中性脂肪を減らす飲み物

健康診断で気になる中性脂肪の値。高いままだと、さまざまな健康リスクが高まることも…。でも、食事制限や運動はなかなか続かない、という方も多いのではないでしょうか?実は、日々の飲み物を少し見るだけで、中性脂肪対策ができるかも知れません。

中性脂肪とは?健康への影響と基準値

中性脂肪(トリグリセリド)は、体の健康を維持するために必要な脂質の一種で、主にエネルギー源として利用されます。食事から摂取される脂肪が腸で吸収される「外因性トリグリセリド」と、肝臓や小腸で合成される「内因性トリグリセリド」余剰なエネルギーは中性脂肪として脂肪細胞に放置されます。健康診断などで中性脂肪値が高い場合は、血液中性脂肪が多すぎることを意味し、放置すると血管壁が確保され、様々な疾患リスクが高まる可能性があります。

中性脂肪を下げるために重要な成分

中性脂肪を下げる、または画期的な効果が期待できる代表的な成分として、ポリフェノール、EPA・DHA、水溶性食物繊維(特に難消化性デキストリン)の3つが挙げられます。

・ポリフェノール:抗酸化作用と中性脂肪低減効果

ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦みや色素の成分で、8000種類以上存在すると言われています。 抗酸化力が強く、体が酸化されることで病気を防ぐ働きがあります。 また、一部のポリフェノールには中性脂肪を下げる効果が期待できます。

・EPA・DHA:青魚に豊富な必須脂肪酸

EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、イワシ、アジ、サンマといった青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸です。これらの成分には、HDL(善玉)コレステロールを増やし、LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪の軽減効果が期待されています。

・水溶性食物繊維(難消化性デキストリン):糖の吸収を穏やかに

水溶性食物繊維は、海藻などにも多く含まれており、糖質の吸収を穏やかにすることで食後の中性脂肪の上昇を注目する効果があります。 難消化性デキストリンも水溶性食物繊維の種類で、同様の効果が期待できます。

中性脂肪を下げる効果が期待できる飲み物

・緑茶:カテキンの力

緑茶に含まれるカテキンはポリフェノールの一種で、中性脂肪の軽減効果が期待できます。また、βカロテンやビタミンCなどの抗酸化ビタミンも含まれており、活性酸素から血管を保護する働きも期待できます。

・ウーロン茶:ウーロン茶ポリフェノールの働き

ウーロン茶には、ウーロン茶ポリフェノールが含まれており、中性脂肪の軽減効果が期待できます。

・コーヒー:クロロゲン酸の力

コーヒーに含まれるクロロゲン酸にも、中性脂肪を減らす効果があると言われています。

特定保健用食品(トクホ)の賢い利用

中性脂肪が気になる方向けに、特定保健用食品(トクホ)の飲料も販売されています。トクホとは、健康づくりに役立つ食品として、その有効性や安全性が国に承認された製品のことです。食生活の改善に加えて、上手にトクホを利用することで、中性脂肪を減らす効果を高めることが期待できます。

中性脂肪対策:飲み物の選び方

甘いジュース、ビール、果実酒などは糖質を多く含むため、飲みすぎると中性脂肪を上げる原因となります。 特に果物に含まれる果糖は中性脂肪を増加させやすいため、注意が必要です。 アルコールを飲む場合は、量を控えめにし、ポリフェノールを多く含む赤ワインを選ぶと良いでしょう。

中性脂肪対策

生活習慣を見直すことでも中性脂肪の低下を期待できます。効果が高く、簡単に取り入れられるポイントを紹介します。早食いは中性脂肪を上昇させる原因になります。 早食いをして一気に食べ物を食べると血糖値が急上昇し、インスリンが多量に分泌されます。 インスリンの働きによって中性脂肪は体内で合成されやすいため、ゆっくりと噛んで食べることが大切です。有酸素運動とは、体内に酸素を取り入れながら行う運動で、ウォーキング、スロージョギング、サイクリング、水中歩行などがあります。 有酸素運動は中性脂肪の改善に有効です。

まとめ

中性脂肪を下げるためには、特定の飲み物だけでなく、バ​​ランスの取れた食生活と適度な運動が重要です。 今回ご紹介した情報を参考に、日々の生活習慣を見直し、健康的な体を目指しましょう。

中性脂肪