干し芋カロリー
干し芋は日本の代表的な手作り保存食品で、美味しくてヘルシーな食材として親しまれています。カロリーが気になる方も多いでしょう。本記事では、干し芋の栄養価とカロリーについて詳しく解説します。干し芋のカロリー管理や上手な食べ方のコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
干し芋の糖質とカロリー
さつまいもの持つ自然な甘さを凝縮させた干し芋は、老若男女問わず愛される和の味覚です。しかし、そのカロリーや糖質の実態は意外な数値を示しています。
日本食品標準成分表2020年版によると、干し芋100グラムあたりのカロリーは277キロカロリー、糖質は66グラムと記されています。一方、生のさつまいもは100グラムあたりカロリー127キロカロリー、糖質30.3グラムと低めの値となっています。また、焼き芋に至っては、同量でカロリー151キロカロリー、糖質35.5グラムとなり、干し芋との差は歴然です。
このように数値を比べてみると、干し芋が乾燥と加工によりさつまいもの甘みと栄養素を濃縮させた結果、カロリーや糖質が高い食品であることがわかります。それにもかかわらず、ダイエット中の間食として重宝される理由には、干し芋ならではの利点があるのです。
糖質とカロリーが高くても干し芋が太りにくい理由は?
糖質やカロリーが高くても、ヘルシーなおやつとして人気なのは、干し芋がもつその栄養価にあります。ここではその理由について、まとめてみました。
食物繊維で便秘を予防
干し芋の原料でもあるさつまいもは、食物繊維が豊富なので整腸作用が期待できます。食物繊維は便の水分量を増やし、お通じをよくするサポート役にもなり、便通がよいと、便秘がちでぽっこりしていたお腹周りもすっきりしてきます。
腹持ちがよく空腹を抑えてくれる
水に溶けない不溶性食物繊維が豊富だと、胃の中で消化がされにくくお腹の満足感が続く効果があります。太ることや糖質制限を気にしている方にとって、空腹はつらいもの。食物繊維のおかげで腹持ちがよいのも、干し芋の特徴と言えるでしょう。水分が抜けている分、同じさつまいもの量を食べるよりも食べ応えがあり、満足感も味わえます。天然のやさしい甘味があるので、おやつの甘さが恋しくなったときにもぴったりです。
低GIで血糖値の上昇が緩やか
干し芋がダイエット中や糖質制限中の人に向いていることの理由の一つに、低GI食品であることが挙げられます。血糖値の上がりやすさを数値化したGI値が低いと血糖値の上昇が緩やかになり、糖を脂肪に変えるインスリンの分泌を抑えることができ、脂肪の形成を抑えることができると言われています。
身体によい栄養素が豊富
干し芋にはビタミン・カリウム・マグネシウム・リンなど体にうれしい成分も多く入っています。美容や体調管理のために、適度に取り入れるとよいでしょう。
糖質制限中の干し芋の適切な食べ方は?
糖質制限中の干し芋は、賢明な選択と適量の摂取が重要です。干し芋は低カロリーで血糖値の上昇を抑えてくれますが、一度に大量に食べると糖質の過剰摂取になる可能性があります。適切な干し芋の1日の摂取量は30グラム前後が目安です。この量なら、糖質は約15グラムと糖質制限ダイエットに適しています。水に浸して戻せば、ふっくらとした食感が楽しめます。
干し芋のおつまみとしてナッツやチーズを添えるのがおすすめです。たんぱく質や良質な脂質の同時摂取で、より満足感が得られます。自然な甘みと食物繊維が豊富な干し芋は、低糖質でありながらダイエットに最適なおやつです。適量を意識して上手に活用し、ダイエットを有利に進めましょう。
まとめ
干し芋は、カロリーは高めですが、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富に含まれています。小さじ1杯(約10g)あたり約35カロリーで、適量を食べれば健康的な おやつになります。干し芋を楽しむコツは、一度に多く食べすぎないことです。少量ずつ食べれば、おいしくてヘルシーな干し芋を気兼ねなく楽しめます。