チーズ 切り方
チーズは、そのままでも美味しいけれど、上手に切ることで風味や食感がより引き立ち、さまざまな料理に幅広く活用できるようになります。しかし、チーズの種類によって最適な切り方は異なります。本記事では、チーズの特性に合わせた切り方のコツと、それぞれの切り方で生かせる料理例をご紹介します。
チーズの切り方のポイント
風味の違いを楽しむため、チーズは一片に外側と中心部を含むようカットすることが重要です。外側はしっかりと熟成されているのに対し、中心部はまだ新鮮な風味が残っています。斜め45度にナイフを構え、チーズ全体を通して切ることで、熟成の度合いによる風味の変化をお楽しみいただけます。また、温度管理にも注意を払い、常温に戻してからなめらかに切れるよう心がけましょう。適切な切り方と温度で、チーズの魅力を存分に引き立てることができるでしょう。
形によって異なるチーズの切り方
チーズの形や硬さに合わせて最適な切り方をすることで、風味や食感を損なうことなく楽しめます。
円形
・円形のものは中心から放射状に切りましょう。
・カマンベール、サンタンドレ、ピエダングロワなどがこのタイプです。
ピラミッド形
・中心からくさび形に放射状に切ります。
・ヴァランセ、プーリニィサンピエールなどがこのタイプです。
バトン形
・筒型のチーズは輪切りにします。適当な厚さ(5〜10mm)で切り分けます。
・サントモール、フレッシュシェーブルなどがこのタイプです。
三角形
・三角形に切られているチーズは、中心と外側が均等に入るようにくさび形に切ります。
・ロックフォール、ゴーダ、ミモレットなどがこのタイプです。
四角形
・四角形のチーズは、円形と同様に中心から放射状に切ります。
・ポンレヴェック、マロワルなどがこのタイプです。
包丁にくっつきやすいチーズの切り方の裏技
チーズを切る際に包丁にくっつかないための裏技をご紹介しましょう。包丁にくっつかないコツは、チーズと包丁の接触面積を少なくすることです。そのために役立つのが、クッキングシート、キッチンペーパー、水を使う方法です。
まずクッキングシートを使う方法では、シートを包丁の刃に被せてからチーズを上から押すように切ります。シートがチーズと包丁の間に入ることで、接触面積が減り、くっつきにくくなります。
次にキッチンペーパーを使う方法も、クッキングシートと同様の効果があります。さらにペーパーはデコボコしているため、チーズに触れる面積がさらに少なくなり、すべりもよくなります。これがおすすめの方法といえます。
最後に包丁を水で濡らして切る方法もあります。水の潤滑効果によってチーズが包丁にくっつきにくくなるのです。ただし、何度も切る際は包丁をこまめに濡らす必要があります。
いずれの方法も、包丁とチーズの接触面積を減らすことで、チーズをきれいに切り分けられます。上手に活用して、チーズの風味を損なうこともありません。ぜひお試しいただき、綺麗に切れるよう心がけてください。
まとめ
チーズの種類と硬さに合わせて適切な切り方を選ぶことで、風味と食感を最大限に引き立てることができます。硬いチーズは薄切りにすると口当たりが良く、柔らかいチーズはくずれにくい角切りがおすすめです。また、料理に合わせてさまざまな形状に切り分けることで、見た目の彩りとアクセントを加えられます。チーズ本来の味わいを存分に楽しむためにも、ぜひ切り方のコツを活かしてみてください。