チョコのケーキ 種類
チョコレートは、その濃厚な味わいから世界中の人々を魅了してきました。チョコレートを使ったケーキは、特別な日にぴったりのおいしい贅沢であり、作り手の愛情が込められた逸品です。チョコケーキには様々な種類があり、それぞれ個性的な風味と魅力を持っています。この記事では、定番から変わり種までさまざまなチョコケーキの種類をご紹介します。
【生菓子】有名・人気なチョコレートケーキの種類・名前一覧
オペラ(フランス)
パリの老舗パティスリー「ダロワイヨ」が考案したオペラは、コーヒー風味のシロップを染み込ませたビスキュイ・ジョコンドの生地に、ガナッシュやバタークリームを何層にも重ねたケーキです。すべての層を一口で食べられるよう、高さ3cm未満に作るのが決まりです。
エクレア(フランス)
フランス語で「稲妻」を意味するエクレアは、細長いシュー生地にクリームやカスタードを挟み、チョコレートをかけた生菓子です。19世紀初めに考案され、名前の由来には諸説あります。
フォンダン・オ・ショコラ(フランス)
「フォンダン」はフランス語で「溶ける」を意味し、その名の通りとろけるような柔らかさと濃厚さが特徴です。温めてトロっとした食感を楽しむものや、冷えたまま口の中で溶けるものなどがあります。
ブッシュ・ド・ノエル(フランス)
「クリスマスの薪」を意味し、ロールケーキをチョコレートクリームで覆い、木を連想させるデコレーションが特徴です。クリスマスに欠かせないケーキです。
タルト・オ・ショコラ(フランス)
甘みのあるタルト生地にガナッシュを流して冷やし固めたタルトです。パティスリーによってはナッツやドライフルーツが入っているものもあります。
シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(ドイツ)
「黒い森」とも呼ばれ、ココアのスポンジ生地とホイップクリーム、キルシュ漬けのさくらんぼが特徴のケーキです。
ザッハ・トルテ(オーストリア)
1800年代にウィーンで考案され、「チョコレートケーキの王様」と称されます。チョコレートの濃厚な甘みとアプリコットジャムの爽やかな酸味が特徴です。
ガラシュケーキ(ブルガリア)
19世紀後半に考案され、チョコレート風味のスポンジ生地とくるみ入りのガナッシュを重ねたケーキです。表面はチョコレートでコーティングし、ピスタチオをトッピングしています。
ジャーマンケーキ(アメリカ)
実はアメリカ生まれのケーキで、サミュエル・ジャーマン氏が考案したチョコレートを使用します。ココナッツフィリングが特徴です。
ギネスケーキ(アイルランド)
アイルランドの黒ビール「ギネス」を使い、チョコレートとビール風味のスポンジ生地に生クリームをのせたケーキです。
テリーヌショコラ(フランス)
なめらかな口当たりと濃厚な味わいが特徴で、長方形の「テリーヌ型」で作られます。小麦粉を使わず、蒸し焼きにして冷やし固めます。
デビルズフードケーキ(アメリカ)
チョコレートスポンジにチョコレートクリームを挟み、表面もチョコレートクリームで覆います。対極に「エンゼルフードケーキ」があります。
ラミントン(オーストラリア)
四角くカットしたスポンジ生地にチョコレートをコーティングし、ココナッツをまぶして作るケーキです。
ドボシュトルタ(ハンガリー)
薄いスポンジ生地とチョコレートクリームを重ね、一番上をキャラメルで覆ったケーキです。エリザベート王妃も絶賛しました。
チョコレートショートケーキ(日本)
チョコレートクリームといちごのトッピングが特徴的な日本のケーキです。ビスケット生地のアメリカのケーキを参考に、日本人向けに改良されました。
【半生・焼菓子】有名・人気なチョコレートケーキの種類・名前一覧
ブラウニー(アメリカ)
説明: ブラウニーは、1800年代後半にアメリカ・シカゴのホテルシェフが考案したとされるチョコレート菓子です。その名前は茶色い見た目(ブラウン)に由来しています。
特徴: 平たく四角い形が一般的で、ナッツやチョコレートチップが入ったり、やわらかい食感やほろほろとした食感など、バリエーションが豊富です。濃厚なチョコレート風味が楽しめるため、コーヒーと一緒にいただくのがおすすめです。
ガトー・オ・ショコラ(フランス)
説明: フランス語で「チョコレートケーキ」を意味するガトー・オ・ショコラは、日本ではケーキ生地にココアやチョコレートを混ぜ込んだものを指します。
特徴: 全卵を使用するブラウニーとは異なり、卵白でメレンゲをつくってから生地に混ぜるため、しっとりとした食感が楽しめます。
レーヌ・ド・サバ(フランス)
説明: 「シバの女王」を意味するレーヌ・ド・サバは、チョコレートやアーモンドなどのナッツ、バターをたっぷり使った濃厚なケーキです。
特徴: 一般的には丸型で焼き上げ、ホイップクリームを添えたりすることもあります。日本では珍しいケーキですので、見かけた際にはぜひ試してみてください。
ケーク・オ・ショコラ(イギリス)
説明: 18世紀後半にイギリスで生まれたパウンドケーキにチョコレートを加えたものを、ケーク・オ・ショコラと呼びます。
特徴: パウンド型で焼き上げ、ナッツやドライフルーツを加えることもあります。しっとりと濃厚なものから軽い食感のものまで、バリエーションが豊富です。
マカロン(イタリア)
説明: イタリア発祥のマカロンは、卵白、砂糖、アーモンドプードルを使った素朴な焼き菓子です。フランスに渡り、現在のカラフルなマカロンに進化しました。
特徴: 日本で知られる「マカロン・パリジャン」は、クリームやガナッシュを挟んだもので、さまざまな味わいが楽しめます。
マンデルンレーリュッケン(ドイツ)
説明: ドイツ語で「マンデルン」はアーモンド、「レーリュッケン」は鹿の背中を意味します。レーリュッケン型を使用し、鹿の背中に似せて作るケーキです。
特徴: 外側はココア入りメレンゲ生地、内側はバター生地の二層構造で、表面をチョコレートでコーティングすることもあります。アーモンドの風味豊かな焼き菓子です。
トルタカプレーゼ(イタリア)
説明: トルタカプレーゼは、南イタリアのカプリ島発祥のお菓子です。ケーキに小麦粉を入れ忘れたことが誕生のきっかけとされています。
特徴: 外側はカリッと香ばしく、内側はしっとりとした軽い食感です。チョコレートの濃厚な風味が楽しめます。
レッドベルベットケーキ(イギリス)
説明: 深紅の生地が特徴的なレッドベルベットケーキは、イギリスで誕生しました。生地のココアに含まれる成分が、バターミルクやビネガーに反応して赤く発色します。
特徴: 現在では食紅やビーツで着色し、ふわふわの生地と白いフロスティングとのコントラストが鮮やかです。
ショコラーデシュトレン(ドイツ)
説明: シュトレンはドイツの伝統的なクリスマス菓子で、チョコレート生地にドライフルーツやナッツを加えたものをショコラーデシュトレンと呼びます。
特徴: クリスマスまでの期間を楽しみながら少しずつ食べるお菓子です。バターをたっぷり使用し、表面を砂糖でコーティングしているため、長く保存できます。
パネトーネチョコラート(イタリア)
説明: イタリアのクリスマスを代表するお菓子・パネトーネに、チョコレートやココアパウダーを練り込んだものです。
特徴: パネトーネ種という自然酵母で発酵させた生地はふんわりやわらかく、チョコレートとドライフルーツの風味が楽しめます。
まとめ
チョコケーキの種類は実に多彩で、味や食感を変えるだけでなく、ガナッシュやムースなど仕上がりの違いを楽しむことができます。チョコの風味を活かしつつ、ナッツやフルーツを加えてアレンジを加えたり、アイスクリームと組み合わせてパフェ風にすれば、一層楽しい一品に。チョコケーキには無限の可能性が秘められており、思い思いの好みに合わせて、様々な表情を味わえます。