いちじくは皮ごと食べられる?品種別の食べ方と栄養を徹底解説!

「不老長寿の果物」とも呼ばれるいちじく。ねっとりとした甘さとプチプチした食感が魅力ですが、「皮ごと食べられるの?」と疑問に思ったことはありませんか?実は、品種によっては皮ごと美味しく食べられるんです!この記事では、いちじくの品種別に皮の食べやすさやおすすめの食べ方を徹底解説。栄養満点ないちじくを、皮ごとまるごと味わうための情報をお届けします。

いちじくは皮ごと食べられる?品種と栄養

いちじくと言うと、皮をむいて食べるイメージが強いかもしれません。しかし、品種によっては皮ごと美味しくいただけるものもあります。特に西洋いちじくは、皮が薄く柔らかいのが特徴で、ヨーロッパでは皮ごと食べるのが一般的です。日本でも品種改良が進み、「キング」や「とよみつひめ」など、皮ごと食べられる美味しい品種が登場しています。キングは、さっぱりとした上品な甘さが特徴で、とよみつひめは、濃厚でとろけるような甘さが魅力です。十分に熟したものは、皮も柔らかく、丸ごと食べやすくなります。また、ドライいちじくは皮ごと乾燥させているため、手軽にいちじくを味わうことができます。

いちじくの皮には、アントシアニンというポリフェノールが含まれています。アントシアニンは、ブルーベリーやナスなどにも含まれる天然色素で、強い抗酸化作用があることで知られています。また、いちじくを切った際に出てくる白い液体には、フィシンというタンパク質分解酵素が含まれています。このフィシンは、肉料理と一緒に調理することで、肉を柔らかくする効果が期待できます。ただし、フィシンに触れると、人によってはかゆみを感じることがあるため、注意が必要です。

美味しいいちじくの見分け方:熟度の目安

美味しいいちじくを選ぶためには、熟度を見極めることが大切です。熟したいちじくは、甘く芳醇な香りが強く、お尻の部分が少し割れているか、または割れかけているのが特徴です。これらの点に注目して、食べ頃のいちじくを選びましょう。

いちじくの基本的な皮の剥き方

いちじくの皮を剥く方法は、主に手で剥く方法と包丁を使う方法の2種類があります。手で剥く場合は、まずヘタの部分をポキッと折り、そこからゆっくりと皮を剥いていきます。果肉を傷つけないように、優しく丁寧に剥くのがポイントです。お尻の部分に皮が残ってしまった場合は、包丁で薄くそぎ落とすと綺麗に仕上がります。包丁を使う場合は、最初にヘタを切り落とし、いちじくを縦方向に4等分または6等分にカットしてから、皮を剥きます。

皮が硬い場合の対処法:加熱調理がおすすめ

まだ熟しておらず、皮が青くて硬いいちじくは、手で皮を剥くのが難しいことがあります。そのような場合は、無理に手で剥かずに、包丁を使って丁寧に皮を剥くか、加熱調理するのがおすすめです。加熱することでいちじくが柔らかくなり、美味しく食べられます。例えば、オーブントースターで焼きいちじくにしたり、赤ワインでコンポートにしたりするのも良いでしょう。

いちじくの保存方法:冷蔵・冷凍のコツ

いちじくは非常にデリケートな果物であるため、鮮度を保つためには適切な保存方法が不可欠です。冷蔵保存の場合、いちじくを一つずつ丁寧にキッチンペーパーでくるみ、密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保管します。美味しくいただける目安は2~3日以内です。長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。同様に一つずつ丁寧に包み、冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫へ。冷凍したいちじくは、生の時とは異なり、コンポートのような柔らかい食感に変化しますが、これはこれで美味しくいただけます。冷凍保存なら約1ヶ月間の保存が可能です。

いちじくを使ったおすすめレシピ:皮ごといただくアレンジ

熟したいちじくは、皮もまるごと美味しく食べられるのが魅力です。様々な料理にアレンジして、その風味を存分に楽しんでみましょう。皮の表面の細かな毛が気になる場合は、塩を少量ふりかけて優しくこすり洗いすることで、ざらつきを軽減できます。ここでは、皮ごと食べられるいちじくを使った、とっておきのレシピをご紹介します。

イチジクとチーズのハーモニー

新鮮ないちじくを皮ごと贅沢に使い、クリームチーズを添えるだけのシンプルながらも洗練されたレシピです。その美しい見た目は、おもてなしの席にも華を添えます。お好みでナッツやフレッシュハーブをトッピングすれば、さらに豊かな味わいが楽しめます。

いちじくと生ハムのブルスケッタ

いちじくの甘みと生ハムの塩味が絶妙に調和したブルスケッタは、前菜としてはもちろん、ワインとの相性も抜群です。手軽に作れるのに見栄えもするので、おうちで気軽にバル気分を味わえます。

いちじくの赤ワイン煮

皮付きのいちじくを赤ワインでじっくり煮込むと、格別な風味のコンポートが完成します。食後のデザートとして、ヨーグルトやアイスクリームに添えれば、贅沢な味わいを堪能できます。

イチジクとリンゴのオーブントースト

オーブントースターで手軽に作れるイチジクとリンゴの焼き物です。ラムレーズンやシナモンを加えることで、風味豊かな大人の味わいに。温かいデザートとして、冷たいバニラアイスクリームと一緒にいただくのがおすすめです。


いちじくの美味しい時期:旬と選び方のポイント

いちじくが最も美味しい旬は、夏から秋にかけてです。日本においては、主に8月~10月頃に収穫のピークを迎えます。旬のいちじくは、甘味が強く、芳醇な香りが特徴です。購入する際には、果皮にツヤがあり、傷がなく、色ムラがないものを選びましょう。また、お尻の部分が少し裂けているものは、熟度が高く、美味しく食べられるサインです。

結び

いちじくは、種類によっては皮ごと美味しくいただける上、栄養も豊富で、様々な調理法で楽しめる、とても魅力的な果実です。適切な知識と保存方法を身につければ、さらに美味しく、より長くその風味を堪能できます。この記事を参考にして、いちじくの奥深い魅力を存分にお楽しみください。

いちじくから出る白い液体の正体は?口にしても大丈夫?

いちじくを切った時に出てくる乳白色の液体は、「フィシン」と呼ばれるタンパク質を分解する酵素です。口にしても特に問題はありませんが、体質によってはかゆみを感じる場合があります。もし刺激を感じるようであれば、水で洗い流してから食べるか、加熱調理することを推奨します。

いちじくの皮はどのように洗うのが効果的ですか?

いちじくの表面には細かな毛が生えているため、気になる場合は塩を少量ふりかけ、やさしくこすり洗いすると良いでしょう。その後、水で丁寧に洗い流せば、表面のざらつきを軽減できます。

いちじくを冷凍すると風味は落ちてしまいますか?

冷凍したいちじくは、生の時と比べると食感が変化します。しかし、コンポートのように柔らかい食感を楽しむこともでき、シャーベットのような冷たいお菓子としても美味しく召し上がれます。解凍せずにそのまま食べるのがおすすめです。

いちじく