パウンドケーキとカトルカールは、外見は似ていても全く異なる伝統的な焼き菓子です。前者は洋菓子で、卵、砂糖、バター、小麦粉が主材料の重くてしっとりとした食感が魅力です。一方、後者は米粉を使った和菓子で、きめ細かな食感と上品な甘さが人気の理由です。

パウンドケーキの起源は16世紀のイギリスで、当時は材料を等量で使っていたことから名付けられました。一方のカトルカールは、江戸時代の京都が発祥の地で、極細の米粉と繊細な技術が特徴的な上生菓子です。

近年のパウンドケーキにはチョコレートやフルーツが加えられるなど、バリエーションが広がっています。一方のカトルカールは伝統の製法を守りつつ、形や味付けに工夫を凝らした新しい商品が人気を集めています。異なる文化から生まれたこの2つのお菓子には、それぞれ深い味わいがあり、喫茶時間を彩ってくれます。

パウンドケーキは、名前の由来通り、卵、砂糖、バター、小麦粉をそれぞれ1ポンド(約450g)ずつ使った伝統的な焼き菓子です。イギリス発祥のこの代表的なケーキは、しっとりとした食感が特徴です。

発祥地のイギリスでは、高級食材を使ったパウンドケーキが上流階級に愛されました。一方、一般家庭では卵や乳製品を控えめに使うことで、庶民的な味わいに変化していきました。

簡単な作り方ながら、適度な混ぜ具合や焼き加減を心得ることが本格的な味を引き出すコツです。上品な甘さと滑らかな舌触りが堪能できるパウンドケーキは、おもてなしの席にぴったりな一品です。近年では、様々な風味を加えたアレンジ商品も登場しています。

伝統的なパウンドケーキのレシピは、材料を1ポンド(450g)ずつ使うことから名づけられました。当時は計り器具がなく、聖書の重さを基準に材料を量っていたと言われています。1ポンドは、人間が1日に必要とする食糧(大麦)の重さに由来するともいわれます。450gの材料を4つ合わせると1800gもの大量の生地になり、混ぜ作業が大変だったことが想像されます。

イギリスでは、やわらかくしたバターに砂糖、卵、小麦粉の順でシュガーバター法で混ぜる方法が一般的です。家庭用に量を減らす場合は、各材料を100gずつ、卵はMサイズ2個分とすると作りやすい量になります。

フランスの伝統菓子""キャトルカール""は、卵と砂糖、バター、小麦粉の4つの素材を等量で使う簡素なレシピが特徴です。例えば卵2個(100g)を基準に、バター100g、砂糖100g、小麦粉100gと計ります。卵の大きさによって量を微調整できます。

泡立てた卵の風味とサクサク食感、バターの香り高さ、控えめな甘さが絶妙なハーモニーを奏でています。焼き色が濃すぎるとくせ味が出るので、焼き加減にも気を付けましょう。

一口サイズのミニ個から大ぶりのものまで様々な形状があり、模様の付け方も変えられます。キャラメルやチョコレートをトッピングしたり、ワインと合わせるのもおすすめです。フランス家庭の定番おやつで、パサパサとした食感が紅茶にぴったりだと言われています。

パウンドケーキとキャトルカールは、見た目は似ていても実は全く異なる焼き菓子です。パウンドケーキは卵や砂糖、小麦粉、バターを同量で使う英国の伝統的な菓子で、膨張剤を使わず卵の発泡力だけで焼き上げられます。しっとりとした食感と素朴な味わいが人気の秘密です。一方、キャトルカールは米国生まれの菓子で、ベーキングパウダーを使い外はカリッと中はしっとりした食感が魅力です。

砂糖の量が多く甘みが強いのが特徴的です。形状も異なり、パウンドケーキは縦長ですがキャトルカールは丸いドーナツ形状です。焼成時間も異なり、パウンドケーキは長時間を要しますがキャトルカールは比較的短時間で焼けます。食べ方も違い、パウンドケーキは一口大に切って、キャトルカールはそのままかじります。