ふすま 栄養
我々の身の周りには、日々の生活で簡単に手に入る食材や飲み物等、思わぬ栄養源がたくさん存在しています。その中でも特に注目すべきは日本伝統の「ふすま」です。普段我々が何気なく食べているパンや麺類に使われる小麦粉は、実は栄養素を大量に含んでいます。しかし、その栄養をおおい隠してしまっているのが精製工程で、具体的には白い精製小麦粉へと変化させる過程で多くの栄養が失われてしまうのです。その栄養を残しておくことができる「ふすま」には、私たちの健康に大いに寄与する驚くべき栄養素がぎっしりと詰まっています。本記事では、そんなふすまの栄養について詳しくご紹介します。
小麦ふすまとは？
穀物全体を見てみると、その大部分は「胚乳」と呼ばれる部分で占められ、約80%を構成し、約10%程の「表皮」となります。そしてその中でわずか2%程度しかない部分が「胚芽」となります。このうち、「ふすま」または食品によっては「ブラン」と呼ばれるのが「表皮」と「胚芽」の部分で、小麦ふすまは小麦の表皮部分を指します。
こうしたふすまには、調理過程で取り除かれがちな重要な栄養素が豊富に含まれています。ビタミンB群や鉄、亜鉛、食物繊維といった栄養素が多く、特に不溶性の食物繊維は便通に効果があるとされています。さらに血糖値を安定させる効果もあるため、健康管理や体重調節に役立つと言われています。
ふすまはパンや麺、クラッカーなどの材料として使われており、日常の食事に取り入れることで栄養バランスが向上します。ただし、小麦ふすまにはグルテン成分も含まれるため、グルテン不耐症の方は注意が必要です。また、摂取量にも注意が必要で、大量に摂ると胃腸障害を起こしたり栄養吸収が悪くなる可能性もあります。
小麦ふすまの栄養価の高さから「スーパーフード」と称されることもありますが、適量と体調に気をつけて利用しましょう。
小麦ふすま1食あたりのカロリー・栄養素
「ウィートブラン」の名でも知られる小麦ふすまは、健康志向の方々にとって見逃せない食材です。普通、穀物の精製過程で捨てられがちなその部分には、飽きのこない食物繊維と満足感をもたらし、ダイエットを成功させる秘訣がいっぱい詰まっています。
小麦ふすまの1食分（約30g）は約74カロリー、食物繊維約9g、タンパク質約4g、脂質約1gを含み、ビタミンやミネラルも十分に摂れます。豊富な食物繊維は便秘の予防と改善に貢献し、ビタミンB群がエネルギー代謝を助け、ミネラルが骨や歯の健康を維持します。
小麦ふすまをサラダやスムージーに加えたり、焼き菓子に混ぜるだけでも手軽に摂取できます。高栄養で低カロリー、しかも満腹感が得られるため、健康維持、美容、ダイエットを目指す皆さんに最適な食材と言えます。是非、日替わりごはんの一部として小麦ふすまを取り入れ、健全な食生活を楽しんでみてください。
以上を参考に、例えば74カロリー消費するには、ウォーキングなら約99分、ジョギングなら約60分、自転車なら約37分となります。小麦ふすまのカロリーを活性化させるために、これらの活動を取り入れることをお勧めします。
小麦ふすまによる効果・効能
小麦ふすまは、外皮部分を利用した食材で、栄養素が豊富に詰まっています。ビタミンB群やビタミンE、そしてミネラルといった成分が充実しており、健康や美容にとっても有効です。また、糖質は低いものの食物繊維はたっぷりと含まれていて、腸内環境の改善に役立ちます。この特性から小麦ふすまは、血糖値のコントロールやダイエット中の人々にとっても重宝されます。
細かくみると、特に不溶性の食物繊維が含まれており、これが便秘解消やコレステロールの排出といった効果をもたらします。食物繊維は満腹感を与えることから、食事の量を自覚的に減らす手助けとなります。それによってダイエットをサポートし、健康的な生活をサポートします。
小麦ふすまの美容への効果も見逃せません。ビタミンEが肌細胞の再生を助け、アンチエイジングの一環として活用できます。また、ビタミンB群やミネラルは代謝や神経伝達、骨や皮膚の健康を維持します。
「小麦ふすま」は、ダイエットや健康保持、美容維持にとって、気をつけて摂りたい､有効な成分を多く含んだ食材です。その豊富な栄養素を活用し、健康と美しさを両立する生活を目指しましょう。
まとめ
「ふすま」は、食物繊維、ビタミン、ミネラル等、全身の健康を支える豊富な栄養素を保有しています。小麦粉よりもふすまを摂取すると、便秘解消や血糖値の改善、美肌効果などに繋がり、シンプルに健康増進を図る助けとなります。我々の食生活にふすまを活用することで、生活習慣病予防や健康維持に非常に有効なのです。