ケーキのデコレーションに少し工夫を加えるだけで、その見た目や味が驚くほど変わります。日常のケーキを特別な一品に仕上げてみませんか?フルーツそのものの美味しさを活かしながら、視覚的なインパクトも楽しめるデコレーションの世界を一緒に探りましょう。
使用可能なフルーツとは?
ケーキに合うフルーツには、どのようなものがあるのでしょうか?
いちご以外の果物
地域による違いはありますが、いちごの季節が終わりに近づくと、アメリカンチェリーや国産さくらんぼが市場に並び始めます。同時にメロンやブルーベリーも出回り始めます。
やがて、マンゴーや桃、杏が姿を見せるようになり、その後にいちじく、ぶどう、そして洋梨と続きます。(輸入された果物はこの限りではありません)。
オレンジ、グレープフルーツ、キウイ、そしてりんごは、多くの季節で手に入る果物ですね。
変色しがちなフルーツの対策とは?
果物の中には、皮を剥くとすぐに色が変わるものがあります。レモン汁やナパージュを利用することで、色の変化をある程度防ぐことができます。
桃や洋梨などは、コンポートにすることで扱いやすさが増すのでおすすめです◎
缶詰フルーツ
シロップに漬けたフルーツは、缶や瓶、パウチの形で一年中手に入るので、安定して利用できます。簡単なひと手間でより美味しく楽しめます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
フローズンフルーツ
季節を問わず入手できる冷凍フルーツですが、デコレーションにはあまり適しません。解凍することで水分が出やすくなり、外見や口当たりが良くなくなるためです。
それでも使いたい場合は、キッチンペーパーの上に置いて冷蔵庫で半解凍するか、ゆっくり解凍してから利用しましょう。食べる直前に飾ったり、ナパージュを施してから飾ると見た目が多少良くなるでしょう。
フルーツの選び方とは?
フルーツは、一種類だけでも複数組み合わせても楽しむことができます。味のマッチングに加えて、色の組み合わせにも気を配りましょう。
例えば、白桃はその淡い色合いで上品な印象を与えます。メロンやマスカットなどの緑色の果物は爽やかな印象を演出してくれますよ。ブルーベリーの紫色でアクセントを加えるのも素敵です。黄桃やマンゴー、かんきつ類のオレンジ系フルーツは、ケーキに明るさをプラスします。ぶどうは種類が豊富なので、組み合わせを考えるのも楽しいですね。(種なしで皮ごと食べられる品種を選ぶと便利です)さらに、スポンジをココア味にしたり、クリームをチョコクリームに変えたりすると、バリエーションが広がります。アメリカンチェリー、洋梨、オレンジなどは、チョコ系の味と非常に良く合います。
果物を使用する際に注意すべき二つのポイント
ストロベリーは果汁が気になりにくいですが、他のフルーツやシロップ漬けのものは注意が必要です。
余分な水分が付いたままだと、スポンジが崩れたりクリームに水分が混ざったりして、見た目や味わいが損なわれることがあります。
カットしたフルーツは、仕上げ用とサンド用で分け、キッチンペーパーを敷いたバットに並べてください。シロップ漬けのフルーツの場合、ザルに優しく入れてシロップをしっかり切り、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。その後、生のフルーツと同様に扱い、仕上げにナパージュを塗ることで、光沢を出し乾燥を防ぐ効果があります。
果物の水分を十分に取り除く
フルーツの温度について見落としている方も多いのではないでしょうか。
常温のフルーツを使うと、ケーキ全体の冷えが悪くなり、生クリームにも影響が出ることがあります。
フルーツをカットしたら、バットに並べてラップをし、冷蔵庫で冷やしておくのがベストです。