小麦粉 種類 - スイーツモール

小麦粉 種類

小麦粉 種類

小麦粉は、パンやパスタ、ケーキなど、さまざまな料理に欠かせない食材です。しかし、小麦粉には多くの種類があり、それぞれの特性を理解することが、料理を成功させるカギとなります。今回は、小麦粉の種類とその特徴について詳しく説明していきます。小麦粉の選び方や用途に合わせた使い分けを知ることで、お菓子作りや料理の幅が広がるでしょう。それでは、小麦粉の種類について見ていきましょう。

7種類の小麦粉の違いと特徴 どんな料理に向いているの?

小麦粉の種類はとても多彩で、その数なんと7種類にも上ります。薄力粉、中力粉、強力粉はもちろん、パスタに欠かせないセモリナ粉、最近話題の全粒粉やグラハム粉など、それぞれに特徴があり用途も異なります。


薄力粉はサクサクした食感が特徴で、クッキーやパイ生地に適しています。中力粉は万能選手のように、料理からお菓子まで幅広く活躍します。一方、強力粉はモチモチとした食感が魅力で、パンやピザ生地作りに最適です。


全粒粉は食物繊維が豊富で、香ばしい風味が楽しめるヘルシーなパンが作れます。ライ麦粉を使えば、独特の風味と食感が楽しめるパンに仕上がります。そば粉は和のテイストあふれるそば粉パンやガレットに欠かせません。米粉はグルテンを含まないので、和菓子やパンケーキなどに適しています。


小麦粉には約70%の炭水化物と6~15%程度のたんぱく質が含まれていますが、必須アミノ酸の一つであるリジンが不足しているため、肉類や卵、乳製品と一緒に食べることで、バランスの取れた栄養摂取ができるのです。料理や製菓に適した小麦粉を選べば、その特性を生かした美味しい一皿に仕上げることができるでしょう。ぜひ、それぞれの小麦粉の個性を味わってみてくださいね。

小麦粉 種類

小麦粉の種類① 強力粉

日本の食卓に欠かせない存在となりつつあるパン。その主な材料となるのが、小麦粉の一種である強力粉です。


強力粉は、小麦粉の中でもタンパク質の割合が最も高く、12%以上のタンパク質を含んでいます。このタンパク質は、水を加えてこねることで粘りのある強いグルテンを形成します。グルテンのネットワークがパン生地の構造を作り、発酵で生まれる二酸化炭素を閉じ込めることで、パンをふんわりと仕上げる役割を果たすのです。


この特性から、強力粉は食パンやバゲット、ピザ生地に適しています。また、こねることでこしが出るため、中華麺や餃子の皮、パスタなどにも向いています。一方で、スポンジケーキやシフォンケーキのようなふわっとした軽い仕上がりを求める焼菓子には不向きです。


日本では近年、パンを主食とする人が増えており、国内でもタンパク質量の多い小麦の生産が増えつつあります。しかし、未だに強力粉の9割は、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどから輸入されている硬質小麦(パンコムギ)に頼っているのが現状です。


強力粉の特性を理解し、上手に活用することで、パンならではのモチッとした食感とカリッとした風味を楽しむことができるでしょう。

小麦粉の種類② 中力粉

中力粉は、小麦粉の中でも最もスタンダードな存在で、強力粉と薄力粉の中間的な性質を持っています。蛋白質含有量は8〜11%程度で、この特性により幅広い用途に適しており、料理やお菓子作りに欠かせない材料となっています。


日本でいちばんなじみが深いのが「うどん粉」と呼ばれる、うどんに適した中力粉です。江戸時代からうどんは庶民の主食として親しまれてきました。ほかにはドーナツやクラッカー、かりんとうといった少し硬めのお菓子にも多く使用されています。


中力粉は国内産も多く栽培されており、市場にも多く出回っていますが、外国産のものも50%ほどあり、おもな輸入元はオーストラリアです。


自宅でうどん作りを始めたい方に、スーパーによっては中力粉を置いていないところもありますが、そんなときには強力粉と薄力粉を適切な比率でブレンドすることで、中力粉として代用することが可能です。ただし、蛋白質の量を9%前後にするために、強力粉と薄力粉の配合比を正確に計算する必要があります。

小麦粉の種類③ 薄力粉

小麦粉の中でも、私たちの食卓に欠かせない存在が薄力粉です。ホットケーキやドーナツ、シリアル、そうめんや生パスタ、天ぷらの衣など、日常生活のさまざまな場面で活躍しています。


日本国内での栽培は少なく、主にアメリカから輸入されている薄力粉は、軟質小麦を使用しています。その特徴は、タンパク質含有量が8.5%以下と低く、粉のキメが細かいことです。タンパク質が少ないほど、グルテンの形成が弱く、柔らかくて軽い食感に仕上がります。


薄力粉の用途は多岐にわたりますが、特に洋菓子への使用が多く見られます。また、近年消費量が増加しているパスタにも用いられ、乾燥パスタには強力粉が使われる一方、生パスタには薄力粉が使用されることが多いです。


店頭で見かける薄力粉には、「バイオレット」や「スーパーバイオレット」、「製菓用薄力粉」などさまざまな種類がありますが、メーカーによって味や香り、仕上がりに違いがあるのも特徴です。いろいろな銘柄の薄力粉を試してみるのも、料理やお菓子作りの楽しみの一つと言えるでしょう。

小麦粉 種類

小麦粉の種類④ 浮き粉

浮き粉は、小麦粉の中でも特にでんぷん質が多く、きめ細かな粉です。まるで片栗粉のようなその質感は、和菓子に透明感を与えてくれます。カステラ、桜餅、おはぎなどの伝統的な和菓子をはじめ、明石焼きや餃子の皮など、半透明な仕上がりが食欲をそそる料理に欠かせない存在です。


浮き粉は、「上新粉」「じん粉」「本浮き粉」「貫雪粉」など、様々な名前で販売されています。スーパーの粉ものコーナーで「じん粉」と表記された商品を見かけることも多いですが、これも実は小麦粉の一種なのです。グルテンが少なく、水分を多めに加えることで、もっちりとした食感が生まれるのが特徴です。和菓子作りに欠かせない、日本の伝統的な素材の一つといえるでしょう。

小麦粉の種類⑤ 全粒粉

全粒粉は、小麦の胚芽や外皮を含む、栄養価の高い粉です。強力粉や薄力粉とは異なり、小麦のすべての部分を製粉しているため、茶褐色を呈しているのが特徴です。食物繊維やビタミンB群、ミネラルが豊富に含まれており、健康志向の方に人気を博しています。


近年、スーパーのパンコーナーや洋菓子店でも、「全粒粉」を前面に押し出した商品を目にする機会が増えてきました。健康に配慮した食材として注目を集めているのです。


全粒粉は、不純物を多く含むため、独特の食感や風味が楽しめます。この特性を活かし、シリアルやクッキーの材料として最適です。ただし、グルテン量が少ないため、パンを作る際には、製粉した小麦粉を混ぜて使用するのがおすすめです。また、ライ麦と混ぜたパンも多く販売されているので、食べ比べをするのも一興です。


栄養価が高い一方で、脂肪分も多いため、長期保存には適していません。自宅で料理に使用する際は、小分けにして保存するなどの工夫が必要でしょう。全粒粉を取り入れることで、健康的で美味しい食事を楽しむことができます。

小麦粉の種類⑥ グラハム粉

グラハム粉は、小麦の胚芽と外皮を含んだ全粒粉の一種であり、全粒粉と同様に小麦全体を粉砕する製法で作られています。しかし、全粒粉よりも粗く挽かれているのが大きな特徴です。一般的な小麦粉は製粉後にふるいにかけられますが、グラハム粉はその工程を経ないため、より粗い食感を持っています。


グラハム粉の名称は、食生活の改革を提唱したシルベスター・グラハムにちなんでいます。グラハムは、早くから小麦の栄養素が製粉過程で失われていることに疑問を持ち、食生活の変化が人々の健康不良の改善に役立つと訴えていました。


グラハム粉は、一般的なスーパーマーケットではあまり見かけることがありませんが、高級食材店や健康食品店で購入することができます。使用用途は全粒粉とほぼ同じで、パンやクッキーなどのベーキング料理に適しています。グラハム粉を使用することで、栄養面にも配慮した美味しいメニューを提供できるでしょう。

小麦粉の種類⑦ セモリナ粉

デュラム小麦を粗挽きしたセモリナ粉は、強力粉や薄力粉よりも粒子が粗いのが特徴です。通常の小麦粉は最終工程で布ふるいにかけられ、細かい粉だけが使用されますが、セモリナ粉はその工程で残った粉として提供されています。


セモリナ粉は、たんぱく質含量が豊富で、主にデュラムコムギから作られるため、黄色みを帯びています。柔らかい品種の小麦から作られる場合は白い粉になりますが、同じ工程を経てもセモリナ粉とは呼ばれません。セモリナ粉という名称は、小麦粉を多用するイタリア語に由来しており、「Semola」の語源であるラテン語の「Simila」は穀粉を意味します。


セモリナ粉は、乾燥パスタやシリアルの主原料として知られ、独特の食感を生み出します。また、グリッシーニやクスクスなどの地中海料理にも用いられ、洋菓子店ではプリンにも使用されています。近年は日本でも、セモリナ粉を使ったクッキーやケーキなどのお菓子作りが注目を集めており、プチプチとした食感と小麦の風味を活かしたレシピが人気を博しています。


セモリナ粉は、小麦粉の新たな可能性を感じさせる食材であり、料理の幅を広げてくれる存在として、今後さらに注目が高まることが期待されます。

小麦粉の種類や特性を知って料理に生かしてみよう

料理に欠かせない食材である小麦粉ですが、実はその種類によって特性が大きく異なることをご存知でしょうか。強力粉、中力粉、薄力粉の3種類に大別され、それぞれが最も適した料理があるのです。


強力粉はグルテン含有量が多いため、パンやピザ生地のようなコシと弾力が必要な料理に向いています。一方、薄力粉はグルテン含有量が少なく、クッキーやケーキなどのサクサク、ふわふわとした食感を求める料理に適しています。中力粉はその中間的な性質を持ち、うどんや餃子の皮、天ぷらの衣などに活用されます。


さらに、全粒粉や全粒強力粉といった特殊な小麦粉もあり、これらを使うことで、より健康的で風味豊かな料理を楽しむことができるのです。


普段何気なく使っている小麦粉も、その種類や特性を理解し、料理に活かすことで、いつもの料理をワンランクアップさせることができます。小麦粉の個性を上手に引き出して、美味しい料理を作ってみませんか?

小麦粉 種類

まとめ


小麦粉の種類や特性を理解し、用途に合わせて適切に選ぶことで、パンやパスタ、ケーキなど様々な料理をより美味しく仕上げることができます。小麦粉の知識を深め、料理やお菓子作りのレパートリーを広げましょう。