お祝いの席といえば、華やかさと美しさが求められるもの。そこで、視覚的にも味覚的にも特別な時間を演出する紅白のお菓子はいかがでしょうか。日本の伝統的な色である赤と白は、祝い事の象徴として長く親しまれています。この記事では、そんな紅白のスイーツを取り入れた、お祝いにぴったりのアイディアをご紹介します。古典的かつ新しいスタイルのデザートを選ぶことで、ゲストに忘れられないひとときを提供しましょう。
紅白饅頭を引き出物に選ぶ理由と気をつけるべき4つのポイント
紅白饅頭は結婚式や入学式、そして出産の内祝いといったお祝い事に欠かせない縁起の良いお菓子です。古来より縁起物として重宝されてきたこの紅白饅頭が、なぜ祝いの場で選ばれるのでしょうか？
この記事では、紅白饅頭が縁起物とされる理由や他の縁起物との比較を通じて、実はあまり知られていない紅白饅頭の魅力を詳しくご紹介します。
愛らしく縁起の良い紅白饅頭の魅力
箱を開けると、愛らしく並んだ紅白の丸いお饅頭が目に飛び込んできます。この紅白の色合いは、誰しもが祝い事を連想させるものですね。
ここでは、紅白饅頭の魅力についてご紹介します。
結婚式にぴったりな紅白饅頭にこめる新郎新婦の想い
紅白饅頭には、その色合いに込められた願いとして「一生を共にできること」が表されています。結婚式では特に、その縁起の良さが際立ちます。
赤は生命力を象徴する色であり、新たな出発や出会いを表現します。一方、白は人生の終わりを示唆し、別れや死と深く結びついています。
この紅白のセットが「人の一生」を象徴していることから、様々なお祝いごとで重宝されているのです。
家庭の安全を祈る伝統的な贈り物の習慣
紅白饅頭は、家族の平穏を願い「一生を共にしたい」という願いを込めたものです。伝統的な結婚式では、縁起の良い贈り物として用いられてきましたが、様々な要因で最近では贈られる機会が減っています。
お饅頭に詰められた餡の主成分は小豆です。昔から小豆の赤い色には、悪いものを遠ざける力があると信じられてきました。
上用饅頭と称され、ゲストを敬う象徴としての意味を持つ
昔から人気のある和菓子であるお饅頭は、かつては特別な存在でした。
『上用饅頭』としても知られ、この名前はお饅頭がかつて高貴な人々のためのものであったことに由来しています。結婚式では、ゲストを尊重する意味で選ばれることもあります。
昔のお饅頭は、自然薯や砂糖を用いたもので、当時の貴族や寺院の人々にとって特別なものでした。
厳選した素材を使用する店舗が多数存在
多くの和菓子職人たちは、紅白饅頭の製造において原材料を厳選しています。国産の山芋や上新粉、北海道のあずきを使い、昔ながらの技法で手作りされるその味は、まさに上品です。
保存料や添加物を一切使わずに作られた紅白饅頭がほとんどです。
ご高齢のゲストにも親しみやすく、意図が理解されやすい煎茶と合わせると最高の組み合わせです。
若い世代には親しみが薄いかもしれませんが、ご年配の方々にとって紅白饅頭は馴染み深い引き菓子です。バウムクーヘンを知らない人でも、紅白饅頭の縁起の良さは伝わりやすいでしょう。
バウムクーヘンは断面が年輪に見えるため、「年輪のように時を共に歩んでいけるように」との願いが込められた縁起の良いお菓子とされています。
紅白饅頭を縁起物や引き菓子として選ぶ際のポイント
魅力的な紅白饅頭ですが、引き出物としての利用が減少している理由はいくつかあります。
高品質ゆえに短い賞味期限
多くの和菓子店では、保存料を最低限に抑えて製造されています。その結果、紅白饅頭の賞味期限は非常に短く、約3～5日程度しか持ちません。
この品質の高さが、引き出物の選択肢としては最も大きな欠点になり得ます。
しかし、視点を変えれば、それは作りたてであることの証です。上品な味わいや柔らかな食感、あずきの香り、そして視覚的な美しさは洋菓子にはない魅力と言えるでしょう。
会場への搬入予定
引き出物の納品は遅くとも前日までに行う必要があります。ゲストが受け取る際には賞味期限がわずか2～4日程度しか残らないことがあり、式場の納品規則によっては賞味期限が過ぎてしまう場合もあるため、やむを得ず断念することもあります。
各ゲスト別に引き出物袋を準備する作業も必要です。結婚式の2～3日前までに納品が必要であったり、早めの2週間前に求められる式場もあるため、プランナーとの事前確認が欠かせません。
店舗への事前相談と注文
和菓子を手作りする店は数多く存在しています。それらの和菓子は、生地を混ぜるタイミングや、蒸す時間の見極めといった細やかな作業を経て完成します。
そのため、一度に大量生産するのが難しい店も多くあります。結婚式などのイベントでは、多くのゲストに対応するため、事前の相談で必要な数を確認しておくことをおすすめします。
この記事の要点を1分でチェック
近年では数が減少した紅白饅頭。引き菓子として考える際には、賞味期限が短い点に注意が必要です。ウェディングプランナーや和菓子店と相談しながら、持ち込みを検討してみると良いでしょう。