人気ぶどう品種ランキングTOP10:特徴、選び方、保存方法も解説

秋の味覚を代表するフルーツ、ぶどう。甘くてジューシーな味わいは、老若男女問わず多くの人々を魅了します。巨峰、シャインマスカット、デラウェアなど、店頭には様々な品種が並び、どれを選べば良いか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、読者投票で決定した人気のぶどう品種ランキングTOP10を発表!それぞれの品種の特徴はもちろん、おいしさを見極める選び方、鮮度を保つ保存方法まで、ぶどうを最大限に楽しむための情報をお届けします。


第1位:シャインマスカット

近年、シャインマスカットは非常に高い人気を誇る品種として知られています。その魅力は大粒で種がなく、皮ごと食べられるという手軽さにあります。一口食べると、パリッとした食感と、マスカット特有の豊かな香りが口の中に広がります。価格は比較的高めですが、その卓越した美味しさからギフトとしても選ばれることが多いです。シャインマスカットのルーツである「白南」は、植原葡萄研究所の会長が開発した品種で、その品質と味わいは最高レベルです。さらに、母方の「スチューベン」の遺伝子を受け継いだことで、ヨーロッパ品種に近い性質を持ちながらも、病気に強く栽培しやすいという特徴を備え、多くのぶどう栽培農家にとって大きな助けとなっています。


第2位:巨峰

巨峰は「ぶどうの王様」とも呼ばれ、長年にわたり愛されている定番品種です。その特徴は、大粒で濃厚な甘みがあり、熱心なファンが多いことです。通常は皮をむいて食べますが、皮のすぐ近くまで甘みが凝縮されています。野菜ソムリエが、美味しい巨峰の見分け方や最適な保存方法について詳しく解説します。さらに、巨峰を使った様々なレシピもご紹介します。

第3位:デラウェア

小ぶりで種がないデラウェアは、親しみやすいぶどうとして知られています。その特徴は、際立つ甘さと手軽さ。お子様からご年配の方まで、幅広い年齢層に愛されています。店頭では2~3房で販売されることが多いですが、全農広報部が推奨するように、冷凍してシャーベットとして味わうのもおすすめです。

第4位:ピオーネ

大粒で種なし、そして甘みと酸味のバランスが絶妙なピオーネ。巨峰とカノンマスカットの良いところを受け継いだ品種です。植原葡萄研究所では、より美しい色合いのピオーネを選抜し、組織培養によって、さらに優れた系統へと進化させています。

第5位:ナガノパープル

長野県で生まれたナガノパープルは、一般的なぶどうと比べて手軽に食べられる点が大きな魅力です。種がないため、種を出す手間が省けます。さらに、皮ごと食べられるように品種改良されているため、皮をむく必要もありません。果実の色は特徴的な濃い紫黒色をしており、一粒が大きく食べ応えがあります。その大きな粒には、ぶどうの濃厚な甘みが凝縮されています。ナガノパープルは酸味が少ないため、さっぱりとした酸味を好む方には物足りなく感じるかもしれませんが、ぶどう本来の豊かな甘さを心ゆくまで味わいたい方には最適です。

6位:ニューピオーネ

ピオーネから生まれたニューピオーネは、その改良種として、さらに大粒で濃厚な甘さが魅力です。種無しで手軽に食べられる点も、広く支持される理由の一つです。

7位:マスカット・オブ・アレキサンドリア

マスカットオブアレキサンドリアは、その芳醇で気品のある香りと、上品な甘さから「ぶどうの女王」と称される高級ぶどう品種です。エジプトのアレキサンドリアが原産とされ、温暖な気候を好みます。日本国内では主に岡山県で栽培されており、徹底した温度管理や湿度管理など、高い栽培技術が求められるため、生産量が限られています。果実は大粒で、果皮は黄緑色をしており、口に含むと豊かな香りと、爽やかな甘みが広がります。贈答用としても人気が高く、その希少性と美味しさから、特別なぶどうとして扱われています。

8位:藤稔(ふじみのり)

藤稔は、ブドウの中でも特に粒の大きさが際立つ品種です。一粒の重さは平均して20グラムを超えることもあり、その存在感は他のブドウと比べても圧倒的です。口に含むと、果汁がたっぷりと溢れ出し、芳醇な甘さが口いっぱいに広がります。糖度は18度を超えることも珍しくなく、濃厚な甘みとジューシーさのハーモニーが、食べた人に確かな満足感を与えてくれるでしょう。

9位:ゴルビー

ゴルビーは、その名の通り鮮やかな赤色が目を引くぶどうの品種です。酸味が穏やかで、ぶどう本来の甘さが際立っているため、小さなお子様でも抵抗なく食べやすいのが特徴です。酸っぱいものが苦手な方や、ぶどうの甘さを存分に楽しみたい方におすすめです。

10位:紅の宝石 ルビーロマン

石川県が生んだ、まさに宝石のような高級ぶどう、ルビーロマン。その名の通り、目を奪われるような鮮やかな赤色と、ずっしりとした大粒の実が特徴です。その希少性と美しさから、贈答品として高い人気を誇ります。

注目の品種:漆黒の輝き ブラックビート

2006年に市場に登場し、わずか2年後の2008年には人気ランキングのトップに輝いたブラックビート。その魅力は、他の品種に先駆けて旬を迎える早熟性、深みのある紫黒色の果皮、そして食べ応えのある大粒で種なしであること。「藤稔」と「ピオーネ」の良いところを受け継ぎ、両親を超える早熟性と美しい色づき、さらに上品な香りを持ち合わせています。特に、温暖な気候でもしっかりと色づく点が大きな強みです。ただし、色づきが先行するため、完熟には色づき後も10日以上の時間を要します。未熟な状態で出荷すると酸味が強く、評価を下げる可能性があるため、味を確かめて完熟したものを出荷することが重要です。

美味しいぶどうの見分け方と保存のコツ

より美味しいぶどうを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。まず、果粒の色が濃く、ピンと張りがあるものを選びましょう。また、軸が太く、鮮やかな緑色をしているものは新鮮な証拠です。保存する際は、冷蔵庫で冷やし、食べる直前に優しく水洗いしてください。シャインマスカットの保存方法も参考に、鮮度を保ちましょう。


まとめ

この記事では、人気のぶどう品種ランキング上位10種を厳選し、それぞれの個性、選び方のポイント、おすすめの食べ方をご紹介しました。シャインマスカットはその人気を不動のものとしていますが、巨峰やデラウェアといった昔ながらの品種も、その美味しさで多くのファンを魅了し続けています。この記事が、あなたの好みにぴったりのぶどうを見つけ、その豊かな風味を存分に楽しむための一助となれば幸いです。

 

質問:シャインマスカットが広く愛される理由は?

回答:シャインマスカットは、その大粒で種なしであること、そして皮ごと食べられるという手軽さが人気の理由です。加えて、マスカット特有の上品な香りと、食べた時のパリッとした食感が、多くの人々を魅了しています。

質問:巨峰をより美味しく味わうためのコツはありますか?

回答:巨峰は、冷蔵庫でしっかりと冷やしてからお召し上がりいただくのが一番のおすすめです。また、皮を丁寧に剥いて口に運ぶことで、濃厚な甘さをより一層堪能できます。

質問:ぶどうを長持ちさせるための保存方法で気をつけることは?

回答:ぶどうは乾燥に非常に弱い果物です。冷蔵保存の際には、新聞紙で丁寧に包むか、または保存用の袋に入れて湿度を保つように心がけましょう。鮮度を保ち、美味しくいただくための大切なポイントです。

ぶどう