大福は、もちもちとした食感と甘い餡(あん)が絶妙に絡み合う日本の伝統的な和菓子です。しかし、その美味しさの裏にはカロリーが潜んでいるため、ダイエット中の方にとっては悩みの種かもしれません。ここでは、大福のカロリーを徹底的に解説し、ダイエット中でも罪悪感なく楽しむためのポイントをご紹介します。賢く選ぶことで、健康的な甘みを堪能できるヒントが満載ですので、ぜひ参考にしてください。
「大福」は体重増加の原因?注目すべきカロリーと炭水化物の詳細
こちらの記事では、大福のカロリーについて詳しくお伝えします。また、ダイエット中におすすめのカロリーを意識した食べ方も提案します。文中のカロリー情報は、文末の参考データに基づいていますが、一部は独自の計算を含む場合があります。
大福を食べると体重が増える可能性がある?
「和菓子はより太りにくいとされることがありますが、それは脂質が少ないためだと考えられます。洋菓子にはバターや牛乳、卵などの脂質の多い材料が豊富に使用されています。一方で、和菓子は砂糖や米が中心で、比較的脂質が少ないため、カロリー控えめとされています。ただし、和菓子にも洋菓子にもさまざまな種類が存在するため、一概に判断するのは難しい場合があります。特に、和菓子の代表である大福がどの程度太りにくいのか、具体的なカロリーや炭水化物の量を確認することが重要です。
一つの大福に含まれるカロリー
大福もち1個(96g)のカロリーは232kcalで、これは55gの餅とつぶしあんでできています。ご飯1膳(160g)は269kcalなので、少なめに盛ったご飯とほぼ同じカロリーです。そのため、大福もちを間食として1個食べる場合には、カロリーがやや高めになるかもしれません。
その他の大福のカロリーについて
大福には多様なバリエーションが存在し、それぞれのカロリーは異なります。例えば、草大福といちご大福のカロリーを比較してみましょう。●大福もち(96g):232kcal●草大福(96g):229kcal●いちご大福(81.5g):148kcal。この中で、いちご大福が最もカロリーが低いです。意外に思われるかもしれませんが、いちごが入っているため、あんの量が減りカロリーが少なくなっています。
大福に含まれる炭水化物の量とは?
炭水化物は、糖質と食物繊維の2つに大別されます。糖質は人の体に不可欠な栄養素ですが、過剰摂取すると脂肪として体内に蓄積される可能性があります。このため、糖質制限ダイエットが注目されています。その影響で、食品の糖質量を意識する方も増えているでしょう。以下に紹介する3種類の大福と、一杯のご飯の炭水化物量と糖質量について見ていきましょう。●大福もち:50.91g(糖質48.36g)●草大福:51.9g(糖質48.69g)●いちご大福:33.1g(糖質31.68g)●ご飯:59.36g(糖質58.88g)※糖質量は括弧内に示されています。カロリーと比べても、3種類の大福の中で最も糖質が少ないのは、いちご大福です。大福もちや草大福は、もち米や片栗粉、そしてつぶしあんなどの材料を使用するため、炭水化物と糖質の量がどうしても多くなります。
洋菓子と比べるとカロリーが低い?
冒頭でとり上げた「和菓子は洋菓子よりも低カロリー」とされる意見について、いくつかの洋菓子とカロリーや糖質量を比較してみましょう。●大福もち(96g):232kcal|50.91g|48.36g●草大福(96g):229kcal|51.9g|48.69g●いちご大福(81.5g):148kcal|33.1g|31.68g●マドレーヌ(28.1g):118kcal|10.13g|9.93g●いちごタルト(116.1g):266kcal|37.06g|36.15g●ショートケーキ(118.8g・18cm型8等分):366kcal|29.05g|28.59g※それぞれ1個あたりの重量、カロリー、炭水化物量、糖質量を示しています。全体的な傾向としては、カロリーは洋菓子より和菓子の方がやや低めでありますが、炭水化物量と糖質量は高めであることが見受けられます。
大福を楽しむためのヒント
カロリーを意識している方には、大福を選ぶ際の工夫をご紹介します。ダイエット中でも大福を楽しみたいときのヒントにしてみてください。
食事をする時刻を大切にする
ダイエットをしている間に大福を食べる際は、時間帯にも気を配るべきです。深夜に食べると、脂肪がつきやすくなると言われています。これは、脂肪の蓄積を促進するタンパク質であるBMAL1が増えるためです。BMAL1の数値は深夜に増加しやすいため、この時間に高カロリーのものを摂取すると脂肪がつくリスクが高まります。BMAL1の量が最も少なくなるのは午後2時から3時の間とされているため、おやつを食べるならこの時間が適しています。
食事の際にお茶を楽しむ
大福を楽しむ際には、ぜひお茶と合わせてください。特に、緑茶にはカテキンが含まれており、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。ウーロン茶にも、脂肪を燃焼しエネルギー消費を促進する要素が含まれています。これらのお茶は、ほかの成分とともにリラックス効果や満足感を届けてくれるため、食べ過ぎを防ぐのにも一役買います。温かくして飲むことで、さらに効果を引き出せます。大福の風味とお茶の組み合わせを、ぜひお試しください。
フルーツが入ったものを選択する
いちご大福は通常の大福と比較してカロリーが低めであることを前述しました。果物を含んだ大福はカロリーを控えめにできるため、選択肢として適しています。いちご以外にも、キウイやみかん、マスカットなど様々な種類が揃っているため、自分の好みに合った果物入りの大福を見つけるのも良いアイデアです。ただし、中にはクリームが入った商品もありますので、そういったものはカロリーが多くなる可能性があることに注意が必要です。
大福を楽しむなら適量を守って!程良く味わおう
大福は洋菓子に比べると脂質が少なく、そのためカロリーも低めです。一つ食べた程度ではすぐに体重が増えることはないため、甘いものを我慢してストレスになるよりは、たまに間食として楽しむのも悪くはありません。しかし、いくら低カロリーとはいえ、その基準はあくまで洋菓子と比較した際のものであり、糖質は洋菓子よりも多めです。また、一膳のご飯とカロリーがさほど変わらないことも忘れずに。また、食べ過ぎには注意を払い、程よく楽しむことが大切です。