冷凍ラズベリーは、その魅力的な色合いと甘酸っぱい味わいだけでなく、優れた健康効果を持つスーパーフードとして注目を浴びています。冷凍することで新鮮さと栄養価を保ち、一年中手軽に楽しめるのが大きな利点です。栄養豊富なビタミンCや食物繊維が豊富なラズベリーは、美肌効果や免疫力向上に寄与し、忙しい日常にピッタリの食材です。健康と美味しさを兼ね備えた冷凍ラズベリーの魅力とその多彩な活用法を探ってみましょう。
エネルギー(カロリー)と糖質を抑えた選択肢!
初めてラズベリーを口にした際、かわいらしい外見に反して強い酸味に驚いた方も多いでしょう。ラズベリーは酸味が目立ち、甘さが控えめなため、100gあたりのエネルギーは36kcalで糖質量は5.5gと少なめです。ベリー類の中では、いちごやブルーベリーに比べて、ラズベリーは特に糖質が少なく、他の果物と比べてもヘルシーです。
ラズベリーに含まれる多様なビタミン
ラズベリーにはビタミンC、葉酸、パントテン酸などの水溶性ビタミンが含まれています。これらは水で洗ったり加熱すると失われる可能性がありますが、生で楽しむ場合には効率的に摂取可能です。それぞれの成分の機能について見ていきましょう。
・ビタミンCは、コラーゲンを生成するために重要で、皮膚や粘膜を健康に保つ役割を担っています。また、美肌と美白をサポートすることで知られ、しみやそばかすの予防にも効果が期待されています。
・葉酸はビタミンB群に属し、特に妊娠中や出産後の女性、そして赤ちゃんにとって重要な栄養素として認識されています。貧血の予防にも効果があり、性別や年齢を問わずすべての人に必要とされています。
・パントテン酸もビタミンB群の一つで、糖質、たんぱく質、脂質といったエネルギー源の代謝を助けます。代謝を促進したいときに摂取をおすすめします。
話題のラズベリーケトンとエラグ酸の魅力
ラズベリーに含まれる「ラズベリーケトン」は、脂肪の蓄積を抑える効果があるとされ、ダイエット中の人々の興味を引いています。さらに、ラズベリーにはエラグ酸というポリフェノールの一種が含まれています。ポリフェノールはファイトケミカルの一部で、その強力な抗酸化作用で知られています。この成分は、体内の活性酸素を抑制し、老化や動脈硬化、さらには免疫機能の低下を防ぎ、美容と健康に対する多くの利点が期待できます。
食事に欠かせない不溶性食物繊維とカリウム
・果物の中でもラズベリーは特に食物繊維が多く含まれています。食物繊維は水溶性と不溶性の2種類がありますが、ラズベリーには水溶性食物繊維0.7gと不溶性食物繊維4.0gが含まれており、不溶性食物繊維が豊富です。不溶性食物繊維は、便通を促進し便秘の予防に役立つほか、腸内環境を整えることで代謝を活発にし、美肌や美容にも効果が期待できます。
・カリウムカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する作用があるため、むくみ防止や生活習慣病の予防に役立つ大切なミネラルです。世界各地で積極的に摂取が推奨されているほど、重要な栄養素とされています。食生活が偏ったり、塩分が多くなりがちな食事ではカリウムが不足しがちですが、ラズベリーは冷凍ベリーミックスとして一年中手に入るため、カリウムの補給源として非常に頼りになります。
冷蔵保管の際に注意するポイント
ラズベリーは繊細な果実で、常温での保存には適していません。最適なのは、2~3日以内に食べるつもりで冷蔵保存することです。以下にラズベリーを上手に冷蔵保存する方法を紹介します。1.ラズベリーをすべてパックから取り出し、痛んでいるものがあれば取り除きます。2.キッチンペーパーでやさしく包んでから清潔な保存容器に入れ、蓋をして冷蔵庫の野菜室に入れてください。これにより乾燥を防ぎます。また、水に触れると痛みやすいため、洗うのは食べる直前がベストです。保存容器には7~8分目まで果実を入れ、余裕を持たせて果実が潰れないようにすると長持ちします。もし食べ切れない場合は、ジャムやソースに加工するか、新鮮なうちに冷凍保存してください。その際は以下の方法を参考にしてください。
冷凍保存の際に
ラズベリーは新鮮さがあまり持続しません。冷蔵ならば数日以内に消費し、長期間保存する場合は冷凍が最適です。これにより、栄養も保たれます。1.まず、ラズベリーをやさしく水で洗い、傷んだ部分は取り除きましょう。その後、キッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取ります。2.小分けにした保存袋に入れ、重ならないように平らにして冷凍保存します。冷凍したラズベリーは、そのままで食べるだけでなく、グラノーラやパフェに華やかさを加えるのにぴったりです。また、ミキサーでピューレにしてジェラートやスムージー、ソースなど様々な料理に使えます。ただし、解凍しすぎると食感が変わるので注意が必要です。保存期間は約1カ月です。