ルバーブの食べ方

ルバーブの食べ方

ルバーブの食べ方

ルバーブは、初夏の訪れを告げる代表的な植物です。その独特の酸味と香りは、デザートはもちろん、料理にも活用できる万能な食材です。しかし、生で食べるとかなり強い酸味のため、上手な調理方法を知らないと味わえません。ルバーブの旬の時期に、ぜひその美味しい食べ方を学んでみましょう。

ルバーブとは?

ルバーブとは、独特の酸味が特徴的な野菜です。欧米が原産地で、16世紀からすでに栽培されていました。茎の部分を食用とし、クランブルやパイなどのデザートに使われることが多いです。ビタミンCが豊富に含まれているため、風邪予防などの効果も期待できます。古くから滋養強壮作用があるとされ、薬用にも利用されてきました。日本人の口に合うかどうかは個人の嗜好によりますが、ジャムなどの加工品で楽しむこともできる興味深い野菜です。
ルバーブの旬は5〜6月ごろで、茎を食べる部分です。葉には有毒成分が含まれているので絶対に食べてはいけません。購入後は新聞紙に包んで冷蔵保存し、長期保存する場合は小さく切って冷凍します。生で食べる際は、皮ごと食べてもよいですが、酸味が強いのでアク抜きをすると良いでしょう。10〜30分水に漬ければアクが抜けます。

健康や美容によいとされるルバーブに含まれる栄養素

ルバーブは栄養価が非常に高く、様々な美容と健康に良い効果が期待できる植物です。豊富に含まれる栄養素は以下の通りです。
ビタミン群:カロテン、ビタミンE、K、B1、B2、B6、C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸など
ミネラル:ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄など
三大栄養素:タンパク質、脂質、炭水化物
食物繊維
特に注目すべき栄養素と期待される効果は次の通りです。
カリウム:体内のナトリウム濃度を一定に保ち、むくみ解消に役立ちます。
カルシウム:骨や歯を強くする働きがあります。
食物繊維:便秘の解消、満腹感の維持、生活習慣病の予防と改善に効果的です。
ビタミンC:細胞の老化を防ぎ、免疫力を高める働きがあります。
アントシアニン:視力の維持・向上、眼病予防、高い抗酸化作用によるアンチエイジング効果が期待できます。
一方で、ルバーブの根には子宮収縮作用があるため、妊娠中や授乳中の摂取には注意が必要です。産後の女性や授乳中の方は、ルバーブを控えた方が無難でしょう。

おいしいルバーブの選び方

旬の新鮮なルバーブを選ぶには、以下のポイントに注目が肝心です。ふっくらとした太く弾力のある赤紫色の茎、つやのあるたっぷりの大きな葉、透き通った多汁な切り口、そして適度な酸っぱい香りが基準となります。萎れた細い茎、小さくしおれた葉、乾いた変色した切り口、強すぎる酸っぱい匂いは避けましょう。外観と香りで新鮮度を判断し、美味しいルバーブを見分けることができます。料理に合わせて、ルバーブの魅力的な甘酸っぱさを存分に味わえるはずです。

ルバーブの食べ方

ルバーブのおいしい食べ方やレシピをご紹介

ルバーブは柔らかな酸味と甘みが魅力的な食材です。日本ではジャムとして親しまれていますが、海外では様々な料理に使われています。

ジャムにすると、ルバーブの酸味が和らげられ、木いちごのような甘酸っぱさが楽しめます。パンに塗るだけでなく、ヨーグルトと合わせると絶妙な味わいが堪能できます。イチゴを少し加えるとより食べやすくなります。

ケーキやパイなどのスイーツにも欠かせません。マフィンにはルバーブの角切りを生地に混ぜ込み、パイにはイチゴと合わせて甘酸っぱい味わいを楽しめます。カナダでは定番の春の味覚として親しまれています。

ルバーブは炭酸飲料や水で割ったシロップ飲料としても人気です。スウェーデンでは春先に漬け込み、夏に涼しげな飲み物として楽しむそうです。お酒で漬け込む場合はウォッカがおすすめです。

サラダにも使えます。ルバーブを輪切りや千切りにして、レタスなどと合わせれば、さわやかな酸味が加わります。生で食べる際は、水でさらしてアク抜きを忘れずに。

一方で、梅干しが手に入りにくい海外では、ルバーブが梅干しの代用品として活用されているそうです。ルバーブと塩を煮詰めれば、練梅のような梅干し風の味が楽しめるのだとか。海外在住の際は試してみる価値がありそうです。

まとめ

ルバーブは生で食べるよりも、加熱することで酸味が和らぎ、上品な甘酸っぱさを楽しめます。ジャムやパイ、コンポート、ドリンクなどのデザートに加えると、春の香りと爽やかな味わいが際立ちます。また、肉料理のソースやマリネに使うと、ユニークな風味が楽しめます。砂糖や蜂蜜などで甘味を調整し、シンプルに焼く、煮込む、炒めるなど、様々な調理法を試してみるのがおすすめです。