グラニテは、フランス料理における氷菓の一種で、シャーベットに似たテクスチャーを持ちます。果汁やシロップ、時にはアルコールなどを混ぜた液体を凍らせ、その後フォークやスプーンでこすってかき氷状にします。その結果、ざらざらとした氷の粒ができ、液体部分と氷の部分が均一に混ざり合っています。これは食事の間の口直しやデザートとして提供されることが一般的で、果実やハーブ、スパイスなどで風味付けされることもあります。フルーティーな味わいや爽やかな風味が特徴的です。

「グラニテ」と聞けば、アイスクリーム風の冷菓を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。しかし、「ソルベ」や「シャーベット」も含めて、これらは少し違う特徴を持った冷菓なのです。

ソルベ、これは実はフランス生まれの冷菓で、主に果汁とお酒を凍らせて作られます。そのまろやかな舌触りこそが、グラニテとは一線を画す特長です。細かな氷の粒が作り出す独特の食感もまた、その魅力の一つです。

そして、ソルベの名称が変わり、そのまま英訳されると「シャーベット」になります。シャーベットは、ソルベよりも少し甘さが引き立ち、メレンゲやミルク、ゼラチンを加えることもあります。そのため、口の中でなめらかに溶ける食感が特徴的なんです。

見た目は似ていても、それぞれの味わい深さや食感は少しずつ異なるグラニテ、ソルベ、シャーベット。次にこれらの冷菓を目にしたときには、その独自の特長を思い浮かべながら、一つ一つの風味を楽しんでみてくださいね。

イタリア生まれの冷菓、グラニテの作り方をご紹介します。

まずは、グラニテの原材料をピックアップ。その中心となるのが果物（またはその果汁）とお砂糖です。選んだ果物をピューレ化したあと、お砂糖と水を加えて煮詰めてシロップベースを作ります。この砂糖は、果物の甘さ具合やご自身の好みに合わせて量を調整してください。

次に作成したシロップを保存バッグに移し、冷蔵庫で完全に凍らせます。この間、1時間に1度程度、凍ったグラニテをしっかりと揉みほぐすことで、繊細な舌触りのシャーベット状に仕上がる秘訣です。この揉みほぐす作業を3回繰り返すと、グラニテが完成します。

揉みほぐす工程は、保存バッグだけでなく、シロップを流し込むバットにて行うことも可能です。その際は、フォークやスプーンを使って混ぜると良いでしょう。

また、グラニテは果物だけでなく、意外にも野菜（例えばトマトやセロリ）やコーヒー、白ワイン、リキュール類などで風味を変えることも可能です。さらに、アルコールを加えた大人向けのバージョンもお試しいただけます。

基本の作り方さえ把握すれば、それぞれの個性と好みに応じた様々なバリエーションのグラニテを試すことが可能です。爽やかな甘さを楽しむグラニテで、今年の夏をさらに楽しく過ごしましょう！

【夏にぴったり！甘酸っぱいフルーツグラニテ3選】

爽やかな風味と甘さが特徴のグラニテをご存知でしょうか。今回は、夏のデザートにぴったりの「みかん」「いちご」「ぶどう」のグラニテのレシピをご紹介します。

1. みかんのグラニテ

みかんの果汁をたっぷり利用した、甘さとほんのり苦味を楽しめる一皿。果汁と一緒に皮も煮詰めることで、みかん本来の風味が増します。さっぱりとした甘さで、食後やおやつにぴったりの一品です。

2. いちごのグラニテ

次に、いちごの爽やかな酸味が引き立つグラニテを提示します。いちごとシロップを使用するのがポイントで、手軽に作れて非常に美味しいのが特徴です。一口食べれば、まるで新鮮ないちごをそのまま味わっているような贅沢な時間が味わえます。

3. ぶどうのグラニテ

最後に、リッチな味わいが広がるぶどうのグラニテを紹介します。こちらは、ぶどうの皮を煮詰めてつくり、風味豊かなパープルカラーのグラニテです。上品な甘さが口の中に広がり、一度食べたら忘れられない美味しさです。

フルーツを使ったこのグラニテは、暑い夏にぴったりの爽快な味わい。簡単に作れてシンプルながらも、それぞれのフルーツの魅力が一杯詰まった一品です。ぜひこの夏、このフルーツグラニテをお試しください。

グラニテは、果汁やシロップを凍らせて作られるフランスのデザートであり、「Granité」という言葉自体はフランス語で「ざらざらした」「ごつごつした」といった意味があります。その名前の由来は、このお菓子のざらざらとした舌触りにあると言われており、食べる際の爽やかな感覚を表現しています。フルーツの風味が豊かで、食事の間の口直しやデザートとして人気を博しています。