はるみの魅力を最大限に引き出す!プロが教える究極の食べ方
春の訪れを告げる柑橘「はるみ」。清見タンゴールのジューシーさとポンカンの手軽さを併せ持ち、その甘さと爽やかさは多くの人々を魅了します。この記事では、そんな「はるみ」の美味しさを最大限に引き出す、プロならではの食べ方を伝授!普段何気なく食べているあなたも、この記事を読めば「はるみ」の新たな魅力にきっと気づくはず。さあ、「はるみ」のポテンシャルを解放しましょう!

はるみみかんとは?

はるみは、清見タンゴールとポンカンを交配させて生まれた、新しい柑橘です。清見の豊かな果汁と、ポンカンの手軽に皮がむける特徴を受け継いでいます。温州みかんよりも少し大きく、つやのあるオレンジ色の外観が目を引きます。甘みと果汁がたっぷりで、粒々とした果肉が口の中で弾ける食感が、さわやかな風味とともに楽しまれています。「はるみ」という名前は、冬から春への季節の移り変わりを思わせる味と香りに由来し、「春見」と表記されることもあります。

はるみの特徴

はるみは、高い糖度とほどよい酸味、そして豊かな果汁と香りが特徴です。果肉を包む小さな袋(砂じょう)は、ハリがあり、ぷりぷりとした食感で、奥深い味わいを堪能できます。また、薄くてやわらかい内皮(じょうのう膜)ごと食べられるのも、うれしいポイントです。大きさは約200g程度で、お店に並び始めるのは1月頃からです。

はるみとデコポンの違い

はるみとデコポン(不知火)は、見た目が似ていますが、実は両方とも「清見」と「ポンカン」を親に持つ、いわば姉妹のような関係です。デコポンのように、ヘタの部分が出っ張っているはるみも、まれに見かけることがあります。

産地と旬

はるみの主な産地は愛媛県で、全国生産量の約3分の1を占めています。続いて広島県、静岡県などが主な産地です。収穫は1月中旬頃から始まり、市場に出回るのは3月いっぱいまでで、2月から3月上旬が最も美味しい旬の時期です。収穫期間が短く、収穫量も限られているため、比較的高価で、贈答品としても選ばれています。

はるみみかんの選び方

はるみを選ぶ際は、見た目と重さを重視しましょう。果皮の色は鮮やかなオレンジ色で、ヘタの部分がまだ緑色を帯びているものが新鮮です。手に持った時に、見た目よりも重く感じるものを選ぶと、果汁がたっぷりと詰まっている可能性が高いです。また、はるみは皮が浮きやすい傾向がありますが、皮がブカブカしているものは味が落ちていることがあるので注意しましょう。

はるみみかんの栄養

はるみは、ビタミンCやβ-クリプトキサンチンといった、健康維持に役立つ栄養成分を豊富に含んでいます。100gあたりのカロリーは約52kcal、糖質は約11.3gです。

β-クリプトキサンチン

はるみには、特にβ-クリプトキサンチンが豊富に含まれています。β-クリプトキサンチンは、体内の主要なカロテノイドの一つであり、強い抗酸化作用を持つことで知られています。研究によると、がん、糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化などのリスク軽減に役立つ可能性が示唆されています。はるみ100gあたり約1100㎍のβ-クリプトキサンチンが含まれています。

ビタミンC

はるみにはビタミンCも含まれています。ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、コラーゲンの生成を助ける働きや、抗酸化作用があることで知られています。はるみ100gあたり約40㎎のビタミンCが含まれています。

はるみみかん、おいしい食べ方

はるみは、手軽に皮がむけるのが魅力。温州みかんと同じように、手で簡単に皮をむいて、そのまま食べられます。薄い内皮も気にせず、はるみならではの、ぷりっとした食感を満喫してください。生で食べるのはもちろん、フレッシュジュースや自家製ジャム、手作りケーキのトッピングにも最適です。

手でむく、らくらく簡単剥き方

はるみの皮は比較的薄いので、手でストレスなくむけます。ヘタの部分から、爪または指の腹を使って丁寧にむき始めると、きれいにむきやすいでしょう。

包丁でカット、おしゃれなスマイルカット

手を汚したくない、という方には、包丁を使ったスマイルカットがおすすめです。まず、はるみを横方向に半分にカット。切り口を上にして、放射状に4等分、または6等分にカットします。内側の薄皮が薄く、種も少ないので、スマイルカットにしても食べやすさが変わりません。

はるみ柑橘の最適な保存方法

はるみは比較的鮮度が落ちやすい柑橘です。美味しくいただくために、適切な保存方法を心がけ、できるだけ早くお召し上がりください。

常温での保存

直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所で保管してください。保存期間は状態によって異なりますが、およそ5日から7日程度が目安です。箱で購入された場合は、傷んだものから取り除き、通気性を確保することで、より長く保存できます。

冷凍保存による長期保存

丸ごと冷凍すれば、冷たいデザートとしてお楽しみいただけます。凍らせることで、シャーベットのような食感が加わります。冷凍保存の場合、約1ヶ月を目安にお召し上がりください。

まとめ

はるみは、果汁たっぷりでぷりぷりとした独特の食感が楽しめる、手軽さが人気の柑橘です。旬の時期には、ぜひその美味しさを堪能してください。さらに、β-クリプトキサンチンやビタミンCといった栄養素も豊富に含んでいるため、美味しく健康的な食生活に役立ててみてはいかがでしょうか。

質問:はるみの収穫時期はいつ頃ですか?

回答:はるみの旬は一般的に2月から3月にかけてです。市場には1月中旬頃から出始め、3月いっぱい頃まで楽しむことができます。

質問:はるみの皮は食べられますか?

回答:はるみの皮は、そのまま食べるのは難しいかもしれませんが、砂糖漬け(ピール)などに加工すれば美味しくいただけます。皮には栄養も豊富に含まれているので、ぜひ工夫して活用してみてください。

質問:はるみには種が入っていますか?

回答:はるみは種が少ない品種として知られていますが、まれに種が入っている場合があります。
はるみみかん