固い 桃

固い桃

固い桃

桃といえば、柔らかくてジューシーな果肉を想像する方が多いかもしれません。しかし、実は「固いままでも完熟している桃」が存在するのをご存じでしょうか?果肉がしっかりしていてシャキッとした食感を持つ固い桃は、最近そのおいしさが見直され、注目を集めています。見た目ではわかりにくいため、未熟だと誤解されることもありますが、品種によってその固さは個性のひとつ。この記事では、固い桃の特徴や代表的な品種、おいしい食べ方、保存方法などを詳しくご紹介します。桃の新たな魅力を発見してみませんか?

固い桃でも完熟している? 桃の品種と固さの関係

桃というと、柔らかくてジューシーな果肉を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実は桃の中には、完熟しても固さを保つ品種も存在します。見た目や触感で「まだ熟していないのでは?」と誤解されがちですが、それぞれの品種が持つ特徴を知ることで、桃の楽しみ方がさらに広がります。

しっかりい桃とやわらかい桃の見分け方

桃の固さは、収穫時期や品種によって異なります。例えば、夏の初めに出回る桃は比較的やわらかい品種が多く、7月上旬から中旬にかけてが最盛期です。一方、8月下旬から9月上旬にかけて出回る桃は、固さを保ったまま完熟する品種が多く、シャキっとした食感が特徴です。


また、桃の系統にも注目すると違いが見えてきます。大きく分けて「白鳳系」と「白桃系」があり、白鳳系は果肉がやわらかく、香りが強いのが特徴。一方、白桃系は果肉がしっかりしており、完熟しても固いままです。見た目では、白鳳系は皮の赤みが濃く、白桃系は果肉が白く大玉である点がポイントです。

固い桃

固い桃の代表的な品種

川中島白桃(かわなかじまはくとう)


「桃の王様」と称されるほど大玉で、果肉がしっかりしているのが特徴です。晩生種として8月下旬から9月にかけて出回り、贈答品としても人気があります。日持ちもよく、しっかりした食感を楽しみたい方におすすめです。


あかつき


「白桃」と「白鳳」の良さを受け継いだ品種で、ほどよい固さとジューシーさを兼ね備えています。7月末から8月末にかけて出回り、手に入りやすいのも魅力です。甘みが強く、バランスの良い味わいが楽しめます。


なつっこ


「あかつき」と「川中島白桃」を掛け合わせた新しい品種で、強い甘みとさっぱりした後味が特徴。8月上旬から下旬にかけて出回り、主に山梨や長野で栽培されています。


暁星(ぎょうせい)


「あかつき」からの突然変異で誕生した品種で、糖度が高く味の良さに定評があります。7月下旬ごろから出回り、小ぶりながらも濃厚な味わいを楽しめます。


黄金桃(おうごんとう)


「川中島白桃」から生まれた黄色い果肉の品種で、見た目も華やか。固い食感ながらジューシーで香り高く、甘みもたっぷりです。8月中旬から9月中旬にかけて市場に出回ります。

固い桃のおいしい食べ方

固い桃は、収穫時にすでに完熟しているため、買ったらすぐに食べるのが理想的です。冷やす場合は、食べる2〜3時間前に冷蔵庫へ入れておくと甘みが引き立ちます。切り方にもコツがあり、皮付きのまま8等分に切れ込みを入れてひねると、きれいに果肉が外せます。


また、皮ごと食べるのもおすすめで、しっかり洗えばそのままでも楽しめます。生のままはもちろん、コンポートやジャムに加工することで、長く味わうことも可能です。固さを生かしたスイーツ作りにもぴったりです。

固い桃の保存方法

桃は冷蔵保存すると甘みが落ちてしまうため、常温での保存が基本です。乾燥を防ぐために新聞紙で1つずつ包み、風通しのよい涼しい場所に置いておきましょう。固い桃は比較的日持ちが良く、1週間から10日程度保存可能ですが、風味が落ちないうちに早めに食べることをおすすめします。

まとめ

SNSなどでも話題になっている固い桃。その独特な食感と濃厚な甘みは、一度食べたらクセになるおいしさです。シャキシャキとした歯ごたえがあり、りんごや梨とはまた違う新感覚の味わいが楽しめます。まだ試したことがない方は、今年の夏にぜひ固い桃を味わってみてはいかがでしょうか?