一度に食べきれないケーキ、お祝いのために前もって準備したケーキ、特別な日に備えてストックしておきたいお気に入りのケーキなど、冷凍保存は素晴らしい選択肢です。しかし、冷凍することで風味や質感が失われてしまうのではないかと心配する方もいるでしょう。そこで今回は、ケーキを美味しく冷凍保存するための基本的なテクニックとコツをご紹介します。これを参考に、大切なケーキの美味しさを最大限に引き出し、いつでも楽しめる状態に保ちましょう。
ケーキを冷凍して保存する方法
この記事では余ったケーキを適切に保存する方法を詳しく解説します。ケーキを保存したものの、乾燥したり嫌な匂いが移った経験はありませんか。
実は、購入時の箱のままでの保存はケーキを早くダメにしてしまいます。ケーキをより長く美味しく楽しむための保存方法をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ケーキはタッパーに入れて冷蔵保存が最適
ケーキが残った場合は、タッパーを使用して冷蔵保存するのが理想的です。箱のまま保存すると、どうしても乾燥しがちで、風味が落ちてしまいます。タッパーに入れることで、ケーキは乾燥や他の食材の匂いから保護されます。
もしタッパーがないなら、ラップで包んで保存する方法でも良い結果が得られます。ただし、ラップで包むときには圧力をかけすぎてケーキが変形しないようにご注意ください。
適切なタッパーが手元にない場合、ボウルを代用することもすすめられます。ケーキに対してぴったりな大きさのボウルを用意し、ケーキの上に被せるようにセットしましょう。お皿の上にケーキを置き、それをボウルで覆えば、タッパーと同じ効果が得られます。
ポイントは、タッパーやボウルの使用時に隙間を作らないことです。密閉されていないとケーキは乾燥しやすくなります。特にボウルで保存する場合は、大きなお皿を選び、ボウルとお皿の間に隙間ができないように注意してください。
特定のケーキは冷凍保存が可能
特定のケーキは冷凍庫での保存が可能です。
たとえば、ガトーショコラやチーズケーキのようにフルーツやクリームが使われていないもの。
これらは冷凍で長く美味しさを保てるため、冷蔵保存よりもおすすめです。
フルーツが含まれるケーキは冷凍すると水分が抜け、解凍時にジューシーさを失うことがあります。
保存の際は冷蔵の場合と同様、タッパーやラップを利用しましょう。冷凍したケーキの解凍は、前日に冷蔵庫で徐々に行うと美味しく食べられます。常温解凍は早いですが、ケーキが傷みやすいので注意が必要です。
特製保存容器でケーキを新鮮に保つ
ケーキを頻繁に食べる方には専用の保存容器を使うと良いでしょう。
ホールケーキをそのまま保存するには大きなタッパーが必要ですが、専用の保存容器を使えば簡単に保存できます。
ホールケーキ用の保存容器だけでなく、ロールケーキ用の縦長の容器や、ショートケーキなどのピース用の小さな容器もあります。
よく食べるケーキの形に合った保存容器を選びましょう。
おしゃれな専用ケースは、そのままテーブルに出して取り分けることができます。
真っ黒で高級感のあるケースや木目調の柔らかなケースなどもあり、選ぶのが楽しくなるでしょう。
ホールケーキ用の保存容器を選ぶ際には、大きさに注意が必要です。
保存容器が小さいとホールケーキが入らないことがあります。直径だけでなく高さも考慮しましょう。
トッピングも含めて保存したい方には、高さのある保存容器がおすすめです。
ケーキの賞味期限はどのくらいが目安？
実際、ケーキの賞味期限はどれくらいなのでしょうか。
ここでは、冷蔵保存だけでなく、冷凍保存の場合のケーキの賞味期限についてもまとめているので、参考にしてみてください。
さらに、ケーキが食べられるかどうかの判断ポイントも詳しくお伝えします。
保存していたケーキがまだ大丈夫か確認し、美味しく味わいましょう。
ご紹介する賞味期限はあくまで目安です。店舗による違いもあるため、購入時にお店で確認することをおすすめします。
ケーキを冷蔵で保存する場合は約1日
ケーキを冷蔵保存する際、賞味期限は通常1日程度が目安です。
特に生クリームやフルーツを使ったケーキは傷みやすいため、できる限り購入当日に食べ切るように心掛けましょう。
生のフルーツを含まないタルトやチーズケーキは、数日間冷蔵保存しても一定の美味しさを保てます。
ただし、冷蔵庫に入れるまでの時間や材料によっても影響を受けるため、事前にお店に確認しておくことが重要です。
ケーキの冷凍保存で2週間以上楽しめる
ケーキを冷凍することで、2週間以上でも美味しさを保つことができます。
通常、ガトーショコラやチーズケーキといった全体が焼かれているものは、冷凍で最大1ヵ月持つケースが多いです。保存する際にはタッパーやラップでしっかりと覆うのがポイント。
フルーツがある場合は取り外し、別で冷凍するのが必要です。
フルーツは冷凍期間が短く、解凍時に水分が出て美味しさが失われることもあります。
冷凍保存したケーキの食べ頃を見極める方法
ケーキの冷凍保存が適切かどうかを確認するために、以下の注意点に気をつけましょう。
▼ケーキが食べられないと判断するポイント
保存期間の経過：製造日からの時間が長く、消費期限を過ぎている場合は食べない方が安全です。
異臭がする：ケーキから普段とは違う酸味やカビのような臭いがする場合は、劣化している可能性があります。
見た目の変化：クリームやフルーツに変色やカビが見られる場合は、食べない方がよいでしょう。
食感の変化：生地が固くなったり、しっとり感がなくなっている場合、品質が低下していることが考えられます。
保存方法の問題：要冷蔵のケーキが常温に長時間置かれていた場合、食べるのは避けた方がよいです。
これらのポイントに当てはまる場合、ケーキは食べられなくなります。特に長期間保管すると該当しやすいので注意してください。
さらに、暑い日は常温保存で短期間で悪くなることがあります。
無駄にしたくない気持ちは理解できますが、食べるとお腹を壊す恐れがあるため、食べるのを控えましょう。
ケーキを冷凍保存する際のポイント
ケーキを保存する際には、留意すべきポイントがいくつか存在します。
買ったその日に食べ切れずに保存する際は、ここで挙げる注意事項を確認してみてください。
1. 密閉容器に入れる
冷凍庫の中でケーキが乾燥しないように、ラップでしっかりと包んだ後、ジッパー付きの袋や密閉容器に入れて保存しましょう。ラップは空気が入らないよう、ぴったりと包むのがポイントです。
2. 小分けにする
ケーキを食べやすいサイズにカットしてから冷凍すると、必要な分だけ取り出して解凍できるので便利です。ホールケーキよりも、小分けにした方が均等に冷凍され、解凍もしやすくなります。
3. 早めに冷凍する
ケーキはできるだけ新鮮なうちに冷凍するのがベストです。冷蔵保存で日数が経過すると、風味や食感が落ちるため、早めに冷凍することで鮮度を保てます。
4. 種類に応じた保存方法
生クリームやフルーツを使ったケーキは冷凍すると食感が変わりやすいため、できれば避けた方が良いです。焼き菓子タイプのケーキ（チョコケーキやパウンドケーキなど）は冷凍に適しています。
5. 冷凍保存の期間
ケーキは約1か月ほど冷凍保存が可能です。長期間保存すると風味が損なわれるので、1か月以内に食べ切るのが理想です。
6. 解凍方法
冷凍したケーキを解凍する際は、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのがおすすめです。常温で急速に解凍すると、クリームやフルーツが水っぽくなることがあります。
解凍後はすぐに食べよう
ケーキは解凍後、早めに食べることをお勧めします。
一度冷凍されたケーキを解凍すると、冷凍していないケーキよりも早く品質が劣化します。その日のうちに食べ切るのが理想的です。
解凍したケーキを再び冷凍すると、味が著しく損なわれるため避けましょう。
ケーキは半解凍の状態でも美味しくいただけるので、完全に解凍されるまで待つ必要はありません。異なる食感を楽しむことができるので、ぜひ試してみてください。
ケーキを常温で保存するのは安全か？
ケーキはなるべく常温に置かないように注意しましょう。短時間でも放置すると劣化するため、食べきれない部分は迅速に冷蔵か冷凍保存するのが理想的です。
特に、生クリームが使われているケーキはしっかりと冷蔵保存を維持してください。
気温が高い夏場は、ケーキを取り分けたらすぐに冷蔵庫に戻すことが重要です。少しでも放置するとケーキが悪くなる可能性があるので細心の注意が必要です。