忙しい現代社会において、手軽で栄養バランスの良い食事代わりとして人気の「カロリーメイト」。仕事の合間や時間のない朝にサッと食べられる便利さが魅力です。しかし、毎日の食事をカロリーメイトに置き換えることは本当に健康に良いのでしょうか。本記事では、カロリーメイトを食事代わりに活用できるのか、注意すべきポイントについて詳しく解説します。正しい活用法で、あなたの生活をより快適にしましょう。
カロリーメイトは体に良くないという噂は本当なのか?
カロリーメイトは、栄養素であるたんぱく質や脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが適切に含まれた食品です。健康に有害だとは言えないでしょう。
カロリーメイトの元祖、チーズ味の栄養成分を見てみましょう。
栄養成分表示(4本 / 80g当たり)
エネルギー:400kcal
タンパク質:8.4g
脂質:22.2g
炭水化物:42.7g
糖質:40.7g
食物繊維:2g
食塩相当量:0.94g
ビタミン・ミネラル
ビタミンB1:0.6mg
ビタミンB2:0.7mg
ビタミンB6:0.7mg
ビタミンB12:1.2μg
ナイアシン:6.5mg
パントテン酸:2.4mg
葉酸:120μg
ビタミンC:50mg
ビタミンD:2.8μg
ビタミンE:3.2mg
ビタミンA:385μg
カルシウム:200mg
鉄:2mg
マグネシウム:50mg
リン:100mg
カリウム:100mg(分析値)
添加物の懸念……どんな成分が含まれているのか?
各種によりますが、カロリーメイトには香料やカロテノイド色素といった添加物が含まれています。
ただし、日本で製造・販売されている食品については、食品衛生法によって添加物の使用量などが定められており、厳格に管理されています。
そのため、過度に気にする必要はないでしょう。
風味別カロリー
・チーズ味1箱のカロリーは400kcalで、1本分は100kcalになります。
・フルーツ味1箱のカロリーは400kcal、1本では100kcalです。
・チョコレート味1箱ごとに400kcal、1本あたり100kcalのカロリーです。
・メープル味も1箱で400kcal、1本になると100kcalです。
・プレーン味では1箱あたり400kcalで、1本ごとに100kcalになります。
カロリーメイトには5つの異なるフレーバーがあります。驚くことに、すべてのフレーバーでカロリーが同じです。さらに、2本分のカロリーメイトだと1箱あたりのカロリーは200kcalになります。
カロリー摂取過多による肥満リスク
カロリーメイトはエネルギーを手軽に摂取でき、ヘルシーな印象がありますが、過剰に摂取すると肥満の原因となり得ます。ごはん1杯(150g)のカロリーは252kcalで、カロリーメイトを3本摂るとごはんよりも高カロリーです。
ごはんやパンなどの主食の代わりにカロリーメイトを選ぶなら、2本を目安にしましょう。
間食にカロリーメイトを選ぶ
おやつを控えたい方には、カロリーメイトを代わりに試してみてはいかがでしょうか?お菓子と比較した場合、どのくらいカロリーを抑えられるのか見てみましょう。
カロリーメイトは1本あたり100kcalです。チョコレートと比較すると291kcal、チーズケーキと比べると123kcalのカロリーを省くことができます。間食でカロリーメイトを取り入れるなら、1日に2本までを心掛けましょう。
また、脂質や炭水化物の摂取量が増える点にも気をつけましょう。ダイエット中にこれらの栄養素が過剰になるのを避けたい場合、夕食のごはんの量を減らしたり、揚げ物を避けたりしてバランスを取りましょう。
カロリーメイトを食べるおすすめのタイミング
カロリーメイトを食べるのにベストな時間帯は14~15時です。この時間は体内で脂肪合成に関与するBMAL1が少なく、間食に適しています。
反対に、22時から翌2時はBMAL1が増えるため、脂質や炭水化物が豊富なカロリーメイトを取るのは避けた方が良いでしょう。
重要ポイント
ダイエット中にカロリーメイトを選ぶ際は、摂取量に注意が必要です。1本あたりのカロリーを確認し、本数をコントロールすることが大切。間食や主食の代わりに4本入りのカロリーメイトを1箱摂取すると、カロリーオーバーのリスクがあります。
さらに、カロリーメイトを食事の主な代わりにすることは避けましょう。必要な食物繊維、ミネラル、ビタミンを一日分すべてカロリーメイトで補うのは難しく、栄養バランスが崩れる可能性があります。カロリーメイトには水分が少ないため、飲み物と一緒に摂取することを推奨しますが、ダイエット中は飲み物のカロリーにも注意が必要です。
加糖の紅茶や糖類が多い清涼飲料水は避けましょう。ミネラルウォーターや緑茶といった無糖の飲み物を選ぶのがおすすめです。