お菓子作り初心者からベテランのパティシエまで、砂糖は料理に欠かせない基本的な食材です。しかし、グラニュー糖と粉糖の違いを正しく理解し、用途に応じて使い分けることができるでしょうか？見た目は似ていても、それぞれの砂糖には風味や食感に大きな影響を与える独自の特性があります。この記事では、グラニュー糖と粉糖の違いを詳しく解説し、最適な使い方を紹介します。シンプルな砂糖の選び方で、料理やお菓子の仕上がりを一段と引き立てましょう。
グラニュー糖と粉糖の違いとは
砂糖には多くの種類がありますが、特にお菓子作りでよく使われるのがグラニュー糖と粉糖です。この2つの砂糖は見た目や性質、用途に違いがあり、使い分けることで料理やお菓子の仕上がりが大きく変わります。以下に、それぞれの特徴と違いについて詳しく解説します。
グラニュー糖
特徴: グラニュー糖は白く細かな粒状の砂糖で、純度が高く、クセのないすっきりとした甘さが特徴です。その粒は均一でさらさらとしており、湿気に強い性質を持っています。
用途: 溶けやすさと均一な甘さを活かして、ドリンク、焼き菓子、ジャム作りなど幅広く使用されます。例えば、スポンジケーキやパイなどでは、安定した甘さと食感を得るために最適です。
粉糖
特徴:粉糖（パウダーシュガーとも呼ばれる）は、グラニュー糖を微細な粉末に加工したものです。きめ細かく、口どけが良いのが特徴で、一部にはサラサラとした状態を保つためにコーンスターチが混ぜられています。
用途:溶解性が高いため、アイシングやデコレーション、フロスティングに使われます。また、仕上げに振りかけることで、ケーキやクッキーを美しく飾るのにも適しています。チョコレートトリュフのコーティングにもよく使われます。
家庭で手軽にできる粉砂糖の作り方
粉糖が家にない場合、手軽に粉砂糖を作る方法をご紹介します。
準備するアイテム
上白糖もグラニュー糖もサトウキビが原料ですが、グラニュー糖は結晶が大きめでサラサラしています。上白糖の結晶は小さめで湿気を吸いやすく、また転化糖が含まれるため、甘さはやや強めです。粉砂糖用には、甘さの調節がしやすいグラニュー糖がすすめられます。家にスティックシュガーがあれば、それでも作成可能です。珍しい例ですが、三温糖でも粉砂糖は作れます。ただし、三温糖は特有の香りと色があるため、注意が必要です。そして、ミキサーがない場合でも、ミルサーやフードプロセッサーなど、砂糖を細かくできる機器なら代用できます。
アイシングシュガーを作る方法
①ミキサーの水分や油分をきちんと拭き取る
②グラニュー糖を投入し、スイッチを入れて細かくなるまで粉砕するだけで、簡単に粉砂糖が完成
パウダーシュガーを作る際の重要なコツ
調理器具に水滴が残っていると、ミキサーの中で砂糖が固まってしまうことがあります。ですので、まずは水分をしっかりと拭き取ることが大切です。
使用する砂糖の量が少ない場合、ミキサーによっては刃がうまく回らず粉にできないことがあるので、使用量には注意しましょう。
グラニュー糖や上白糖は湿気で固まっていることがあるため、ときどきミキサーの内部を確認し、均一に粉状になっているかチェックしましょう！
粉砂糖を美しく仕上げるためのテクニック
お菓子に粉砂糖をまぶす際は、指で散らすよりも茶漉しやふるいを使って均一に振りかけると良いでしょう。さらに、粉砂糖は時間が経つと溶けるため、できるだけ食べる直前や贈る直前に使うことをおすすめします。
パウダーシュガーの保管方法
粉砂糖は、湿気や熱に非常に弱いため、固まりやすくなります。そのため、保存する際には缶やビン、密閉袋を使用するのが良いでしょう。手作りした場合は速やかに使うのが望ましいです。コーンスターチを少し加えると、湿気を吸収しづらくなり、固まりにくくなるので便利です。