生チョコ冷凍
チョコレートの溶け込んだ甘さと、その一切れから滴り落ちる極上の味わいが口の中に広がる生チョコレート。その完成度の高さは、祝日や記念日のプレゼントにもふさわしい美食品であり、手土産にもピッタリなアイテムです。しかし、心配なのはその保存方法。特に暑い季節になると、どうしても溶けやすい生チョコ。そんな悩みを解決する手段として、冷凍保存が有効と言われています。では、「生チョコレートを冷凍する」とはどういうことなのでしょうか?その方法と、それによる味の変化について詳しく解説していきます。
【生チョコの冷凍】急速冷凍はNG!冷蔵庫で冷やしてから冷凍して
美味しく長寿命な生チョコを作成するには、一番肝心なことは冷凍方法です。急速冷凍が一般的とされていますが、それは生チョコにとって不向きです。急激に冷凍すると、滑らかな食感や風味が失われてしまいます。
成功の鍵は、まず冷蔵庫で生チョコを冷やすことです。ここで大切なのは5度程度の適切な温度設定です。生チョコを急に冷凍庫に入れると結露や霜が発生し、風味が大きく低下する可能性があるので、まずは冷蔵庫でじっくりと冷やすことが大切です。
冷蔵庫で一晩冷やしたら、次は冷凍庫に移します。ここで時間を削るのは避けて、24時間以上存分に冷凍します。このスローな冷凍工程により、生チョコのコクと滑らかな食感を保つことができます。
さらに、他の食品の香りが生チョコに混ざるのを防ぐため、密封可能な容器を使用することを推奨します。こうした手順を踏むことで、美味しい生チョコを新鮮なまま長く楽しむことが可能となります。ぜひ、この冷蔵後スロー冷凍法を試してみてくださいね。
簡単!基本の生チョコレシピ
最も美味しい生チョコレートのレシピの概要をお届けします。適切な保存方法も重要です。おすすめなのは、ラップに包んで冷凍保存する方法です。チョコレートの選び方も重要で、化学添加物が入っていない製菓専用のものが最高品質の生チョコレートを生み出しますが、替わりに普通の板チョコを使うことも可能です。
予め準備するべき材料(17×12.5cmのバット1枚分用)
ビターチョコレート(製菓専用)…150g
生クリーム(動物性)…75ml
バター…大さじ1
ラム酒(お好みで)…小さじ1
ココアパウダー…適量
調理の手順
① チョコレートは細かく刻んでおく。
② 鍋に生クリームを入れ、中火にかけてほころびが見えるまで加熱し火を止める。その後、刻んだチョコレートを全て投入し30秒待つ。ゴムべらで混ぜ、なめらかになるまで混ぜ続ける。
③ バターを入れて完全に溶けるまで混ぜる。その後、ラム酒を加えてさらに混ぜる。
④ バターが敷かれた型に混ぜた生地を流し入れ、室温で一旦冷ます。その後、冷蔵庫で約1時間30分ほど冷やし固める。
⑤ 完全に固まったら、型から取り出し2~3cm大の角型に切り分ける。
⑥ 提供する直前にココアパウダーを振りかける。
冷凍保存をする場合は、ココアパウダーを振りかける前のタイミングが最適です。切り分けた生チョコを冷凍用保存袋に少しずつラップを使って包み、袋に入れてから空気を抜きます。約1ヵ月の保存が可能です。食べる時は一口大に切り分け、その時にココアパウダーをまぶすとよいでしょう。
注目のポイント
食べる直前にココアパウダーを振りかけることが重要です。時間が経つと水分を吸ってしまうため、風味が損なわれる可能性があります。
まとめ
生チョコレートを冷凍することは、美味しさを長持ちさせる秘訣と言えます。デリケートな生チョコも、適切な冷凍方法を用いることでその味を保ちつつ、溶けることなく保存可能になります。また、冷凍による味の変化はほとんど感じられず、安心して楽しむことができます。冷凍保存のノウハウを知って、いつでも美味しい生チョコレートを味わいましょう。