いちじくは、その豊かな甘みとユニークな食感が魅力の果物であり、日本の食卓でも古くから親しまれています。一年を通じて手に入るこの果実ですが、季節ごとの旬においては特にその美味しさが際立ちます。春から秋にかけて収穫期を迎えるいちじくは、食べ頃のタイミングで楽しむとその芳醇な風味を最大限に引き出すことができます。この記事では、いちじくの旬を探りながら、その魅力に迫ります。
いちじくとはどのような植物か?
いちじくは、イラクサ目クワ科イチジク属に属する落葉樹で知られています。一般的に果物と思われる部分は、実は肥大化した花軸なのだそうです。私たちが通常食べている部分は、果実ではなく花だったということができます。いちじくは「無花果」という漢字で表されます。この漢字は、花ではなく実がなるように見えることから付けられたのだといわれています。江戸時代に中国から伝わったとされるいちじくは、高い栄養価を持ち、薬としても利用されていたようです。
いちじくが最もおいしい季節は夏から秋
いちじくの収穫期は6月から11月にかけてで、2回にわたって旬を迎えます。夏には夏果専用種、秋には秋果専用種がそれぞれ盛りとなっています。夏果専用種は6月頃から8月頃までが旬で、サイズが大きいことが特徴です。秋果専用種は8月頃から11月頃にかけて旬を迎え、甘みが強いのが特長です。愛知県は日本における主要な産地で、温和な風土と豊かな水源が栽培に理想的な条件を整えています。この後に続くのは和歌山県と福岡県です。いちじくは繊細な果実であるため、海外から輸入される際には乾燥したものがメインです。
美味しいいちじくの見分け方
いちじくを選ぶ際は、ハリと傷のないものを選ぶことが大切です。傷があるいちじくはそこから痛みが進行します。皮にツヤがあり、色が濃くしぼんでいないものを選ぶのがコツです。香りが良いいちじくは熟しているサインですが、柔らかすぎると熟しすぎていることもあるので注意が必要です。常温での保存には向かず、日持ちも良くないため、よく見極めてから購入してください。しっかりと色づいて実が柔らかく、おしりが開いた状態が完熟の証です。熟すとおしりが割れるいちじくは、ぜひその美味しさを楽しんでください。