モロヘイヤを美味しく食べる!基本から絶品レシピ、食べ方まで完全ガイド

独特のねばねば食感が人気のモロヘイヤ。栄養豊富で『王様の野菜』とも呼ばれますが、毒性の噂も。この記事では、正しい知識と下処理、絶品レシピまで、モロヘイヤを安全に美味しく楽しむ方法を徹底解説します。

モロヘイヤとは?「王様の野菜」の魅力と栄養

独特のねばりが特徴的なモロヘイヤは、多くのスーパーで見かける人気の野菜ですが、調理方法に迷う方もいるかもしれません。健康への関心が高まるにつれて注目されていますが、一方で、モロヘイヤに毒性があるという情報も耳にするかもしれません。特に家庭菜園での栽培においては、収穫時期に注意が必要です。しかし、正しい知識と下処理をすれば、モロヘイヤは非常に栄養価が高く、美味しく安全に楽しめる「王様の野菜」です。

モロヘイヤ(茎葉・生)100gあたりの主な栄養成分は、

  • エネルギー36kcal
  • たんぱく質4.8g
  • 脂質0.5g
  • 炭水化物6.3g
  • 食物繊維5.9g
  • カルシウム260mg
  • カリウム530mg
  • β-カロテン10000μg
  • ビタミンE 6.5mg
  • ビタミンC 65mg
  • ビタミンK 640μg

日本では主に6月から9月にかけて旬を迎え、夏の食卓を豊かに彩ります。ほうれん草のような強いクセはなく、独特のねばりは、和え物、スープ、炒め物など、様々な料理に活用できます。モロヘイヤは、茹でてそのまま食べるのはもちろん、味噌汁などの具材としても美味しくいただけます。その独特の風味は和食にもよく合い、様々な料理に活用できるでしょう。

安全に美味しく:モロヘイヤの注意点 - 家庭菜園と市販の違い

モロヘイヤは栄養豊富で健康に良いとされていますが、摂取する際には毒性に関する注意が必要です。特に家庭で栽培したモロヘイヤを食べる際には注意が必要です。モロヘイヤは、若い葉や茎を食用としますが、成熟した株の茎の硬い部分、種子、莢(さや)、根には毒性成分(ストロファンチジン類)が含まれる可能性があります。そのため、家庭菜園で収穫したモロヘイヤを食べる際は、茎を取り除き、葉のみを食べるようにしましょう。根に近い部分は硬く筋っぽいため、取り除くことをおすすめします。モロヘイヤの種子や莢(さや)、発芽から間もない若葉には、有毒成分が含まれており、誤って口にすると、めまいやおう吐などの症状を引き起こす恐れがあるといいます。最悪の場合、命に関わることもあるため注意が必要です。モロヘイヤの種子や莢には毒性がある一方で、食品安全委員会は、市販されているモロヘイヤは適切な時期に収穫され流通しているため、葉、茎、根に毒性はないと発表しています。スーパーなどで販売されているモロヘイヤは、収穫時期が管理され、食用に適した若い葉と茎が選別されています。また、一般的に、市販品は安全な部位のみが出荷されているため、適切に調理すれば安心して食べることができます。市販のモロヘイヤであれば茎も食べられますが、家庭菜園で作る場合は収穫時期に十分注意する必要があるため、このページで紹介する下ごしらえ・調理法は【スーパーで購入したモロヘイヤのみで行う】ようにしてください。安全に配慮して調理することが重要です。

モロヘイヤの下処理:アク抜きと茹で方

モロヘイヤは、高い栄養価と独特のねばねば食感が魅力ですが、アクが強い野菜であるため、調理前に適切な下ゆでとアク抜きを行うことが大切です。下処理を怠ると、料理に苦味やえぐみが残ってしまい、美味しさが損なわれる可能性があります。正しい下処理を行うことで、モロヘイヤ本来の風味と食感を最大限に引き出せます。

  1. まず、モロヘイヤは茎から葉を丁寧に摘み取ります。穂先の葉っぱはまとめてちぎっても問題ありません。茹でる際に時間差をつけて投入するため、下ごしらえの段階で茎と葉を分けておくことがポイントです。
  2. 茎の根元に近い部分は硬い場合が多いため、1/3~1/4程度を切り落とし、穂先側のみを食べるようにしましょう。穂先側の柔らかい茎の部分は、食べやすい幅に切っておきます(料理によって異なりますが、4~5cm程度が目安です)。
  3. 次に、鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を少量(分量外)加えます。塩を加えることで、モロヘイヤの色鮮やかさを保ち、アクを抜きやすくする効果があります。沸騰した湯にまずモロヘイヤの茎を入れ、40秒ほど茹でます。その後、葉を加えて箸で沈め、さらに20~30秒茹でます。茎の方が硬く火が通りにくいため、時間差で茹でるのがポイントです。
  4. 全体が鮮やかな緑色になったら、すぐにざるにあげ、流水(または冷水)で手早く冷まします。冷水にさらすことで、色止め効果があり、加熱のしすぎを防ぎ、シャキッとした食感を保てます。
  5. 冷めたら手でしっかりと水気を絞り、料理に合わせて細かく刻むか、そのまま使用します。細かく刻むことで、モロヘイヤ特有の粘りが増し、とろみのある料理や和え物に適した食感になります。

この一連の作業が、モロヘイヤを美味しく安全に食べるために重要なステップです。

モロヘイヤの調理後の活用と手軽な食べ方

下処理として茹でたモロヘイヤは、調理前または食べる前に、しっかりと水分を切ることが重要です。水気を丁寧に絞った後、包丁で細かく刻むことで、モロヘイヤ独特のねばりととろみが際立ち、料理にもなじみやすくなります。モロヘイヤは風味豊かな野菜なので、調理後も色々な使い方ができます。例えば、茹でたモロヘイヤに鰹節と醤油をかけるだけのシンプルな和え物は、モロヘイヤ本来の味を楽しむのにぴったりです。その他、細かく刻んで納豆に混ぜたり、そうめんやうどんなどの麺類の具材に加えたり、冷奴に添えるのも簡単でおすすめです。これらの食べ方は、モロヘイヤの栄養を気軽に摂取できるだけでなく、日々の食事に彩りと季節感をもたらします。

モロヘイヤの鮮度を保つ保存方法:冷蔵と冷凍のコツ

モロヘイヤは傷みやすい野菜なので、すぐに使い切れない場合は、美味しく長持ちさせるための適切な保存方法を知っておくことが大切です。正しい方法で保存すれば、モロヘイヤの風味と栄養を長く楽しむことができます。

まず、冷蔵保存の場合(3〜4日程度が目安)は、モロヘイヤを冷水に浸し、葉がシャキッとするまで水分を含ませることが大切です。こうすることで、しなびたモロヘイヤも元気になります。その後、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙などで根元を包み、乾燥を防ぎます。保存袋や密閉容器に入れ、野菜室で立てて保存してください。葉が下になると傷みやすいため、立てて保存するのがポイントです。この方法で3〜4日程度、鮮度を保てます。

次に、冷凍保存の場合(2〜3週間程度が目安)は、長期保存に適しています。まず、下処理としてモロヘイヤをさっと茹で、鮮やかな緑色になったら冷水にさらして色止めと粗熱を取ります。その後、水気をよく絞り、使う量に合わせて小分けにし、ラップで包みます。さらに保存袋に入れ、冷凍庫で保存します。冷凍したモロヘイヤは、解凍せずにスープや炒め物、和え物などにそのまま使え、調理の手間が省けます。茹でてから冷凍することで、いつでも手軽にモロヘイヤ料理を楽しめ、栄養豊富なモロヘイヤを食卓に取り入れやすくなります。

モロヘイヤを使ったおすすめレシピ集

モロヘイヤはその独特の食感と豊富な栄養価で、様々な料理に活用できます。ここでは、いつもの食卓に取り入れやすい人気のモロヘイヤレシピをいくつかご紹介します。これらのレシピは、モロヘイヤの美味しさを最大限に引き出し、しかも簡単に作れるものばかりですので、ぜひ試してみてください。

やみつきになる!モロヘイヤのシンプル和え

モロヘイヤの独特の食感がたまらない、シンプルながらも味わい深い和え物です。茹でた後にしっかりと水気を切ることで、味がぼやけず、モロヘイヤ本来の美味しさをしっかりと感じられます。鰹節やごま油で風味をプラスするのもおすすめです。

ふんわりとろーり!モロヘイヤの卵スープ

とろとろのモロヘイヤと、ふんわりとした卵が口の中で優しく溶け合う、なめらかな中華風スープです。 ほんのり香るおろしにんにくがアクセントになり、食欲をそそります。 鶏がらスープをベースに、お好みの野菜やきのこを加えてアレンジするのもおすすめです。

シンプルイズベスト!モロヘイヤのくずし豆腐

手で崩した豆腐の上に、細かく刻んだモロヘイヤをたっぷりとかけ、ごま油の風味豊かな特製ダレでいただくシンプルな一品です。 モロヘイヤを丁寧に刻むことで、あの独特のねばねば食感が際立ちます。 あっさりとした味わいは、食欲がない時や、晩酌のお供にもぴったりです。

元気が出る!モロヘイヤのスタミナひき肉丼

ちょっぴりピリ辛に味付けした豚ひき肉とモロヘイヤを組み合わせた、ボリューム満点のひき肉丼です。 モロヘイヤとオクラ、二つのネバネバ食材が織りなすハーモニーが食欲を刺激し、ご飯が止まりません。 仕上げにとろーりとした温泉卵を乗せれば、味がまろやかになり、さらに美味しくお召し上がりいただけます。

まとめ

モロヘイヤは、あの独特のねばねばとした食感と、栄養価の高さから「王様の野菜」とも呼ばれる、非常に魅力的な野菜です。ぜひ毎日の食卓にモロヘイヤを取り入れて、彩り豊かで健康的な食生活を送ってみてください。 正しい知識と調理方法で、モロヘイヤの魅力を最大限に引き出し、より健康的で豊かな食生活を実現しましょう。

モロヘイヤの栄養価は?

モロヘイヤは「野菜の王様」とも称され、現代人が不足しやすい栄養素をバランス良く含んでいます。特に注目すべきは、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンの豊富さで、皮膚や粘膜の健康維持をサポートします。さらに、骨や歯の健康に欠かせないカルシウム、抗酸化作用やコラーゲン生成に関わるビタミンCも豊富です。

モロヘイヤのアク抜き方法

モロヘイヤはアクが強いため、下処理としてアク抜きを行うのがおすすめです。まず、葉と茎を分け、茎の硬い部分を少し切り落とします。沸騰したお湯に塩を少量加え、まず茎を約40秒、続いて葉を加えて20~30秒ほど茹でます。茹で上がったらすぐに冷水に取り、しっかりと水気を絞ってから、料理に合わせて刻んでください。

モロヘイヤの鮮度を保つ保存方法

モロヘイヤは比較的傷みやすい野菜なので、適切な保存方法を知っておくと便利です。冷蔵保存する場合は、葉を水に浸して鮮度を保ち、湿らせたキッチンペーパーで茎を包み、保存袋に入れて野菜室で立てて保存すると、3~4日程度持ちます。長期保存したい場合は、塩ゆでした後に水気を絞り、小分けにしてラップで包み、保存袋に入れて冷凍庫で2~3週間保存できます。冷凍したモロヘイヤは、解凍せずにそのまま調理に使用できます。

モロヘイヤ