あげぱんとは

揚げパンは、子どもたちの給食やおやつとして長く親しまれてきた人気のメニューです。シンプルながらも、揚げたパンのサクッとした食感と砂糖やきなこなどの甘みが絶妙にマッチし、世代を超えて愛されています。今回は揚げパンの基本から歴史、人気の秘密、そして自宅で簡単に作れるきな粉揚げパンのレシピまで詳しくご紹介します。
揚げパンって何?
揚げパンとは、主にコッペパンを油で揚げて、砂糖やきなこ、ココア、シナモンなどの粉をまぶして仕上げたスイーツ風のパンのことです。揚げることでパンは外はカリッと、中はふんわりとした食感になり、甘いトッピングが加わるため子どもから大人まで人気があります。ただし、油で揚げるためカロリーは高めで、甘さも強いことから健康面で気になる方も少なくありません。最近ではそのカロリーの高さや健康志向の高まりから、学校給食のメニューからは減る傾向にありますが、今なお懐かしさや特別感のある食べ物として根強いファンが存在しています。
揚げパンの歴史は?
揚げパンが給食のメニューに初めて登場したのは、戦後まもない昭和27年ごろのことです。当時、東京都大田区の嶺町小学校で勤務していた調理師が、硬くなったパンを工夫して子どもたちにおいしく食べてもらうために考案しました。病気で学校を休んだ児童の家に届けたところ大変喜ばれ、甘いものが貴重だった時代背景もあって子どもたちにとっては夢のような味わいでした。この功績により調理師は給食コンクールで優勝し、揚げパンは関東圏の学校給食で広く普及しました。ただし全国的には地域差があり、関東以外の地域ではあまり一般的ではないメニューです。

揚げパンが人気の理由とは?
揚げパンの人気の秘密は、その豊富なフレーバー展開にあります。伝統的な砂糖まぶしはもちろん、きなこやココア、シナモンなど多彩な味付けが楽しめるため、飽きることなく食べられます。近年では専門店も増え、ボリューム感のある揚げパンが手軽に買えるようになりました。また、家庭で揚げパンを作るのは油の扱いが難しかったり手間がかかったりするため、専門店や給食の揚げパンは特別なご褒美的な存在となっています。ふんわりとしたコッペパンをサクッと揚げて甘く仕上げるというシンプルな美味しさが、多くの人の心を掴み続けているのです。
食パンでできる!きな粉の揚げパンのレシピ
給食でおなじみのきな粉揚げパンは、実は家庭でも簡単に作れます。ここでは4枚切り食パンを使った手軽な揚げ焼きレシピをご紹介。食パンを一口大に切り、きな粉と砂糖を混ぜたものを用意。フライパンにサラダ油を熱し、食パンを揚げ焼きにして香ばしく色づいたら、きな粉をまぶすだけです。パンの耳までカリカリになり、ほんのり甘いきな粉がパンに絡んで絶妙な味わい。お好みで黒みつやあんこを添えればさらに風味豊かに。朝食やおやつにもぴったりの一品です。焼く際はフライパンの下に濡れたふきんを敷くと油はねを防げます。
まとめ
揚げパンはシンプルながらも子どもたちの心を掴む甘く香ばしい味わいが魅力です。その誕生は戦後の工夫から始まり、今もなお給食や専門店で愛され続けています。油で揚げるためカロリーは高めですが、たまの楽しみやご褒美として親しまれてきました。今回紹介したきな粉揚げパンのレシピは自宅でも簡単に挑戦できるので、ぜひ手軽に作ってみてください。昔懐かしい味を再発見し、揚げパンの魅力を味わってみましょう。