ハスカップ冷凍

ハスカップ冷凍

ハスカップ冷凍

ビタミンCを豊富に含む北国の贅沢な逸品、ハスカップ。その鮮やかな濃い紫色と、甘酸っぱい風味は、多くの人々を魅了してきました。しかし、ハスカップには短い収穫期間という課題がありました。そこで、ハスカップの美味しさを手軽に楽しめる方法として「冷凍ハスカップ」が注目されるようになってきました。今回は、ハスカップ冷凍の魅力と活用方法について詳しくご紹介します。

ハスカップとは

ハスカップは、北海道や東北地方の山間部に自生する落葉低木で、ナデシコ科ガマズミ属に分類されています。小さな赤い実は酸味が強く、独特の香りがあり、ブルーベリーやクランベリーに似た風味を楽しめます。ジャムやジュースなどの加工品にも使われ、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質を豊富に含むため、健康食品としても注目されています。


一方で、ハスカップの木は背が低く、枝が地面に這うように伸びるため、収穫は手作業による束ね摘みが一般的です。収量が少ないこともあり、貴重な食材とされています。6月下旬から7月上旬ごろの狭い期間に収穫を行う必要があり、ハスカップを使った菓子やスイーツなども人気を集めています。このように、ハスカップは北の希少な果実として親しまれ、機能性や希少性から付加価値の高い食材となっています。

ハスカップの選び方

ハスカップを選ぶ際の基本的なポイントは、鮮やかな赤色で光沢があり、果実が十分に膨らんでいることです。褐色がかっているものは避けましょう。指で軽く押して、しっかりとしたつぶつぶ感があり、へこみが残らないものが新鮮な証です。軟らかすぎるものは旬を過ぎている可能性があります。


香りも大切な指標となります。フレッシュな甘酸っぱい香りがするものを選びましょう。においがほとんどないものは避けた方が賢明でしょう。果実を優しく揉んで果汁が出てくるのは新鮮さの証ですが、過度に揉まれたものは控えめが良いでしょう。さらに、軸が緑色のものを選ぶと鮮度が高く、より美味しく味わえます。


産地と収穫時期にも注意を払いましょう。生のハスカップを選ぶ場合は、皮の色が濃い青紫色に変わり、白い粉(ブルーム)がびっしりついているものが完熟品です。腐敗したり潰れたりしていないもの、虫がついていないものを選ぶようにしてください。


摘み取り体験の際は、ハスカップの味が木によって全く異なることを覚えておくと良いでしょう。複数の木から1粒ずつ味見して、一番好みの木のハスカップを収穫するのがおすすめです。ただし、味見できるかどうかは主催者に確認する必要があります。

ハスカップ冷凍

ハスカップに含まれる栄養素とその効果・効能は?

北海道や東北地方が原産のハスカップは、赤紫色の小さな実をつける落葉低木です。この北国の宝石は、健康維持に欠かせない様々な栄養素を豊富に含んでいます。


ハスカップに含まれるビタミンEは、強力な抗酸化作用によって細胞を活性酸素から守り、不老長寿の果実と呼ばれる所以となっています。一方のビタミンCは、ビタミンEの抗酸化力を高める働きがあり、相乗効果を発揮します。ビタミンEが活性酸素を除去すると力を失いますが、ビタミンCがビタミンEを再生させるため、持続的に活性酸素を除去できるのです。


また、ハスカップにはアントシアニンという植物性ポリフェノールが豊富に含まれています。アントシアニンには目の疲れを和らげる効果や視力改善作用があり、更に活性酸素を抑制する機能も備えていることがわかってきました。


さらに、骨や歯の主成分であるカルシウムも豊富です。カルシウム不足は骨粗しょう症の原因となるため、ハスカップを積極的に摂取することで健康な骨を維持できます。


このように、ハスカップには美容と健康の両面で嬉しい効果が詰まっています。毎日の食生活にハスカップを取り入れることで、生き生きとした活力ある生活を送ることができるでしょう。

ハスカップは生果実でなくても大丈夫。“冷凍”がおすすめ!

ハスカップは北海道の寒冷な気候で育まれた、宝石のような美味しい果実です。鮮やかな青紫色が魅力的なこの小さな果実は、ブルーベリーの5倍以上のポリフェノールなどの抗酸化成分を含み、風味も抜群に良いのですが、収穫期間が6月中旬から8月上旬と短いため、生で手に入れるのは難しい現状にあります。そこで、冷凍ハスカップをおすすめしたいと思います。


冷凍すれば、旬の味を一年中楽しむことができます。冷凍した状態では汁が染み出しているので、煮る、焼くなど加熱調理に適した状態となっています。生に近い栄養価を維持しているため、健康的なスムージーやジャムなどの加工食品にも最適なのです。フルーツのような甘酸っぱさとほのかな苦みが魅力的な冷凍ハスカップは、デザートからお料理までさまざまな用途で大活躍します。


冷凍ハスカップの最大のメリットは、ビタミンCをはじめとする栄養素の含有量が、1年間冷凍しても変わらないことです。北海道立食品加工研究センターの1998年の調査でも、冷凍前後でビタミンC含有量はほぼ変化しないと報告されています。アントシアニンや食物繊維なども変化しませんので、安心して冷凍保存できます。


さらに、冷凍ハスカップなら手軽に美味しく食べられるのも大きな利点です。解凍せずに凍ったままヨーグルトにトッピングしたり、スムージーやシェイク、ジャムなどにアレンジできます。ジャム作りの際は、ハスカップ単体だと酸味が強すぎると感じられる場合があるので、イチゴやブルーベリーなど他のベリー類と合わせてミックスベリージャムを作るのがおすすめです。


このように、新鮮な冷凍ハスカップを賢く活用すれば、一年を通して健康的で美味しい食生活を送ることができるでしょう。

ハスカップの保存のコツ

ハスカップは、アントシアニンが豊富に含まれるスーパーフードとして注目を浴びています。しかしながら、収穫期間が短いという特徴があるため、長期保存が欠かせません。ハスカップの鮮度と栄養価を損なわずに楽しむには、適切な保存方法を心がけることが重要です。


まずは冷蔵保存がおすすめです。ハスカップは0℃前後の低温が理想的な保存温度となります。水分が多いハスカップは、密閉容器に入れるとカビや変色の原因になりがちです。そこで、ざるやメッシュ袋などに入れて風通しの良い状態で保存するのがコツです。


また、冷凍保存も有効な選択肢の一つです。選別と洗浄を行ったハスカップをひと口大に小分けにし、フリーザーバッグに入れて空気を抜き密閉します。この方法であれば、1年以上の長期保存が可能になります。


解凍時は冷蔵庫で自然解凍するのが理想的です。食べる直前に解凍すれば、新鮮な風味と食感を損なうことなく、ハスカップの恵みを存分に味わえるでしょう。このように適切な保存方法を実践することで、手軽にハスカップの栄養価を活かせます。

まとめ


冷凍ハスカップは、一年中手軽にハスカップの美味しさを楽しめる上、冷凍すれば酸化を防ぎ、旬の風味や栄養価をそのままに保つことができます。かき氷やスムージー、ジャム作りなど、さまざまな用途に活用でき、北国の味覚を手軽に楽しめる魅力的な選択肢となっています。手間いらずで栄養価も活かせる冷凍ハスカップは、ますます注目が高まることでしょう。