秋が深まると、栗の季節がやってきます。新鮮な生栗を手に入れると、その自然な甘さとほっくりした食感を楽しみたいですが、保存方法に悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、生栗を長持ちさせるための冷蔵と冷凍の保存方法の秘訣を詳しく解説します。正しい保存方法を知れば、旬の味をより長く楽しむことができ、料理の幅も広がります。それでは、うまく保存しておいしさをキープする方法を見ていきましょう。
適切な保存方法:「冷蔵」または「冷凍」で
新鮮な栗を保存する際には、外側の硬い皮があるからといって室温で放置すると良くありません。栗は乾燥しやすく、放置すると味が落ちて中身が縮んでしまうことがあります。さらに、虫が発生するリスクもありますので、保存する場合は冷蔵または冷凍することをおすすめします。
冷蔵庫で保存することで甘さが引き立つ
栗は低温で数日間保存することで、でんぷんが糖に変わり甘さが引き立ちます。収穫したてのものよりも、冷蔵庫のチルド室で3〜4日間寝かせた栗を調理すると、甘みが増して美味しく感じられます。
冷蔵庫のチルド室での保管方法
①色が変わっていたり、小さな穴が見える栗を取り除きます。②軽く湿らせたキッチンペーパーで表面の汚れを優しく拭きます。③新聞紙などの紙で包んでポリ袋に入れ、しっかりと封をします。④冷蔵庫のチルド室で保管します。
冷凍しても風味を損なわずに保存可能
栗は冷凍保存しても品質が保たれるため、食べきれない分がある場合は冷凍するのが良い方法です。皮付きのままでも冷凍可能ですが、皮を剥いておくと収納スペースが節約でき、料理の際にも使いやすくなります。
冷凍での保管方法 皮なし
①色が変わっていたり、穴が開いている栗を除去します。②栗を水につけて一晩冷蔵庫に入れます。③水を切り、栗の底に切り込みを入れ、そこから先端に向けて鬼皮を剥ぎ取ります。④同様にして渋皮も剥きます。⑤渋皮を剥いた栗を水を入れたボウルに10分ほど浸けてアクを取り除きます。⑥水をしっかり切り、乾いたキッチンペーパーで拭きます。⑦冷凍保存袋に入れて空気をしっかり抜き、密封します。⑧冷凍庫で保存します。
冷凍での保管方法 皮あり
①色が変わったり傷がある栗は取り除く②流水で栗を洗い、水を切った後、乾いたキッチンペーパーで拭き取ります。③冷凍保存用の袋に入れ、しっかりと空気を抜いて密封します。④冷凍庫で保存します。
冷凍保存で鮮度をキープ!
いかがでしたでしょうか。今回は、栗の保存方法を正しく行い、長く楽しむためのポイントについてお話ししました。秋の味覚である栗を、鬼皮を剥いて冷凍することで、いつでも簡単に調理可能です。特に、栗ごはんは凍った状態で炊けるので非常に便利です。