お菓子作りで、ひときわ目を引く存在、それは艶やかな赤色のグラサージュ・ルージュではないでしょうか。その名の通り、フランス語で「艶出し」を意味するグラサージュは、ケーキやムースを美しく彩るだけでなく、味わいにも深みを与えてくれます。特にルージュ、つまり赤色のグラサージュは、特別な日を彩る華やかさ、そして情熱的な雰囲気を演出してくれるでしょう。今回は、この魅惑的なグラサージュ・ルージュのレシピと、その多様な活用法についてご紹介します。さあ、あなたも赤く輝くスイーツの世界へ足を踏み入れてみませんか?
簡単!少量で作る赤色のグラサージュ液レシピ
ホワイトチョコレートに食用色素を混ぜれば、下地が透けることなく、美しい仕上がりになります。余ったチョコも再利用できるため、様々なものにデコレーションを楽しめます。
材料(1人分)
水分30ml、甘味として砂糖30g、コクを出す練乳40gを用意します。凝固材として板ゼラチン1.5枚を冷水でふやかし、さらに冷水190mlと、風味付けにホワイトチョコレート75gを使用。色付けに食紅(赤)を小さじ1、そして竹炭パウダーまたはブラックココアパウダーを耳かき1杯程度加えます。
作り方
チョコレートを細かく刻んでおきましょう。今回は板ゼラチンを使用します。板ゼラチンは冷水に5分ほど浸して柔らかくしておきます。鍋に水、砂糖、練乳を入れ、中火で混ぜながら煮溶かし、沸騰直前で火を止めます。ふやかしたゼラチンの水分をしっかり絞り、鍋に入れて完全に溶かしましょう。溶かしたゼラチンをチョコレートにかけます。チョコレートが溶けるまで2~3分待ちます。ブレンダーで丁寧に混ぜ合わせます。泡立ちやすいので、なるべく静かに混ぜるのがコツです。混ぜ終わったものを、網を使って耐熱容器に濾します。食紅(赤色)を加えます。赤色だけでは色味が足りないので、竹炭パウダー(黒色)を少量加えると、鮮やかな真紅になります。グラサージュをかける前に、表面の気泡を串などで潰しておきましょう。グラサージュ液を35℃程度に温めてから、かけたいもの全体に一気に流し込みます。余ったグラサージュ液は再利用可能です。バットなどで固まっている場合は、蒸気で温めると液体に戻り、扱いやすくなります。再利用する際は、湯煎で35℃程度に温めてから使用してください。
おいしくなる秘訣
食紅で色を付ける際、赤色だけでは少し派手すぎたため、黒色を少量加えて調整しました。色の濃さはお好みで加減してください。グラサージュを施すものは、事前に冷凍しておくと綺麗に仕上がります。相性の良いものとしては、レアチーズケーキ、ババロア、ムースなどが挙げられます。一方、スポンジケーキやシフォンケーキなど、水分を吸収しやすい生地はグラサージュにはあまり適していません。