長期保存を可能にする冷蔵・冷凍方法、そしてさまざまなレシピを紹介しました。青パパイヤは、まだ熟していない状態のパパイヤで、完熟したパパイヤとは異なり、さっぱりとした味わいとシャキシャキとした食感が特徴です。タイのソムタムのようにサラダとして食べられることが多いですが、肉をやわらかくする酵素の働きを活かして肉料理にも活用できる万能な食材です。特に、大分県の<ベーベジ>で栽培されている国産の青パパイヤは、鮮度が高いため軽く水にさらすだけで下処理が完了する場合もあり、家庭での調理が非常に簡単です。 青パパイヤは「酵素の王様」とも呼ばれ、タンパク質、脂質、糖質の三大栄養素を分解する酵素であるパパインを豊富に含んでいます。そのため、消化吸収を助け、体内の不要物を排出する効果が期待でき、ダイエットや美容に関心のある方にもおすすめのスーパーフードとして注目されています。さらに、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンC、食物繊維も含まれており、栄養を「取り入れる」だけでなく「出す」ことを意識した健康効果も期待できます。 下処理の際には、果汁が肌に触れると刺激を感じることがあるので注意が必要です。縦半分にカットし、種を取り除き、皮をむき、料理に合わせてカットした後、水に浸すことで美味しくなります(鮮度によって水に浸す時間は調整してください)。保存方法としては、冷蔵で丸ごと保存する場合は最長2週間、カットしたものは約1週間、冷凍では約1ヵ月保存可能です。丸ごと、または下処理後にカットした状態で適切に保存することで、いつでも青パパイヤの風味を楽しむことができます。
レシピとしては、野菜ソムリエの根本早苗先生によるソムタム、肉巻き、コンポートに加え、伊勢丹新宿店の鈴木理繪シェフによるアレンジソムタム、アチャール、チャンプルーなどのメイン料理や、煮物やカレーで肉をやわらかくする効果、そして<ベーベジ>のサラダパパイヤを使った大根おろし風の「青パパイヤおろし」など、青パパイヤの幅広い魅力を紹介しました。 国産の青パパイヤも手に入りやすくなり、より身近な食材になりました。この記事を参考に、ぜひご家庭でも青パパイヤを積極的に取り入れて、その独特な食感と風味、そして健康効果を毎日の食卓で楽しんでみてください。

青パパイヤのアク抜きはなぜ必要なのでしょうか?

生の青パパイヤには、独特の苦味やえぐみが含まれています。これは主に、パパイン酵素をはじめとするタンパク質分解酵素によるものです。アク抜きを行うことで、これらの成分を取り除き、青パパイヤ本来の風味と食感を引き出すことができます。一般的には、10分から15分程度水にさらすのが効果的ですが、新鮮な青パパイヤ、例えば<ベーベジ>のサラダパパイヤのようなものであれば、軽く水洗いするだけでも十分な場合があります。

青パパイヤを触ると手がかゆくなるのはなぜですか?

青パパイヤの果汁には、タンパク質分解酵素が豊富に含まれています。この酵素が肌に直接触れると、敏感な方はかゆみや炎症を引き起こすことがあります。これは、酵素が皮膚のタンパク質を分解するために起こる反応です。下処理を行う際は、ゴム手袋などを着用し、果汁が直接肌に触れないようにするのがおすすめです。

青パパイヤは生のまま食べられますか?

はい、適切なアク抜き処理を行えば、生のままでも美味しくいただけます。タイ料理のソムタムのように、細かく刻んでサラダとして楽しまれるのが一般的です。生で食べることで、青パパイヤならではのシャキシャキとした食感を存分に味わうことができます。ただし、生食の場合も、必ずアク抜きをしっかりと行ってからお召し上がりください。伊勢丹新宿店フレッシュマーケットの青果専属シェフ、鈴木理繪さんも、生パパイヤの独特な食感を推奨しています。

青パパイヤが「酵素の王様」と呼ばれるのはなぜですか?

青パパイヤが「酵素の王様」と称されるのは、他の食品と比較して、特にタンパク質分解酵素であるパパインをはじめとする、非常に多種類の酵素を豊富に含んでいるからです。<ベーベジ>の杉山尚美さんによると、パパインはタンパク質だけでなく、脂質や糖質といった三大栄養素を分解する酵素も含有しています。これらの酵素は、肉を柔らかくする効果や、摂取した食物の消化を助け、効率的なエネルギー変換を促進する働きが期待されています。また、消化促進と老廃物の排出をサポートすることで、ダイエット効果も期待できます。さらに、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンC、食物繊維も豊富に含んでおり、その高い機能性から、健康食品や美容業界からも注目されています(※参照:青パパイヤマガジン(ベーベジ運営) - 青パパイヤで万事健康(監修:石畑農学博士))。

購入した青パパイヤの最適な保存方法とは?

青パパイヤは寒さに弱いため、保存方法に注意が必要です。丸ごとであれば、まずキッチンペーパーで丁寧に包み、その上からポリ袋または新聞紙で包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管するのがおすすめです。この方法で、およそ1週間から2週間程度、鮮度を保つことができます。ただし、冷蔵庫の冷気が直接当たらないように気をつけましょう。カット済みの青パパイヤの場合は、切り口から傷みやすいため、ラップで全体をしっかりと密閉し、同様に野菜室で保存し、できるだけ早く使い切るようにしてください。長期間保存したい場合は、下処理(種を取り除き、皮をむき、アク抜きをする)を行った後、1回に使用する分量ずつラップで包み、冷凍保存用袋に入れて急速冷凍すると、約1ヶ月間保存できます。冷凍した青パパイヤは、調理方法に合わせて、凍ったまま使用したり、冷蔵庫でゆっくりと解凍したりして使用すると良いでしょう。

青パパイヤの食べ方