ケーキ クリーム 塗り 方

ふわふわのスポンジと滑らかなクリームは、美味しいケーキを作る上で欠かせない要素です。しかし、クリームを塗る際に気をつけないと、ケーキが台無しになってしまうこともあります。本記事では、プロのパティシエに教わった、美しくてなめらかなクリーム塗りのコツをご紹介します。ケーキ作りの腕前を上げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

デコレーションケーキの生クリームの塗り方(ナッペ)

デコレーションケーキに仕上げるための生クリームの選び方や扱い方を極めることで、プロ並みの本格的な仕上がりを実現できます。まずは生クリームの脂肪分に注目しましょう。デコレーションに最適なのは脂肪分42%から45%の動物性生クリームです。この脂肪分が泡立ちやすく、なめらかな質感を作り出します。 グラデーションの場合は、生クリームを分け着色しておきます。ケーキの側面にまんべんなく生クリームを塗り付け、スパチュラなどで均一に整えていきます。うまく生クリームをすべらせることで、滑らかな仕上がりに。サイドを手際よく撫でつけると立体感が出ます。 最後にトップを塗り、表面を整えます。空気を含んだ生クリームを使えば、ベターっとした高級感のある質感に。お好みのトッピングを添えれば、世界に一つのスペシャルなデコレーションケーキの完成です。

失敗しないコツ!塗るのではなく削る!

プロのような仕上がりにするためには、下塗り→本塗り→デコレーションの順で進めるのが基本です。これにより、スポンジ表面をしっかりカバーし、滑らかな仕上がりが可能になります。

便利なアイテムとして、回転台とパレットナイフを使うと作業がスムーズになります。これらは100円ショップでも手に入るので、準備すると仕上がりに差が出ます。

【下塗りのステップ】

1.生クリームをしっかりと硬めに泡立てる 2.スポンジにクリームをたっぷりとのせ、パレットナイフで広げる(少しはみ出してOK) 3.側面に余ったクリームをパレットナイフで整える 4.スポンジの間にフルーツを並べる 5.もう一度クリームをたっぷりと広げ、平らに整える 6.スポンジを重ね、上にクリームを乗せて均一に広げる 7.パレットナイフを使ってさらに平らにしていく 8.たっぷりのクリームを広げつつ、表面を削るようにして整える

クリームを塗って、削って、を繰り返すことでなめらかな仕上がりになります。下塗りが終わったら、冷蔵庫で20〜30分ほど休ませます。

【本塗りのステップ】

1.下塗りよりも柔らかめにクリームを泡立てる 2.下塗りしたケーキに多めのクリームをのせる 3.パレットナイフでクリームを中央から外に向かって広げる 4.側面の余分なクリームを整えつつ、足りない箇所にはクリームを足していく 5.クリームを少し厚めに塗り、表面を優しく削るように整える(クリームが柔らかいので、軽く削ることがポイント) 6.最後に平らにする際は、パレットナイフについたクリームを都度拭き取ることが大切

何度も触りすぎるとクリームが固くなってしまい、滑らかさを失うので、ほどほどでやめるのが上手に仕上げるコツです。

 

生クリームの固さ見極めポイント

生クリームの固さを適切にコントロールすることが、デザートの仕上がりを左右する重要なポイントです。下塗りと本塗りでは、それぞれ異なる固さが求められます。 下塗りにベストな固さは8分立てです。泡立て器を立てると、しっかりと立つ状態が目安となります。7分立ての見極めポイントは、角がしっかり立つかどうかです。この点を確認しながら、泡立て時間を調整してください。 一方、上塗りにベストな固さは7分立てです。生クリームの先がゆっくりと下向くくらいの硬さが適しています。この状態を目安に、泡立て時間を調整しましょう。 デコレーションにはより固め、9分立ての固さが理想的です。下塗りよりも少し固めの状態で、ボソボソになり過ぎないよう注意が必要です。使う生クリームの脂肪分によっても固まり具合が変わるため、8分立ての状態から様子を見ながら、少しずつ泡立て時間を調整してください。 繊細なデザートを作り上げるには、このように生クリームの固さをコントロールすることが欠かせません。練習を重ね、最適な固さを体感していくことが大切です。

生クリームがボソボソになった!ダレた!原因は?

生クリームを上手に泡立てるには、適切な温度管理と泡立て方が重要です。以下のポイントに気をつけましょう。

【生クリームがボソボソになる理由】

・泡立て過ぎで空気が過剰に取り込まれ、クリームの構造が壊れる
・温度管理を怠り、室温が高すぎたり、ボウルが温かすぎる

【生クリームがダレる理由】

・脂肪分が低いクリームを使用する
・冷やさずに泡立てた
・絞りや飾りつけに時間をかけすぎる

上手な生クリームの泡立て方としては、35%と45%の脂肪分の異なるクリームを混ぜて使うのがおすすめです。初心者は、この方法を試してみるとよいでしょう。 さらに、生クリームの温度管理にも注意を払いましょう。氷水に浸しながら泡立て、室温の影響を受ける前に仕上げることで、きめ細かい生クリームが作れます。適切な温度とタイミングで泡立てるのがキーポイントです。

切っても綺麗!フルーツの並べ方

フルーツを盛り付ける際は、バランスの良い配置が肝心です。まずは大きなボウルに一つずつ丁寧に並べ、種類ごとに小さなボウルに分けて配置することで、彩りが映えます。まるで絵具のようにフルーツの色合いを効果的に散りばめましょう。 また、切り口を外側に向けて盛ると、フルーツの断面の美しさが際立ちます。りんごやオレンジは切り分けて重ね、キウイは輪切りにするとユニークな表情が楽しめます。葉物を添えれば、アレンジが一層生き生きとします。ミントの香りは甘みを引き立ててくれるでしょう。 手作りケーキにフルーツを挟む際は、フルーツを円状に並べ、真ん中に空間を設けることが重要です。500円玉程度の空間を残し、ギリギリに並べないようにすれば、切りやすく、断面もきれいに仕上がります。彩り鮮やかなフルーツの並べ方に気を配れば、訪れる人々を魅了する素敵なアレンジが完成するはずです。

まとめ

クリームを美しく滑らかに仕上げるためには、まずボウルやゴムベラを冷やしておくことが重要です。冷たい器具を使うと、クリームにくっついたり、溶けにくくなります。次に、ケーキの側面からクリームを薄く伸ばし、最後に天面を整えます。均一な厚さに塗るよう気をつけましょう。余分なクリームは取り除き、仕上げにスプーンやパレットナイフで滑らかに整えると、プロ顔負けの美しいケーキが完成します。

クリームケーキ