ドラゴンフルーツ時期

ドラゴンフルーツは、そのエキゾチックな見た目と爽やかな味わいで、近年ますます人気が高まっています。旬の時期には市場に並ぶ新鮮なドラゴンフルーツを使って、様々な料理やデザートを楽しむことができます。その鮮烈な色合いとユニークな食感は、ただ食卓を彩るだけでなく、健康にも良い影響を与えます。本記事では、ドラゴンフルーツの最も美味しい旬の時期を探るとともに、その魅力を最大限に引き出す楽しみ方をご紹介します。

ドラゴンフルーツについて知っていますか?

ドラゴンフルーツはサボテン類に属し、寒さには弱いものの、暖かい気候では育てやすい果物です。その果肉に含まれる種を植えることで育成が可能です。この魅力的なフルーツについて詳しく説明します。

ドラゴンフルーツとは何か

ドラゴンフルーツは中米から南米北部にかけて自生するサボテン科ヒモサボテン属の植物で、熱帯の森林やジャングルに自然に育ちます。かつて中米からヨーロッパ人によってベトナムに持ち込まれたことで、そこでの栽培が始まったとされています。その見た目から、当地の人々が茎を竜の身体、果実を竜の頭に見立てて「ドラゴンフルーツ」と呼ぶようになったと言われます。しかし、西欧では竜のイメージがあまり良くなかったため、「ピタヤ」という名前で知られていたようです。

ドラゴンフルーツの魅力

ドラゴンフルーツはサボテンに似た条件下で育てられますが、寒さに弱いため、冬の寒い時期には室内や温室での栽培が推奨されます。5度を下回ると茎が腐るリスクがあるため、注意が必要です。適切な温度管理を行えば、病害虫の影響を受けにくいため、丈夫に育ちます。茎が自立しないため、栽培には適切な支柱を利用した仕立て方や剪定が重要です。

ホワイトドラゴン

ドラゴンフルーツは鮮やかな赤や白、そしてピンクの果肉を持ち、さらに外皮も赤や黄色といったバリエーションがあります。ここでは、ドラゴンフルーツの代表的な品種をお伝えします。ホワイトドラゴン(ホワイトピタヤ) ドラゴンフルーツのなかでもっとも有名で流通量も多い品種です。白い果肉、赤い果皮であまり酸っぱさはありません。 ゴマのように種が拡がっているのが特徴で、7~11月頃に多く出回ります。1つ約200~1000gと大きさもさまざまです。

レッドドラゴン(レッドピタヤ)

果肉が赤紫で、外側は赤色をしています。味わうとほのかな甘さを楽しめますが、ホワイトドラゴンに似た食感があります。重さは約150~800gとコンパクトで、流通するのは7月から11月頃です。食べるときは果汁が服に付着しにくいよう注意しましょう。

ピンクドラゴン(ピンクピタヤ)

特徴的なのは薄いピンクの果肉で、甘さが爽やかであることです。食感は従来の赤肉や白肉と大差ありません。「ちゅらみやらび」という名のピンクドラゴンは、2007年に新しく品種登録され、主に沖縄県で栽培されています。重量は約500gと比較的大きく、糖度は15度以上の瑞々しさを誇ります。

ゴールデンドラゴン

この品種の果皮は黄色で、イエローピタヤほどのゴツゴツ感はありませんが、うろこ状の果皮は他のドラゴンフルーツと似ています。さわやかな甘みがあり、すっきりとした味わいはホワイトピタヤやレッドピタヤと似た印象です。

イエロードラゴン(イエローピタヤ)

イエロードラゴンは、白い果肉と黄色の果皮を持つ果物です。市場に出る際にはトゲが取り除かれていますが、自然の状態ではゴツゴツしたトゲがあります。この果物の重さは約200~500gで、6月から10月にかけて見かけます。特にそのみずみずしさと甘さが魅力の品種です。

ミニドラゴンフルーツ

この品種は元々大きくならずコンパクトなため、ベランダでも育てやすい植物です。一般的には鑑賞用として育てられており、小さな果実が成長し、メロンのような香りと風味を持つ点が特徴です。しかし、収穫時期が早すぎると苦味が出るため、完熟するのを見極めて収穫してください。

ドラゴンフルーツの収穫作業

ドラゴンフルーツの収穫期は主に7月から10月にかけてです。開花してから約40〜60日後に完熟すると言われていますが、品種によって異なることがあります。収穫が遅れると果実がしわになったり亀裂が入る危険があるため注意が必要です。この果物は追熟しないため、収穫後はできるだけ早く食べるのが望ましいとされています。イエローピタヤの場合、主にショ糖や果糖を多く含むため特に甘みを感じやすいですが、他の種類はそれほど甘みを感じないことがあります。

まとめ

ドラゴンフルーツは、「スーパーフード」として知られ、美容と健康維持に有益な栄養素が豊富に含まれています。この植物は暖かい気候で育ち、寒さには弱いため、鉢植えで育てて寒くなったら室内に移動するのが理想的です。スーパーで手に入れたドラゴンフルーツの種から育てることもできますが、苗からの方が早く収穫できるため、急いで収穫を希望するなら苗を選びましょう。病害虫にはある程度強いものの、日光と風通しを確保しなければ立枯れ病や害虫に悩まされることがあるので、剪定をきちんと行うことが重要です。さらに、実が垂れやすい特徴を生かし、茎を垂らして育てるとよいでしょう。

ドラゴンフルーツ